新体操を始める前に何を用意すればいいのでしょう?わからないときはココをお役立てください!新体操の衣装となるレオタードや手具など…いくつか必要なものがあります。それらはみんな新体操には欠かせないものなので、自分の体に合ったもの・使いやすいものを選ばなければなりません。
新体操の衣装として知られるレオタードの多くは女性用のものです。もちろん、スポーツによっては男性用のレオタードもあります。それについては「レオタードを着る他のスポーツ」の項目で紹介しています。
着方はふつう、レオタードの下にインナーを着ます。演技中の衣装のみだれを防ぐため、なかにはあらかじめインナーをレオタードに縫い付けている選手もいます。
以前は足まである長めのワンピースタイプのものを着用することも多かったのですが、今はあまり見かけなくなりましたね…。
また、レオタードの下にかかとまでのタイツをはくこともできます。ちなみに足元は体操用シューズでも裸足でもどちらでもOKです。
レオタードの素材は綿、ベルベット、ツーウェイトリコットなど実にさまざまなものが使われています。綿100%で作られたレオタードは汗の吸収がいいので、練習用の衣装としてもおすすめですよ。とくに子供は汗をかきやすいので最適です。肌への刺激が少ないのも嬉しいですね!
あとはベルベットもレオタードの素材として、高い人気があります。やわらかな光沢があって、しかも高級感あふれる印象になります。肌触りも抜群ですよ。さらにツーウェイトリコットは最近注目されだしてきた素材の一つですね。
どんな動きにもフィットする動きやすさが、この素材の特徴といえるでしょう。伸縮性と光沢の両方を兼ね備えた優れものなのです。
さて、レオタードはどんな形状をしているのでしょう?一見、これといった種類もないように思えますが、細かい部分を見てみると案外そうでもないんですよ。
まずは袖。長袖、七分袖、半袖、ノースリーブ、ペアショルダーなどがあります。次に意外と観客の目がいく襟元は…まるい襟のスコープネック、Vネック、ハイネック、スクエアーネック、プリーツ状になっているタックチェンジなど種類豊富です。
ボディの部分は一般に伸縮性のある生地で作られていて体に密着するようになっています。
新体操の衣装としておなじみのレオタードの誕生は、これまた新体操と同じようにスポーツ芸術といわれるサーカスとかかわっています。
詳しい年代はわかっていませんが、1800年代半ばに当時フランスで絶大なる人気を誇っていた曲芸師ジュール・レオタール(1839~1870)という人が最初に着たことから、レオタードの名がつきました。レオタードの歴史を作った最初の人が男性だったなんて、ちょっと驚きですね…。サーカスの素早い体の動きを観客に存分に楽しんでもらうため、考え出されたものなんですよ。
ところで、日本でレオタードが人々に知られるようになったきっかけって知っていますか?そもそものきっかけはエアロビクスにあるんですよ。アメリカから日本にエアロビクスが伝わったのは1981年のことです。それから、あっという間に人気のエクササイズとして女性の間で広まっていきました。こうしてエアロビクスの人気とともに、そのときに着るレオタードの人気も高まっていったというわけですね。
レオタードは新体操に限っての衣装ではありません。新体操のほかに、バレエや器械体操、「レオタードはいつ誕生したの?」で触れたエアロビクス、フィギュアスケート、それにシンクロナイズドスイミングなどもレオタードを着ます。
昔はどのスポーツでも、練習のときだけでなく、試合のときもレオタードのみというシンプルなスタイルはあまり見られなくなりました。レオタードに装飾を施している選手がほとんどではないでしょうか。ラメやスパンコールなど目立つものが使われていますね。
シンクロナイズドスイミングの衣装には、水着に新体操用のレオタードと同じような装飾を施してあるものもあるんですよ。新体操を含め、ここに挙げたスポーツの中でもバレエ、器械体操、フィギュアスケートなどは女性同様に男性もレオタードを着用します。また、体操競技で男性が着るレオタードはジムシャツとも呼ばれています。
練習するときも試合のときも、体の動きがよくわからなければなりません。というわけでレオタードの選び方のポイントは、体にぴったりとフィットするものを選びましょう。最初のうちは多少きつく感じることもあるかもしれませんが、慣れていくので大丈夫ですよ。
ただ、スポーツ用品店などにある市販の体操用レオタードは肩幅が少し大きめに作られているのが一般的です。なので、できれば試着するなどして、しっかり自分に合ったサイズを選んでくださいね。
あとは「レオタードの特徴」の項目で紹介した素材と形を中心に、好みのものを選びます。さらにはブランドに注目してみるのも選び方の一つですよ。ブランドによって種類や値段などもさまざまです。
アメリカをはじめとして、フランス、イギリス、ロシア、中国などの有名ブランドが数多くあります。補足として、市販のレオタードの選び方やレオタードを手作りするときのコツを何点か紹介します。
- 細いストラップなどをつけてはいけません。
- 大胆に胸元が開いているものはいけません。
(胸骨の半分以上または肩甲骨の下を超えないこと) - 胸部までのボディ部分でレースの生地を使うときは裏地をつけましょう。
- 足の付け根のラインは、股関節の折れ目より上にならないようにしましょう。