目次
脳についてはまだ謎の部分も多く、知らないことが多くあると言われています。
ここでは、脳の様々な雑学や豆知識を紹介していきましょう。
自分の日常生活を見直す情報の一つとして、また家族や友人・知人などとお喋りをする再の話題作りの一つとして、ぜひご覧ください。
脳も慢性疲労症候群でやられてしまう?
慢性疲労症候群を狂わせてしまう病気の一つに、慢性疲労症候群というものがあります。
この病気は強い疲労感が特徴的で、ひどい風邪のような症状が現れます。
このほか、不眠に悩まされる人もいれば、逆に1日中眠気に襲われる人もいます。
微熱や関節痛、筋肉痛、睡眠障害などのほかに、思考力・集中力の低下といった症状も見られます。
体を少し動かすだけでも体調が悪化してしまう状態が続き、寝たきりになってしまうケースもあります。
慢性疲労症候群のはっきりとした原因は不明なことから、治療方法も確立されておらず、日本国内では難病指定もされていません。
そのため、必要なサポートが受けにくい病気と言われています。
慢性疲労症候群が起こる一因として、ストレスが関係していることは確かだと考えられています。
また、夜型人間が増えていることで、体内時計が狂い、慢性疲労症候群を起こしているのではないかという説もあります。
脳内はどうなっている?
脳の働きを安定させるセロトニンという物質が分泌させるものの、脳の疲労回復センターと言われる眼窩皮質に作用しません。
このため、本来なら休息をとることで回復するはずの意欲・集中力低下が回復しないのです。
セロトニンの分泌が止まってしまうだけでなく、やる気を起こす物質ドーパミンの分泌にも異常をきたしたり、疲労物質が溜まったりします。
加えて、前頭葉では情報伝達の機能も低下してしまいます。
キレる=脳が悲鳴を上げている
あなたの周りによくキレる人はいませんか?
そういう人は、もしかしたら二重課題や多重課題の処理能力が落ちているのかもしれません。
特に、年齢を重ねていき脳機能が低下している人の場合、一度にいくつもの作業をこなすのが難しいケースも……。
例えば、職場で会議資料をファイリングしなから、その合間に伝票整理をし、さらには電話対応もするということができなくなるのです。
若い頃にはスムーズにこなせていたことが、できなくなってしまった自分自身に腹が立ち、つい周囲に当たり散らしてしまう……ということはないでしょうか。
そんな「キレる」状態のときは、脳が悲鳴を上げてしまっています。
トレーニングをして脳を鍛え直せば、脳が多重処理に耐えられるようになり、キレにくい状態へと変わります。
脳を使うことで防げる加齢性不器用
加齢性不器用……聞き慣れない言葉だと思う人もいるでしょう。
多くの人は加齢によって、自分不器用さやスムーズな動作などができなくなったと実感するはずです。
このような状態がさらに進んだ状態を加齢性不器用と言います。
年齢を重ねるにつれて、手順が覚えられない、何をやっても器用にこなすことができないというような加齢怜不器用は、どのようにしたら防ぐことができるのでしょうか。
ストレッチやウォーキングなどで、体を動かすことが効果的です。
ものすごく激しい運動をする必要はありませんが、少し汗ばむくらいの運動量がいいでしょう。
また、イメージトレーニングも加齢性不器用を防ぐための方法として有効です。
運動が苦手な人は、イメージトレーニングを試してみてください。
野球でもサッカーでもテニスでも、好きなスポーツなら何でもOK!
プレーヤーの動きを集中して見てみましょう。
見ているうちに、自分もやっているような気分になってきます。
加齢性不器用が起こる原因
そもそも加齢性不器用が起こる原因は、運動野、線条体、小脳の機能低下とされています。
これらは皆、体の動きに関係する部分で、小脳が運動野や線条体の働きをサポートすることで、スムーズに体を動かせるようになっています。
ところが歳をとっていくにしたがって、運動野、線条体、小脳それぞれの動きが悪くなっていくのです。
運動野や線条体の働きを支えているのが小脳ですから、運動やイメージトレーニングなどで小脳を鍛え活発化させれば、加齢性不器用の予防に役立つでしょう。
音読が脳を活性化させる
皆さんは本を読むとき、音読する派ですか?それとも、黙読する派ですか?
一般的な読書の場合、多くの人は黙読するでしょう。
音読しているときも動きはするものの、実は音読したほうが、脳により沢山の刺激を与えることができるのです。
通勤途中の電車内で読書する際などは無理ですが、自宅でゆっくりと読書を楽しむときなどに音読を試してみてください。
ちなみに、一生懸命考え事をしていても、脳はあまり働いていないとされています。
音読で脳が活発化する理由
私たちは音読をする際、「文字を見る」「言葉の読み方や意味を理解する」「見た文字を声に出す」「自分の声を聞く」というように続けていくつかの行動をしなければなりません。
一連の行動をするために、脳がとても活発に働くのです。
音読をすると、脳の様々な部分が活発化しますが、中でもよく働くのが前頭前野。
前頭前野は前頭葉の一部で、記憶力や思考力、行動・感情などのコントロールに大きく関係しています。
つまり、音読で『脳力』が鍛えられるというわけです。
パブロフの犬から見る脳の働き
犬は好物の餌を見ると、食べたそうによだれを垂らします。
餌を見せる前にベルを鳴らすことを何度が繰り返しているうちに、今度はベルの音を聞いただけでよだれを垂らすようになります。
これは「パブロフの犬」として知られる実験で、古典的条件付けと言われています。
『条件反射』と言ったほうが、より分かりやすいかもしれませんね。
現状を手掛かりにして、これから起こることを予測し、その予測が外れた場合にのみ学習するのです。
これは、私たち人間にも共通していることと言えるでしょう。
学習時に起こる脳の変化
何かを学習する際、脳内の神経細胞間の繋がりの強さが変化するとされています。
神経細胞同士の間にあるシナプスという神経伝達物質が信号を送る役割を果たしているのですが、その信号の伝わりやすさが変わってくるのです。
脳内物質の一つとされるドーパミンに、繋がりの強さの変化をサポートする働きがある事が研究により分かっているのですが、ドーパミンを出す細胞は予期せぬ報酬をもらえたときなどに特に活発化するといいます。
思いがけず良いことや嬉しいことがあると、ドーパミンが出てきて学習能力をアップさせるというわけですね。
脳の発達と「いないいないばぁ」
人間は生後2~3歳頃まで、脳の神経細胞が増えると考えられています。
生後6ヶ月くらいになると、親が「いないいないばぁ」をしたとき、赤ちゃんは喜ぶようになります。
なぜ喜ぶようになるのでしょうか?
それは、脳の発達に秘密があります。
私たち人間の大脳で最初に発達するのが、頭頂葉と呼ばれる空間認識や左右認識を司る部分です。
この頭頂葉の発達によって、「いないいないばぁ」をしたときに隠れた顔が本当に消えてしまったわけではないことが分かるようになります。
顔は見えなくてもお父さんやお母さんはがちゃんとそこにいる……
そのことが分かっているので、赤ちゃんは喜ぶのです。
ただ、脳内の他の領域が未発達なため、なぜ顔が見えなくなってしまうのかというところまでは、まだ理解できていないと言われています。
脳の雑学&豆知識として、まとめてみました。
いかがでしたか?
脳に関することは本当に謎の部分も多くあり、とても興味深いですね。
投稿者プロフィール
- 脳を研究しつづけてきました。脳をきたえる為のトレーニング方法や病気と脳の関連性の記事を書いています。右脳と左脳の違いや動物の脳と人の脳の違いも研究しています。
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