ハンバーグの基本レシピでも紹介しましたが、ハンバーグを作るときに使うものは、挽き肉と卵とパン粉とたまねぎです。
一般的に使われている材料は大体これくらいのものですが、あくまでもこれはハンバーグの基本であって、気分や好みに応じてハンバーグには様々な材料が使われています。
目次
ハンバーグに混ぜる挽き肉を調査
ハンバーーグに使う挽き肉は合い挽きじゃないとダメなの?
まず私自身が真っ先に思いついたのがこの疑問です。ハンバーグは「牛肉100%」だって「豚肉100%」だっていいんじゃないのか?
という根本的な問題です。牛肉100%のハンバーグだってありますよね。某ハンバーガーチェーン店のハンバーグは「牛肉100%」を謳い文句にしているくらいですし。「豚肉100%」のハンバーグだってあるはずです。
また、世間には「チキンハンバーグ」なるものが存在している通り、「鶏肉100%」のハンバーグだってあるわけですしね。
従って、言える事は、ハンバーグは何が何でも合い挽き肉でつくらなければいけないものではないんだ、となります。
なぜ世間一般は合い挽きを使ったハンバーグが主流なの?
と、ハンバーグに使う肉が何でもいいのであれば、次にこういった疑問がわいてくるわけです。
世間では豚肉よりも牛肉が好まれる傾向がありますから、同じハンバーグを作るのであれば、牛肉100%のハンバーグが主流になっていてもおかしくないわけです。
これを調査していくと、どうやらその理由は、ハンバーグが普及した過程にあるようです。
ハンバーグは元々質のよくない安い肉を使った肉料理という形で広く日本中に普及していった事実があります。この「安い」というのがキーワードですね。牛肉は高価なもので、頻繁に食卓に登場するものでもありませんし、牛肉を食べるのであれば、ハンバーグに加工する必要はそれほどなかったわけです。
しかしながら、鶏肉や豚肉は安価で入手できますから、気軽に使える食材です。そのため、日本では豚肉や鶏肉を使ったハンバーグが主流でした。
その後、ハンバーグに牛肉を混ぜる手法が徐々に取り入れられ、合い挽き肉を使う形で一般化したのだと考えられるわけです。
牛と豚の合い挽きはわかったけど、その中になぜ鶏肉が入らない?
るなんて話は聞いたことありません。
しかし、昔のハンバーグには豚と鶏の合い挽きがよく使われていました。これが近年使われなくなったのは、恐らく単純に味の問題ではないかと思われます。
ハンバーグに鶏肉を混ぜていたのは、ただ単に価格と肉の質の問題だったわけで、その問題がクリアされればよりおいしくなるものを、と考えるのが普通です。
従って、ハンバーグに加工したときに食べやすく感じられる牛と豚の合い挽き肉が使われるようになり、鶏はほとんど使われなくなったのでしょう。ちなみに、鶏肉100%のチキンハンバーグは、我々がイメージしているハンバーグとはちょっと違ったハンバーグです。まあ、それもハンバーグの一種なので、好きな人は好きですけどね。
じゃあ牛と豚の割合はどれくらいがいいの?
と、最後に出てくる疑問がこれです。事ここに至ってしまうと、「個人の好みで選びなさい」となります。
一般的に使われている合い挽きは「牛7豚3」もしくは「牛6豚4」が多く、どちらのハンバーグも「これが一番おいしい」と主張されています。この辺はもうその人の好き嫌いとしか言えないでしょう。
実際に自分で食べ比べてみて、この肉を使ったハンバーグが一番おいしいと思ったらそれを使えばいいと思います。
勿論、牛肉100%のハンバーグが一番おいしいと思えばそうすればいいのです。
ハンバーグに混ぜる野菜を調査
ハンバーグに混ぜる材料は、挽き肉以外に刻んだ野菜が入れられるのが一般的です。しかし、ハンバーグに混ぜる野菜も場所場所によっていろいろなものが使われているのです。調べてみましょう。
ハンバーグにたまねぎを混ぜる
基本中の基本ですね。一般的なハンバーグにはまず間違いなく刻んだたまねぎが入っています。
基本的なハンバーグのレシピでも紹介しましたね。
たまねぎは熱を加えていためると甘みが出ますから、ハンバーグをよりおいしくいただくことのできる役割を担っています。
ハンバーグににんじんを混ぜる
たまねぎについで一般的に使われていると思われる野菜です。お子さんの中にはなぜかにんじんが嫌いな子が多いですよね。
私はにんじん大好きですけど。そういうお子さんに対し、ハンバーグの中ににんじんを混ぜることによってにんじんを食べさせようというわけです。何か肉詰めピーマンみたいですね。
ハンバーグは肉の味やソースの味がメインになって、にんじんの味がかなり薄れてしまいますから、何とかしてお子さんににんじんを食べさせようと思われる方が好んでハンバーグに混ぜているようですね。勿論、にんじんの味が100%消されるわけではないですから、にんじんの香りを付けたい人が好んで入れることもありますしね。
ハンバーグにしいたけを混ぜる
しいたけは野菜ではありませんが、野菜と同様にしてハンバーグの中に混ぜている人もいるので、ここで紹介します。これもたまねぎやにんじんと同様、刻んでハンバーグの中に混ぜていただきます。
ハンバーグとしいたけの相性はよく、しいたけを入れることによってハンバーグの風味が増すと言われており、一部の人の間では好んで取り入れられています。
ハンバーグに混ぜる挽き肉・野菜以外の材料を調査
ハンバーグは、挽き肉を使って作るのが一般的ですが、世の中には挽き肉以外のものを入れる場合もあります。
挽き肉以外のハンバーグの材料のことを一般的には副材料と呼んでいるようですね。え? だって中学校の家庭科の教科書にそう書いてあるみたいですよ。
まあ、それはさておき、ハンバーグに挽き肉の変わりに入れるといったら一体何を入れるのでしょうか?
