イワシ
イワシは新鮮なものでなければ寿司ネタに出来ないので、これを出せるお寿司屋さんは新鮮な魚を仕入れるルートを持っているわけで、その意味でも重要な魚かもしれません。脂の乗った新鮮なイワシは美味しいですよ。
イワシの一般知識
日本名/英名
鰯(イワシ)/Sardine
イワシの分類
硬骨魚鋼ニシン目ニシン科マイワシ
イワシの生態
通常イワシといえば上記の分類に分けられるとおり、マイワシのことを指しますが、その他にもマイワシとよく似た性質をもつほかの魚もイワシと呼びます。いずれにせよ、小型の魚で群れを成して泳ぎ、他の魚たちにとって格好のえさとなります。イワシはプランクトンを食べるので、ちょうど食物連鎖の中間点に位置するといえます。
イワシの旬の時期
◎ イワシのオススメ度
おいしさ
歯ごたえ
好き嫌い
価格
香り
★★★-- 3
★★★-- 3
★★★-- 3
★---- 1
★★--- 2
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イワシは基本的に晩春~初夏、つまり日本で言う梅雨の時期に最も数が上がります。イワシは痛みやすい魚なので、獲れたらすぐに食べないと刺身に出来ません。ですからイワシの旬は梅雨といえます。
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イワシの種類
単純に「イワシ」とよぶとマイワシのことなのですが、実際は他のカタクチイワシやウルメイワシもイワシと呼ばれます。そこでこの3種類を紹介してみましょう。
マイワシ
基本的なイワシはこれ。意外と長寿で7年近く生きます。鰯の名の通り弱い魚なので、水揚げしたらすぐに食べるくらいの鮮度でなければ寿司ネタに出来ません。しかし、逆に新鮮な鰯の握りは値段と比べると絶対お得な美味しさです。
ウルメイワシ
他のイワシに比べて目が大きく、潤んだような目をしているのでウルメイワシと呼ばれます。イワシの中では大きくなるほうで、最大では30cm近くにまで達します。そのせいか脂のノリがよいのが特徴。またこのウルメイワシを使ったカツオ節ならぬウルメ節は珍重されます。
カタクチイワシ
他のイワシと違い、カタクチイワシ科に属しています。小型で刺身や寿司ネタに使用できないことはないのですが、鮮度の落ち方が激しいのでどちらかというと加工品によく使われます。よくある“煮干”は大概がこのカタクチイワシから作られます。
イワシで健康!ヘルシー!
イワシに含まれている成分は、このような効果をもたらしてくれます。
頭がよくなる
脳の働きを活性化させるというDHA(ドコサヘキサ塩酸)は大抵の魚に含まれている成分ですが青魚には特に多く、イワシはさらに青魚の中でもトップクラスの含有量を誇ります。そのため、DHAを人工的に抽出する場合にはイワシからとることが多いのです。
血液がよくなる
ためしにイワシペプチドを検索してみるとわかるのですが、イワシから抽出されるペプチドには血液を健康に保つための効果が高いとされています。
その他
イワシは健康によいというのは昔からいわれているとおり、他の魚にはない栄養やミネラルをバランスよく含んでいます。そのため健康食について語るときは必ずといっていいほど紹介されています。肉より魚の方がヘルシーとされますが、イワシはその中でも優等生なのです。
イワシの美味しい食べ方
イワシの握り寿司
イワシは痛みやすいからヨワシ=イワシになったとされる説があるほどにイワシの鮮度は落ちやすいものです。そのため鮮度がよくないイワシでは握り寿司として客に出せません。逆に言うなら、イワシを堂々とメニューに掲げているお寿司屋さんはそれだけネタの鮮度に自信ありといえます。味もよく値段も安く、しかもヘルシーなイワシの握り寿司。見かけたら一つお試しを。
イワシの握り寿司・薬味
普通の魚の薬味にはわさびが定番ですが、イワシの場合はその他にも針ショウガ、梅肉などが使われることがあります。青魚特有の匂いが苦手という人はこちらも試してみると良いでしょう。
イワシの押し寿司
イワシはサバ同様に押し寿司に加工されることもあります。こちらも鮮度命ですが新鮮なイワシで作られた押し寿司やバッテラ寿司は決してサバ寿司にまけることはありません。ただ、新鮮なイワシが手に入る地域でないとなかなかお目にかかれないとは思います。
イワシの味噌煮
イワシと言えばこのイワシの味噌煮を真っ先に思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。新鮮なイワシを、味噌を溶かし込んだ出汁で煮込んで、イワシと味噌の旨味を凝縮したイワシの味噌煮はご飯の進む一品です。
直感寿司占い・イワシ編
一番始めにイワシ(鰯)の寿司ネタを選んだアナタはずばり「伏兵タイプ」でしょう! 鰯はどこにでもありふれている魚であるため、寿司ネタとしては選ばれない傾向にありますが、実はたいへん美味しいのです。そんなアナタは人知れず努力を重ね、大きな結果を出し周囲を出し抜くこともしばしばあることでしょう。ただ、その努力が実を結ばないと自暴自棄になりかねませんので注意しましょう。やりすぎは禁物ですよ。
イワシのお話
イワシは下魚?
イワシといえばいつでも大量に取れて、生食より加工に使われる下魚、というイメージはありませんか? しかし現在ではマイワシなどの漁獲高が減り、次第に高級魚化しているのです。別に世界全体の漁獲が下がったわけではなく、日本では漁獲が下がったという傾向らしいのですが、ご存知の通りイワシは痛みが早いお魚ですから海外からの輸入では新鮮なお刺身は難しくなるかもしれません。今はまだイワシのお寿司を食べられることに感謝しつつじっくりと味わってみてくださいね。
コラム
魚を美味しく食べるには
イワシを英語で言うとサーディンといいます。缶詰でよく見かける「オイルサーディン」はイワシの油漬けです。同様にマグロやカツオを油漬けしたツナ缶、エビマヨやカニマヨといったものも人気がありますがこれらには共通項がありまして、安くて美味しいということです。こうした魚介類の安いものは油がなくてパサパサするのが特徴なのですが、油やマヨネーズで代わりに油を補うと美味しく食べられるのです。人間は脂が好きなのですね。
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