暦では9~11月は情緒溢れる秋の季節です。味覚の秋と呼ばれるように、若い春の芽が育ち、深みが増した頃に収穫する季節なんですね。さっぱりとした夏野菜から香ばしい秋野菜に移ろいます。寒い冬を迎えるためにも、秋の天ぷらで体を温めてみませんか?
秋は食欲の秋なんていわれますが、夏の暑さから解放されて消化吸収力がアップしているため、食べ物がおいしく感じられるんですね。しかし、その一方で乾燥の季節になります。水分を補い、免疫力を高めてくれる食材を必要としています。
虫の声が響き渡る季節です。月の満ち欠けと萩のこぼれるような風情を楽しみます。「なす」や「にんじん」など野菜も夏から秋にさしかかるものがたくさんあります。夏の食べ物と秋の食べ物を上手く組み合わせるのがこの時期ならではの食べ方です。気候も食べ物も変化する季節です。
風炉の季節もいよいよ終わりになりました。風炉との別れを惜しむ季節です。道具や畳を入れ替え、一抹の寂しさを感じながら半年の無事に感謝をします。秋の夜長と虫の声は情緒に溢れ、器も侘び寂びの気持ちを表現します。
茶道では11月が正月にあたります。風炉を片付け、炉を開きます。5月に詰めたお茶を披露し、みんなで分かち合います。日本人の侘び寂びの心を見つめなおす季節でもあります。
秋は夏の刺激で疲れた体を癒す野菜がたくさんあります。体に優しい秋野菜で体の中をきれいに整えましょう!
「しいたけ」は味や食感が苦手だという人も多いのではないでしょうか。焼いたときの香ばしさや肉や野菜に絡む旨みを覚えると嫌いにはなれません。食べられない人のためのアレンジ方法も紹介します。