カレイ
日本中に広く生息しているカレイ。近親種のヒラメに比べると下魚扱いされることも多いのですが、きれいな海に育った新鮮なカレイは決してヒラメに引けを取ることはありません。お寿司屋さんで今日のオススメにされていたらぜひ注文してもらいたいネタです。
カレイの一般知識
日本名/英名
鰈(カレイ)/Righteye flounder
カレイの分類
硬骨魚鋼カレイ目カレイ科
カレイの生態
上記の分類に分けられる魚のことをまとめてカレイと呼びます。平たい身体を持ち、目が片側によっているのが特徴です。似た様な魚にヒラメがいますが、こちらはカレイの仲間のひとつの種類に分けられます。そのためカレイの名の付くヒラメがいるなど、少々ごちゃごちゃしている感があります。
カレイの旬の時期
◎ カレイのオススメ度
おいしさ
歯ごたえ
好き嫌い
価格
香り
★★★-- 3
★★★★- 4
★★--- 2
★★--- 2
★★★★- 4
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基本的にカレイは寒くなってからの時期が美味しいとされていますが、釣れだすのは秋口からです。いずれにせよこの時期のカレイは脂を蓄えて美味しくなっています。
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カレイの種類
カレイとヒラメではヒラメの方が高級とされることが多いせいか、カレイ属なのにヒラメと名づけられたり、反対もあったりしてちょっと紛らわしいのですが、ここでは日本近海で取れて寿司ネタにされやすいものを紹介してみましょう。
マガレイ
寿司ネタによくなっているカレイといえばこのマガレイが多いでしょうか。実際日本で一番獲れているカレイです。普通のお寿司屋さんに行って何の表記もないカレイを注文した場合はこのマガレイであることが多いようです。カレイ特有の甘みとあっさり感が楽しめます。
マコガレイ
ヒラメの方が高級とされる中、カレイ界の高級魚として君臨するのがこのマコガレイ。結構な値段で取引されており、味わいは文句ありません。淡白な印象の強い白身魚の中でも脂の乗りなどさすが高級カレイと思わせる味です。寿司ネタのほかにもから揚げなどにオススメ。
クロガレイ
近縁種のクロガシラガレイとも似ているおかげで混同されがちですが、一応は別種になります。煮付けやムニエルなどによく用いられますが、もちろん新鮮なものは寿司ネタにしても充分に美味しいです。
ホシガレイ
味は折り紙つき。ヒラメに比べても遜色がなく……と食べる分には文句なくお勧めなのですが、いかんせん水揚げ高が少なく、なかなかお目にかかることがないかもしれません。またもしお寿司屋さんに並んでも結構なお値段となりかねません。一度は食べてみたい“まぼろしのカレイ”でしょうか。
カレイで健康!ヘルシー!
カレイに含まれている成分は、このような効果を齎してくれます。
美肌効果
カレイの煮つけなんかを食べたときにぷるるんっとした固まりがあるかと思います。あれは天然のコラーゲンですから、お肌つやつやに欠かせない素材です。
動脈硬化予防
カレイは珍しいことにカリウムを多く含みます。これは動脈硬化の最大の敵ナトリウムの吸収を邪魔してくれますから動脈硬化の予防に役立ちます。
新陳代謝
カレイはビタミンB2やB6を含むので、新陳代謝を活発にします。髪の毛、皮膚、骨などなど身体は常に新陳代謝を繰り返していますからビタミンB類は新陳代謝を補助してくれます。特に新陳代謝が活発な子供にはオススメです。
カレイの美味しい食べ方
カレイの握り寿司
カレイは淡白な甘さと磯の香りが楽しめるのが特徴で、口の中が脂っこくなる前に食べる方が繊細な味わいを楽しめます。やや磯の香りが強いので好き嫌いはあるかもしれませんが、新鮮なカレイの握りはヒラメにも決してまけたりしません。
カレイのエンガワの握り寿司
高級品としてなかなか食べる機会のないヒラメのエンガワ……と思ったら結構お安い値段ででていることがありますが、そういう場合は大抵ヒラメではなくカレイのエンガワだったりします。しかし、食べたことがあればわかるとおりカレイのエンガワも濃厚で美味しいものなので、納得して注文する分にはかまわないと思います。
直感寿司占い・カレイ編
一番始めにカレイ(鰈)の寿司ネタを選んだアナタはずばり「ひとなつっこいタイプ」でしょう! ヒラメと大変似ているカレイにはエンガワも同じようにあります。ヒラメは高級魚として有名ですが、カレイは一般家庭の食卓に並ぶ代表的な魚のひとつです。手軽にエンガワを堪能することが出来ます。そんなアナタは、誰とですぐ打ち解けることの出来る気さくな人物と言えるでしょう。初対面の方でも気軽におつきあいすることができ、社交的といえます。ただ、広く浅い付き合いが主になるため、深く付き合っていくような関係をなかなか築けないかと思います。この人と長く付き合いたいと感じた場合は、一歩踏み込んだお付き合いをしてみましょう!
カレイのお話
左ヒラメに
左ヒラメに右カレイとはよく言われるカレイとヒラメの分け方ですね。実際のところは確実に当てはまるわけではないのですが、ほとんどのカレイには当てはまります。ですから基本的に左ヒラメに右カレイを覚えておいて、例外となるヌマガレイなどを覚えておけば日本では問題ありません。なぜ、“日本では”と言ったかというと、アメリカではヒラメの半分は右に寄るからです。つまり、アメリカではヒラメがどっちに目が寄っているかはまったくヒラメの気分次第なのですね。
コラム
変わり寿司について
アメリカのお話が出たついでに、変わり寿司についてお話してみましょう。日本の伝統“SUSHI”ですが、商売上手の日本人がこれに目をつけないわけはありません。早速アメリカ進出を考えました。しかし、ここで問題なのがアメリカ人は生臭さを嫌うことと、生臭みを消すために使う“わさび”が知られていなかったこと。日本人は当たり前すぎて突破できなかったこの難題を解いたのはアメリカ人の板前。彼はあっさりと“寿司は生魚を使わなくてもいいんじゃない?”とばかりにわさびも生魚も使わないカリフォルニアロールを考え付きます。これをきっかけに各種の変わり寿司が日本にも逆輸入され、日本人の好みに合うようにいろいろアレンジされました。どこでも“発想の転換”はビジネスチャンスにつながるのですね。
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