ハンバーグに豆腐を混ぜて豆腐ハンバーグに
近年、健康によいという触れ込みにより、一般的に食べられるようになったハンバーグです。
ただ単にハンバーグに豆腐を混ぜるとだけ言いましたが、この豆腐の割合も場所によって変わっており、肉の半分の量を豆腐にしたものや、3割程度を豆腐にしたもの、さらに最も極端なものは肉を全て豆腐にしてしまうものすらあります。
豆腐ハンバーグの作り方は非常に簡単で、水切りをした豆腐を細かく砕き、挽き肉と卵、お好みの野菜などを混ぜ合わせて焼くだけというものです。
豆腐ハンバーグは、肉の量が少なくなってハンバーグの味自体が若干薄くなってしまうので、豆腐の量が多い場合はひじきやにんじん・しいたけなどを多めに入れる人もいるようです。この辺りも、個人の好みで好きなものを入れればいいと思います。
ハンバーグにおからを混ぜておからハンバーグに
おからといえば豆腐を作るときに出るしぼりかすですが、これをハンバーグに混ぜるおからハンバーグも人気があります。
これも作り方は至ってシンプルで、挽き肉の変わりにおからを入れ、卵、野菜でよく混ぜ合わせて焼くだけといったものです。
おからの原材料が豆腐と同じ大豆ですので、豆腐ハンバーグと同様ヘルシーなハンバーグとして注目されています。
以上の2つは結構有名なハンバーグなので、実際に作ったことのある方も結構いると思いますが、世の中には猛者がたくさんおり、これ以外にも様々な材料を混ぜたハンバーグにチャレンジされています。
お好み焼きにとろろを入れるとふっくらするらしいからハンバーグにとろろを混ぜてとろろハンバーグを作ってみようとか、レンコンのすりおろしをハンバーグに入れてレンコンハンバーグを作ってみようとか、実に多くの食材を使ったハンバーグが作られています。
こうなってくると、ハンバーグという料理は、よっぽどおいしくない組み合わせでなければ何を入れても問題ない料理と考えられるのではないでしょうか。
皆さんも、ここで取り上げたもの以外のオリジナルの食材を見つけたら、ハンバーグに混ぜる食材として使ってみてはどうでしょうか。
たまねぎは炒める?炒めない?
基本レシピのページでは、たまねぎは炒めて作ってますが、普段うちでは炒めないで作ることが多いです。レシピやテレビの料理番組など色々見てみても、たまねぎを炒めるレシピ・炒めないレシピが出てくるのでどっちが正解という事はないと思います。なので、炒める派・炒めない派に聞いてみた意見を並べてみたいと思います。
炒める派
炒めない派
他にも「洋風のソースの時は炒めて、和風のソースの時は炒めない」「普通のハンバーグは炒めて、煮込みハンバーグの時は炒めない」という意見もありました。炒める派・炒めない派、どちらも納得できる意見ばかりですね。たまに普段と逆の方法で作ってみて食べ比べしてみても楽しいかもしれないですね。
投稿者プロフィール
- ハンバーグ調査隊「モリス」。ハンバーグと言えばチーズとデミグラスソースと和風おろしそソースと・・・とにかくソースにこだわりを持つ調査隊員。全国各地のハンバーグを食べ歩き七色のソースを作ることができる調査隊のコック!
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