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奈良・鎌倉 大仏百科 > 大仏の雑学
奈良の大仏と鎌倉の大仏、これまで両者を比べて違い等をお話してきました。それぞれ造られるきっかけになったこと、時代なども違うのですが、同じように巨大な大仏を造ると言うことは、現在のように化学が発達しているわけではありませんので、並大抵なことではなかったでしょう。
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そんなときは、内側からも見ることができる鋳造の層のあとや、日本で文化財としては初めてといわれる強化プラスチックの修理の跡などを観察してみましょう。興味のある人であればそれだけでも面白いと思うのですが、ただ何の気なしに観光にきたからといって胎内拝観をした人には、ちょっとつまらないかもしれません。 毎年8月7日になると、奈良の大仏のお身ぬぐいが行われます。大仏から魂を抜く法要の後、身を清めた200人近い僧が白装束にわら草履姿になり、大仏の埃を取り去る作業をします。ゴンドラを天井からつるして大仏の頭、肩などにのって、ハタキやほうきを使って埃を払っていきます。払われた埃を集めるとバケツ数十杯にもなります。 こうした行事が毎年行われる以前は、住職が任期中に一度しかお身ぬぐいが行われず、払われる埃はバケツ200杯近くにまでなったそうです。現在石畳の参道も、以前は砂利道だったために、大仏殿に舞い込む砂埃も相当なものだったのでしょう。 昭和39年からは毎年行われるようになった行事で、多くの観光客が見学に訪れます。朝7時半頃から始まり、9時半くらいで終了します。2時間から2時間半で終る作業のため、見学をしたい場合は早めに拝観料を払って見学しましょう。そのあとは、この時期に東大寺に咲くサルスベリの花を見ながら、境内を散策してみてはいかがですか? [ スポンサードリンク ]
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