現在、各先進国ではフロンの生産は中止されています。ですが、この取り決めがされた1995年よりも以前に生産された、冷蔵庫やエアコンなどの家電は、現在もフロンガスを発生させてしまっているのです。
フロンを使った家電の生産は10年前になくなりましたが、10年以上前に購入した家電を現在も使っている家庭は多くありますよね。また、不法に廃棄された家電からもフロンが出てしまっています。
フロンを回収・処理するために、今も現役で使っている家電を捨てることは簡単にできません。でも、新しく買い換えるときにはフロンが使われている家電を粗大ゴミなどでただ捨てるのではなく、電気店などにきちんと引き取ってもらうことはできます。
現在、家電に関しては「家電リサイクル法」があります。各メーカーに引き取られた家電は、リサイクルで使われるだけでなく、フロンの処理も行われているのです。
自動車も「自動車リサイクル法」が導入され、家電と同様にフロンの処理も行われています。
「家電を捨てるのにお金を払うのはイヤ」という考えで、不法投棄してはいけないのです。これまでよく知らなかったとはいえ、フロンを使い、結果としてオゾン層を破壊してきたのですから、私たち一人一人ができる範囲のことをきちんと行う必要があるのです。