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イルカの気持ち>イルカの人間との関わり>イルカの集団座礁とは
イルカの集団座礁とは「いるか」が座礁する原因ははっきりとしたことは解っていませんが、多分こうだろうといういろいろな憶測が飛び交っています。けれど、その憶測の中でも、私たちはイルカに向き合わなければなりません。助ける・助けない・自然とは何か…イルカのために、どんなことをしてあげるのが良いのでしょうか。 イルカが座礁する原因ストランディングの種類浜に打ちあがることをストランディングといいます。ストランディングの種類には、生きているイルカが打ちあがる「座礁」、生きていないイルカが打ちあがる「漂着」、本来の生活領域から迷い込んで来る「迷入」といった種類があります。
集団座礁とは多数の生物が座礁することをマス・ストランディングといいます。集団座礁になる原因としては、リーダーが座礁すると仲間も座礁する、仲間は傷を負った仲間を置いて行くことができず、持ち上げるようにして泳ぐ、といったことが原因として考えられています。
座礁の原因座礁の原因のほとんどは浅瀬に近づいて溺れてしまうからなのですが、何故浅瀬に近づいてしまうのでしょうか。 多くの場合はイルカの持つ磁気センサーと地磁気、海岸線との関係に複数の原因が絡んでいると見られています。他にも、溺れることを恐れて浅瀬に逃げ込むという理由も考えられています。 地形…波打ち際の泡が音波を撹乱、相殺させてしまう。 座礁したイルカに対する意見はそれぞれ「イルカは助けて欲しいとは思っていないだろう、余計なことだ」「どんなことでも試してみるべき」「自然に踏み込むことは良くないので、不用意に触ってはいけない」と様々な意見が飛び交いました。イルカが座礁したとき、私たちはどのように対処すれば良いのでしょうか。 見守るという理由イルカが座礁したとき、方向感覚が狂っていて何らかの異常があるのかもしれない、と考えるから。イルカも大切だけど、人間のことを最優先に考えるべきと考えています。
海に返す理由イルカは一度陸に上がると、体の重圧によって海には戻れなくなってしまう。イルカを助ける人たちにとって、海は熟知しているから無理をしない範囲で助けたいという人と、熟知しているからこそ、身の安全を考えて見守るという人に分かれるようです。
人間の安全も考えながら助ける2004年に、水産庁によって座礁のマニュアルが作成されました。そのマニュアルによると、人間の安全を第一に考えながら助けるというもので、専門家の判断が必要になります。また、イルカを助けるための費用は各都道府県で補助することになりました。
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座礁しているイルカをみつけたら座礁しているイルカをみつけた場合、どのように対応するかで意見が分かれていては、対処が遅れてしまいます。これからは自治体やボランティアなどの連携が課題になっていくでしょう。まず、私たちができることを挙げてみました。 イルカの状態を確認する健康状態の良いイルカは海に返すようにし、けがや病気をしているイルカは輸送し、治療・保護することになります。
連絡をする各都道府県や市町村の担当部署や専門家のいる施設へ連絡をします。イルカの種類・数・大きさ・健康状態・その場所の環境などを伝えます。
応急処置をとる応援を待つ間、応急処置をすることになります。
1.噴気孔には触らないようにし、呼吸を確保します。 2.水をかけて乾燥しないようにします。 3.体を冷やします。特にヒレは体温調節に大切な器官なので、穴を掘ったところに水を入れて、ヒレを冷やすと効果的です。 生存が確認できない場合生存が確認できない場合は、種類の判別や写真撮影をし、専門家の指示に従います。専門家と連絡が取れない場合は、海岸に埋めたり焼却処分します。その後、各都道府県や市町村の担当部署へ報告をします。
イルカを助けるときに気をつけたいことしてはいけないことヒレを触る・動かす…尾ビレ・胸ヒレはむやみに触ったり動かすと、イルカが骨折をしたりあばれたり、人間がけがをすることもあります。 食べる・呼気をあびる…食べたり呼気を浴びることで、人間の体調を崩すことがあります。 助けるか、助けないか助けたとしても、海が荒れている場合再び座礁することもあります。これでは労力も無駄に終わってしまいます。こうしたときは専門家の指示に従います。 そしてもし座礁したイルカを見つけたとき、みなさんは助けますか?助けませんか?もちろん人間の安全は大切ですが、座礁した原因は人間側にもあるということを忘れてはいけません。イルカの棲む海が、棲みにくくなっているのは何故なのか?を一度考えてみませんか。 [ スポンサーリンク ]
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