牛乳についての雑学を紹介していきましょう。あ~知ってる知ってる! と思うものや、え? 知らなかった! と思うものまで、牛乳にまつわる色々な雑学をこっそり教えます。参考になるものからどうでもいいものまで揃っていますよ!
紙パックが主流になってきているとはいえ、瓶入り牛乳もまだまだ健在ですね。子供の頃、牛乳キャップを夢中で集めたものです。ところで、未開封の瓶入り牛乳はキャップをしている上に紫のビニールがかかっていますね。青みがかった紫色のビニールです。中にはピンク色をしたビニールのものもありますが、この色分けは何か意味があるのでしょうか。
実は紫色のビニールのものは、生乳(せいにゅう)100%という意味なのです。なるほど、キャップを見ると「牛乳」と印刷されています。それではピンク色のものは? これは「加工乳」です。ちゃんとキャップに「加工乳」と書かれています。紫色のものが牛乳で、加工乳はそれ以外の色を使用することになっています。わざわざキャップを見なくても、一目でどの種類の牛乳かわかるようになっているのです。
牛乳を飲むのに一番おいしく感じる温度は何度かご存じですか? 好みの問題もありますが、平均的な調査結果として……。
あまり冷たすぎると味覚の感覚が弱くなってしまうため、12~15度くらいがおいしく感じる範囲です。この温度だと牛乳の濃厚な感じや風味が感じられます。
口に含んでもぬるくなく、だけども熱くもない53~57度くらいがいいようです。熱すぎると味がわからなくなってしまいます。
匂いを吸収しやすいのが牛乳の性質。冷蔵庫の中の食材の匂いがついてしまうことがあります。パックの口はしっかりと閉じて冷蔵庫にいれましょう。
ミルククラウンは肉眼で見ることはできませんが、1滴牛乳をたらすと出来る形が王冠のようになることです。シャッタースピードを速くしたカメラで撮影すると、綺麗な王冠の形になっているのがわかります。水や他の飲み物ではできません。真っ白な王冠がとても綺麗です。
牛乳=白い。と誰もが認識していますが、どうして色が白いのか考えたことがありますか?牛乳1mlにつき含まれるタンパク質が5~15兆個、脂肪球が20~60億個もあり、これらが光に当たって反射して白く見えるのです。タンパク質と脂肪球が含まれていなかったらどんな色になっていたのでしょうね。
種類別牛乳のパッケージに3.6などの数字が印刷されているものがありますが、どんな意味なのでしょう。これは牛乳に含まれる乳脂肪分の量です。乳脂肪分が3.6%入っていますよという意味なのです。
パッケージに印刷されている期限はきちんとした保存方法で未開封のものに限ります。品質保持期限、賞味期限はそのものの品質とおいしさが保たれる期限であって、1日でも過ぎたからと言って飲めなくなるものではありません。開封してしまったものは、賞味期限が先まであっても早めに飲んでしまいましょう。
目で見てわかるのは、分離していないかどうか、ブツブツが浮いていないかどうかです。匂いも普段と同じかどうか、違う匂いがしないか確認します。少しなめてみて、変質しているものでしたら酸味が出ていたり苦みを感じたりします。鍋にかけると分離してしまったりかたまったりします。
かなり前から眠れないときはホットミルクを飲むと眠れると言われてきましたが、科学的根拠があります。牛乳に含まれるメラトニンがその秘密。メラトニンは睡眠ホルモンです。夜に多く分泌される性質を持っていますので、それを含む牛乳を飲むと眠れるという訳です。温めて飲むと体も温まり、気持ちも落ち着きますし、カルシウムを効率よく使えるのも夜間ですので、夜寝る前のナイトミルクはとてもお勧めです。
日本の牛乳は非常に衛生的に作られているので、開封後は冷蔵庫で保存して、賞味期限内に飲めば何の問題もないのですが、海外(特に途上国)では注意が必要です。
Steri-Milkと書かれ殺菌された、割と高価な牛乳は安心して飲めますが、そうではないビニールパックに入っているような安価な牛乳には要注意です。私が海外に住んでいたとき、ホットミルクが飲みたくなって、近所のスーパーでビニールパック入りの牛乳を買いました。
買ってきてすぐにその牛乳を鍋に移して温めました。
するとどうでしょう牛乳が薄黄色い透明の液体になってしまいました。牛乳が悪くなってそうなったのかは分かりませんが、熱により分離したと思われます。
そんな薄黄色い液体を飲むわけにもいかず捨ててしまいました。とにかくホットミルクには不適だったというわけです。Steri-Milkを選んだ方が無難ですね。