飲むベー

牛乳飲むべ!のべ君とモーモー

牛乳

幼い頃、牛乳を飲むと背が伸びるから毎日飲みなさい。そう言われませんでしたか?


牛乳にはカルシウムが豊富に含まれているためにそう言われたのでしょう。学校給食では毎日出るものですし、健康にも良いとされています。


ピクセルライン

牛乳は生乳(せいにゅう)100%

牛舎の掃除

牛乳は本来生乳(せいにゅう)100%のものをいいます。


パックの種類別表示が「牛乳」となっています。


それ以外の加工乳などは「牛乳」とは表示できずに「乳飲料」となっているはずです。


牛乳の品質管理はとても厳しく、検査に通ったものだけが処理されて牛乳パックや瓶に詰められて店頭に並びます。私たちは加工乳も全部含めて牛乳と呼んでいるわけです。


乳牛を育てている牧場によって、どうしても品質が一定になりません。そこで一定以上の品質を保つために乳等省令という省令により、無脂乳固形分8%以上、乳脂肪分が3%以上と牛乳の成分が決められています。

牛乳の表示改正

今まで生乳(せいにゅう)が50%以上使われている物は加工乳であっても「~牛乳」とパッケージに「牛乳」の文字が使用できましたが、厚生労働省で出している『乳及び乳製品の成分規格等に関する省令』の改正により、上記した成分の%を満たしていない物に関しては「牛乳」と表示できなくなりました。


「コーヒー牛乳」「カルシウム牛乳」という表示はできなくなったということです。また、生乳(せいにゅう)をどれだけ使っているか、一括表示欄への表示が義務づけられました。

牛乳ができるまで

牛乳が私たちの家庭に届くまで、品質管理には細かなところまで注意が払われています。生乳(せいにゅう)である乳を出す牛は健康であることが絶対条件ですし、搾乳も衛生的であることも条件となります。


酪農家は牛1頭1頭の健康に気を配っているのです。

牛舎の掃除

牛舎の掃除

牛の健康管理をするうえでも大切なのは牛舎の掃除です。
寝床に敷かれるおが屑や藁は毎日交換されます。


搾乳前の消毒

搾乳前の消毒

搾乳前に、乳牛の乳頭をきれいにしなければいけません。


消毒済みのタオルで丁寧に拭いたあと、乾いた布で更に拭きます。


搾乳

搾乳前の消毒

先に少し乳を搾ってみて状態を確認してから搾乳機を取り付けます。空気圧で乳が搾られ、空気にふれることなく冷蔵貯蔵タンクに送られます。搾りたての生乳(せいにゅう)の温度は35度ほどありますので、これを10度まで1時間で下げ、さらに2時間以内に4度まで下げます。


集乳の蔡には成分やこうせい物質などの厳しいチェックを受け、基準を満たせないものは破棄されます。使用後の搾乳機はすぐに洗浄されます。貯蔵タンクには全部の牛の生乳(せいにゅう)が集められますので、少しでも手抜きをすると、タンク内の生乳(せいにゅう)が全て無駄になってしまいます。

工場へ出荷

工場へ出荷

各酪農家を保冷タンクローリーがまわり、
貯蔵タンクの生乳(せいにゅう)を移し替えて
工場へと向かいます。


工場での検査

工場での検査

工場についた生乳(せいにゅう)は工場の貯蔵タンクに入れられる前に、さらに厳しい受け入れ検査が行われます。


この検査に通って初めて処理がなされて牛乳になります。


抜き取り検査

出来上がった牛乳は出荷前にも規格に合っているかどうか、ランダムに抜き取られて検査されます。そして初めて販売店に出荷されるのです。

牛乳と生活

牛乳が家庭に届くまで、このように何度にも渡る厳しい検査を経ているわけです。冷蔵庫には必ず牛乳が入っている家庭も多いでしょう。


牛乳を使った様々なレシピもありますので、飲むだけではなく、料理用に常備している家庭も多いのかもしれませんね。


飲み終わったあとの牛乳パックも洗ってリサイクルに出せますし、子供の工作などでも使う学校も多いようです。牛乳パックを集めていすを作る人もいるらしいですね。


牛乳はこうして私たちの体の中で栄養となるばかりではなく、使い終わった牛乳パックも活用することができるのです。