宇宙(うちゅう)にはたくさんの天体や惑星(わくせい)があります。夜空を見上げると、星しか見えないかもしれませんが、星のもとになっているガスやちりもたくさん浮かんでいます。これまで私たちが行くことができたのは月だけですが、これから地球のように生命が存在する惑星が見つかったり、行き来ができるようになるかもしれません。
そんな未来を楽しみにしながら、ススム君といっしょに太陽系の天体を探検(たんけん)してみましょう!
太陽系は、太陽を中心にして、8つの惑星がまわっています。
2009年に、太陽系第9惑星であった冥王星が「準惑星(じゅんわくせい)」というくくりに降ろされてしまい、惑星(わくせい)ではなくなってしまいました。冥王星(めいおうせい)とは、一体どんな星なのでしょうか?
太陽系には、8つの惑星と冥王星(めいおうせい)以外にも、さまざまな星の種類があります。
宇宙観測に使われる望遠鏡には、宇宙に打ち上げられた宇宙望遠鏡、ガリレオ・ガリレイが作った天体望遠鏡、電波望遠鏡(でんぱぼうえんきょう)などがあります。
太陽系とは、太陽を中心として、惑星、小惑星、彗星、ガスやちりなどでできた天体の集まりを「太陽系」と言います。太陽系の誕生は今から46億年も前。ガスやちりが集まり引力(いんりょく)という力が働いて、中心が収縮(しゅうしゅく)してかたまりになります。そして、収縮によって熱を持ち、原子太陽が誕生しました。
原始太陽のもとになったガスやちりは、太陽のまわりを回転し、円盤状につぶれていきます。そして、ガスがいきおいよく出てちり同士がしょうとつを繰り返し、微惑星(びわくせい)と呼ばれるかたまりになりました。そして微惑星はしょうとつと合体をくりかえし、惑星や衛星へと成長していったのです。
星には恒星と惑星があります。恒星は水素などのガスでできていますが、惑星は地球型惑星という岩石でできたものと、木星型惑星というガスでできたものがあります。
恒星が輝きはじめるとき、ガスをふきとばし、岩石が残ります。これが地球型惑星の誕生です。木星型惑星は、ふきとばされたガスが集まっています。
半径が数千km以下で、岩石のかたまりです。太陽系の内側に多く、小さくて軽い惑星です。衛星の数が少ないのがとくちょうです。
水素ガスのかたまりで、中心に岩石のしんがあります。環(リング)を持つ惑星が多いです。
中でも天王星、海王星はガス内部のほとんどが水で、水惑星(天王星型惑星)とも呼ばれています。
他の惑星とちがい、かたむいた楕円軌道(だえんきどう)を回っています。太陽から冥王星までの距離は約60億kmもあります。
火星と木星の間に集まっている、小さな天体です。
アイダという小惑星には、ダクティルという直径1kmくらいのお月様を持っています。小惑星は小さいけど、そのまわりにはさらに小さな衛星もあるんです。
地球や月といったものが丸いのは、重力がどこでも等しくなるように変形してしまうからですが、小惑星のように小さな天体では、重力が小さくて岩石が変形しません。そのため、誕生したときの形のまま、変わった形をしているのです。
惑星は小惑星や彗星のような小さな天体が集まってできますが、小さな天体が集まろうとぶつかってもこわれて小さな破片(はへん)になってしまうのです。
星の明るさは、「等級(とうきゅう)」という単位であらわします。星の数は合計で8500個になります。このうち、ひと晩で見られる星の数は、多くて3000~4000個になります。
1等星より明るい星は0等星、-1等星…となります。1等星と6等星では100倍も明るさがちがうんですよ。
太陽から惑星までのきょりって、数字で示されても想像がつきませんよね。そこでこのサイトでは、天文単位という単位を使って簡単にあらわしています。
太陽と地球間の平均きょり1億4960万kmを1.0とした単位です。太陽に近い順に、水星なら0.38、金星なら0.72、地球が1.0、火星が1.52、木星が5.2…となります。
ある天体のまわりを、ほかの天体がまわるのにかかる時間(日数)を言います。地球も自転をしながら公転をしています。
天体じたいの内側(うちがわ)にある軸(じく)のまわりをまわるのにかかる時間(日数)を言います。地球は太陽の光や熱を受けとりながら自転をするため、昼と夜に分かれるのです。
天体望遠鏡や双眼鏡があると、肉眼では見えない惑星も見えたり、惑星のこまかなようすを観察(かんさつ)することができます。
はじめて使う人は、ポピュラーな屈折式(くっせつしき)望遠鏡というしゅるいをおすすめします。口径8~10cm、双眼鏡ならさいしょは倍率6~10倍くらいがおすすめです。どちらも実物を見てから買ってくださいね。月のクレーターや惑星などが見えたら、スケッチしてみましょう。
木星トロヤ群とは、木星と同じ軌道(きどう)をまわる、小惑星(しょうわくせい)のグループです。同じ軌道(きどう)とは言っても、木星に追いついたり、はなれたりすることはなく、おたがいにぶつからないくらいの、重力のつりあいが取れたくらいのばしょに位置しています。
角度は、木星と太陽を線でつないだ時に、60度くらいの位置に、木星トロヤ群があるとされています。
この、重力がつり合っている場所のことを、「ラグランジュ点」といい、実は地球が公転する軌道(きどう)にも、小惑星のグループ「地球トロヤ群」があるのではないかとされています。
この木星トロヤ群ですが、これも惑星になりきれなかった、小惑星や岩石のグループなのです。
近い将来、日本とアメリカが、この木製トロヤ群を調査(ちょうさ)するための探査機(たんさき)を打ち上げる予定です。