「犬は喜び庭駆け回りネコはコタツで丸くなる」と歌われるように、冬は気温の低さや積もった雪で出不精になる季節です。しかし、そんな冬だからこそ冬にしか出来ない遊びを人々は考え出しました。それが雪遊びなのです。長年子供から大人までに親しまれてきた雪遊びの数々を紹介していきます！
雪遊びは、雪の科学的性質を利用した遊びと言えます。降り積もった雪は時間が経つと自重で圧縮されて固くなる性質を持っていますが、この性質を利用して様々なオブジェなどに加工することが出来ます。また、圧縮された雪は氷のようになっていて、滑りやすくなっています。この性質を利用したのがスキーやソリ遊びなのです。雪遊びは、こういった科学的な知識を子供に教える教材的な側面を持っているのです。
しかし、雪遊びは冬にしか出来ない娯楽ですが「わざわざ寒い外に出かけてまですることなのか」と考える人も少なくありません。雪遊びは、寒い中でするからこそ楽しいものなのです。雪遊びで温まった身体を寒風でクールダウンすることができるので疲労感が少なく、体力の限界まで遊ぶことが出来るからこそ雪遊びは楽しいのです。
雪遊びは運動能力に関係なく遊べるものが揃っているのも魅力です。例えば、雪だるま作りは技術も体力も必要としません。かまくら作りは充分な雪の量と友達がいれば楽しく作業できます。他の季節の遊びやスポーツは、どうしても運動能力の差が出てきてしまいます。その点、雪遊びは厚着をして慎重に歩くようになる冬にしか遊べないので運動能力の差は出てこないのです。
雪遊びは、冬以外の季節では遊べないものが揃っているのも魅力であると言えます。スノボーはスケボーやサーフィンとルーツは同じですが、遊ぶ感覚そのものが違います。雪合戦はエアガンを用いたサバイバルゲームに似ていますが、内容が大きく違ってきます。スキーにしても全天候型の芝スキーというスポーツがありましたが普及しませんでした。かまくらや雪だるまは、冬以外では作る材料の確保が難しい遊びです。つまり、「雪遊びは冬にしか出来ない遊びだからこそ面白い」のです。
では、冬にしか出来ない雪遊びにはどのようなものがあるのでしょうか？
スキーは、雪遊びの中でも愛好者が飛びぬけて多いスポーツです。ゲレンデを一気に駆け下りるアルペンスキーや、整備されていない山を滑るクロスカントリー、スピードと技術を競うモーグル、射撃と一体になったバイアスロン、飛距離を競うスキージャンプなど、その種類は様々ですが雪を楽しむスポーツとして世界中で愛されています。
スノーボードはサーフィンやスケートボードのように雪の上を滑走するスポーツとして、若年層を中心に普及したウィンタースポーツです。スキーとは違った技術を必要とするスノボーは、スキーの苦手な人にも愛好者を増やしています。
ソリは子供の遊び道具から、雪原での運搬道具まで幅広く活躍します。スキー・スノボーに並ぶ雪原を滑走する遊具の一つとして親しまれています。
柔らかい新雪が積もっていれば、誰でも簡単に作れる初歩的な雪像が雪だるまです。雪の量が少ない関東地方では泥つきの雪だるまがしばしば見られます。
人気の高い雪遊びといえば、やはりかまくらです。積雪が多くなければかまくら作りは出来ないものの、完成させたときの喜びはひとしおであると言えます。
四人以上の友達が揃えば始められる雪遊びが雪合戦です。近年ではルールの整備などで大人のスポーツとしても親しまれていますが、子供の方が雪合戦を自由に楽しんでいるようです。
スケートは厳密に言えば雪遊びではなく、ウィンタースポーツとして親しまれています。氷上のトラックでタイムを競い合うスピードスケート、規定の演技を曲目に合わせて行うフィギュアスケートなどがあります。
雪遊びが出来る冬は、しっかりとした厚着をしないとすぐに風邪を引いてしまいます。そこで冬の必需品を紹介していきます。
積もった雪は歩きにくく、踏み固められると凍り付いて滑りやすくなります。そんな路面状況をものともしないスノーブーツやスノーシューは冬の必需品の一つです。
寒さでかじかんだ手指を保護する手袋も、雪遊びの必需品です。霜焼け・あかぎれで手が荒れないようにする心強い味方です。
降り続く雪が絡みついた髪の毛は、風邪を引く原因にもなります。帽子を被って雪を遮断するのも雪遊びには大事なことなのです。
首元を暖めるマフラーは、秋から冬に掛けての防寒対策として活躍する素晴らしい防寒具です。毛糸からカシミアと様々な種類のマフラーはファッションにも役立ちます。
降り積もった真っ白な雪は太陽光を反射する力が非常に強いものです。ゴーグルは雪の照り返しや吹雪から目を守る雪遊びの必需品です。
雪遊びから家に帰ると耳が真っ赤になってしまった事はありませんか？ 耳あては帽子やマフラーでは守りきれない耳を優しく暖めてくれます。
