函館のイギリス領事館は、1859年から1934年までの75年間、イギリスの国旗を掲げ続け、それが函館の風景の一部となっていた。 過去数回の火災、それによる再建を繰り返し、現在の建物は1913年にイギリスの政府公務省上海工事局の設計によってつくられたもの。昭和54年に函館市の有限文化財として指定され、平成4年には市制施行70周年を記念して復元、一般公開されるようになった。 建物内には、欧米文化と函館とのつながりが様々な展示物を用いて紹介されている。
見学料を払うと展示物を見ることができる。中でもマジックビジョンは本当によくできていて面白い。また、領事執務館のユースデン領事の人形も一瞬本当にそこに人がいるかと思ってしまう程よくできている。是非彼に会いに行こう!
建物の後ろ側に回り、バラのトンネルをくぐると洋式庭園がある。庭園はきれいに整備されていて、噴水をとりまくベンチに座り気持ちの落ち着くひと時を過ごすことができる。見渡すと所々にバラが植えられていて、季節によってはよりきれいな風景が見られる。
もしイギリス領事館に特に興味がない方でも、ここはとてもくつろげる空間になっている。建物内には英国気分を味わいながら紅茶を飲むことができる喫茶、おしゃれな雰囲気の中で買い物を楽しむことのできる英国雑貨屋がある。英国雑貨屋には高いものやティーセットのような割れ物ばかりではないのでお土産を買うこともできる。もし売れていなければ13万円のベッカムブロンズ像を見ることができるかもしれない。
見学料金
一般料金 ●大人 300円 ●学生・児童 150円
団体料金 ●大人 240円 ●学生・児童 120円
営業時間
9:00〜19:00(4月1日〜10月31日) 9:00〜17:00(11月1日〜3月31日) 休館日 (12月31日・1月1日)
お問い合わせ
住所:北海道函館市元町3-14 TEL: 0138-27-8159 FAX: 0138-27-8159
基坂の上には松前藩時代には亀田番所、幕府直轄の時代には箱館奉行所、明治時代には開拓使の支庁、函館支庁、北海道庁支庁などの建物があったため、お役所の坂という意味で、基坂ではなく「御殿坂」と呼ばれていた。明治になって坂の下に里数を測る基点となる「里程元標」が立ち、基坂と呼ばれるようになった。 坂の下から頂上に向けて、旧函館区公会堂と函館山が望める景色となっている。
石畳のきれいな坂である。周辺には観光地もたくさんあるので、何気なく通るだろう坂でもある。基坂は、八幡坂のよう頂上からの景色がきれい、というのとは正反対に、坂の下から頂上を見る景色がきれいな坂である。路上駐車が多い時があるのは少し残念ではあるが、旧函館区公会堂が望める景色は、写真撮影をしても損のない景色である。