子供の大好物といえば・・・やっぱり「唐揚げ」ですよね? 遠足や運動会といったさまざまな行事でも、「お母さん、作って~」と必ずリクエストされる1品。
そんなリクエストもうれしい反面、「味付け大丈夫かしら?」と不安になる1品でもあります。子供たちからの期待に応えられるよう、失敗のない美味しい「唐揚げ」を作ってみましょう♪
唐揚げとは?
鶏肉や魚介類(たこやふぐ、カレイ)などに小麦粉や片栗粉を薄くまぶして揚げる料理を総称して「唐揚げ(からあげ)」といいます。「唐揚げ」という名前のとおり中国(唐)を発祥とする調理法で、戦後に中国から引き揚げてきた人々が広めたと考えられています。
ちなみに、戦前は「空揚げ」と表記されていたため、広辞苑なども同様です。また、唐揚げ発祥の地でもある中国の料理名から、四国や北海道では「ザンギ」とも呼ばれています。子供~大人まで幅広い世代から支持される「唐揚げ」は、さまざまなシーン(弁当のおかずやサケの肴など)で登場。定食屋やレストランなどでも、定番メニューとして人気を得ています。
唐揚げの仲間とは?
日本や中国には、「唐揚げ」をベースとした料理がたくさんあります。ここではそんな「唐揚げ」の仲間ともいえる料理の数々を紹介していきましょう。
竜田揚げ
「唐揚げ」に最も近い料理として、この「竜田揚げ」があげられます。とても似ている両者ですが下味(醤油とみりん)の付いている肉に片栗粉をまぶして揚げる「竜田揚げ」に対し、「唐揚げ」は下味にニンニクを用いる点や片栗粉と小麦粉を使用するといった点に違いがあります。
「竜田揚げ」という名前に関しては、肉を揚げる際にしみ込んだ醤油が紅葉のような色になることから紅葉の名所『龍田川(竜田川)』にちなんで付けられたという説と、小麦粉ではなく片栗粉を使って「唐揚げ」を作った旧日本海軍の軽巡洋艦『龍田』にちなんで名付けられたという2つの説があります。
油淋鶏(ユーリンチー)
中華料理の1つで、鶏の唐揚げにタレ(酢醤油に長ネギのみじん切りが入ったもの)をかけたもの。日本では『鶏の唐揚げ(ネギソースかけ)』というように表記される場合もあります。
檸檬鶏(レモンカイ)
広東料理の1つで、鶏の唐揚げにレモンベースのタレをかけたもの。
日本では『鶏の唐揚げ(レモンソースかけ)』と呼ばれることもあり、類似した料理として「オレンジソースかけ」もあります。
辣子鶏(ラーズージー)
素揚げした赤唐辛子を細かく刻み、塩と一緒に唐揚げに振りかけたもの。
激辛料理として知られる「辣子鶏(ラーズージー)」は四川料理の1つで、サケの肴として人気があります。
唐揚げを作ろう♪
小さい頃、よく母におねだりをして作ってもらったという経験を持つ方も少なくないのでは? そんなお袋の味ともいえる「唐揚げ」をさっそく作ってみましょう。
色々な材料や作り方がある中、これは昔ながらの定番レシピ。簡単なだけでなく、懐かしい味が堪能できますよ♪
材料*4人分
- 鳥もも肉500g
- 調味料(すりおろしニンニク2片、すりおろししょうが1片、塩コショウ適量、しょうゆ大さじ2、サケ大さじ2、みりん小さじ2、卵1個、片栗粉大さじ2)
作り方
- 鶏肉の皮にフォークで数箇所穴を開け、好みの大きさ(OKサインの丸部分がベスト)に切る。
- ボウルに塩コショウした1と調味料を入れ、よく混ぜ合わせる。
- 2にラップをし、冷蔵庫で1日半~2日漬け込む。
- 3の鶏肉に片栗粉(分量外)をまぶし、180度に熱した油で揚げる。
- 衣が固まったら(10~20秒)一度取り出し、油が高温になったら肉を戻す。
- 少し(20~30秒)揚げたら少し(同秒)取り出すという工程を5回ほど繰り返し、鶏肉に火が通ったら「唐揚げ」の出来上がり♪
*鶏もも肉だけでなく、手羽先やささみなんかを代用してもおいしいですよ。
唐揚げを数回に分けて揚げるのは?
みなさんは鶏肉を油に入れっぱなしで揚げてませんか? それは大きな間違いです。高温に熱した油も冷たい鶏肉によって温度は下がり、そんな状態で揚げ続けると肉の旨味エキスが逃げてしまいます。それを避けるためにも、まずは衣が固まった時点で鶏肉を取り出しましょう。2回目以降は余熱からも加熱され、それが肉をしっとりかつジューシーに仕上げるポイントともなります。
「唐揚げ」を揚げる時のポイントは高温と短時間。これを忘れずに、「外はカリッと、中はフワ~」という理想的なおいしい「唐揚げ」を作りましょう。