お寿司屋さんの歩き方

ホタテ

貝類の中でも特に甘みが強く、美味しいわりには養殖技法の発達によってそれなりのお値段で味わえてしまう、ちょっとお得な一品がこのホタテ。養殖物は味が悪いという定説をくつがえすほど美味しい養殖物が獲れます。そのおかげで特に旬が無く、いつ行っても美味しいのもホタテのいいところでしょうか。

ホタテの一般知識

日本名/英名

帆立貝(ホタテガイ)/Japanese scallop

ホタテの分類

ニマイガイ鋼ウグイス目イタヤガイ科

ホタテの生態

二枚貝の中でも結構大きくなる種で、殻の大きさは20cmほどにもなります。寒い海を好み主産地は北海道や青森などの北国になります。貝柱がかなり発達しているのが特徴で、この貝柱の力で貝を開閉させてその圧力でひらひらと泳ぎます。

ホタテの旬の時期

◎ ホタテのオススメ度
おいしさ
歯ごたえ
好き嫌い
価格
香り
★★★-- 3
★★★-- 3
★★--- 2
★★★-- 3
★★★-- 3

ホタテは大規模な養殖が行われていることでも有名で、こうした養殖ホタテは年中安定して生産されるので特に旬という時期はありません。天然物は一応夏場ということになります。ただ、ホタテに関してはかえって養殖の方が柔らかくて美味しいという意見も多いので、年中旬といってもいいかもしれません。

ホタテの種類

寿司ネタのホタテ

寿司ネタのホタテはこのホタテ一種類なので、代わりにすこし詳しく紹介してみましょう。ホタテはなんといっても貝柱の甘みがメインで、寿司ネタもこの貝柱を二枚割にした方式で握られることが多いです。ウロとも呼ばれる貝紐部分や生殖巣とよばれる部分もそれぞれ独特の風味があって美味しいのですが、あまり寿司ネタとしては使われないようです。

ホタテで健康!ヘルシー!

ホタテに含まれている成分は、このような効果を齎してくれます。

肝臓強化

ホタテは肝臓機能を強化するために必要な成分がバランスよく含まれているために、肝臓が気になる人にはおすすめ食材です。こういった成分で一番有名なのはタウリンです。

老化防止

ホタテには亜鉛が含まれています。この亜鉛は老化防止に役立つほかにも免疫力を高めたり、精神を安定させたりといった効果が期待されます。亜鉛は大量に摂取する必要はないのですが、なくなっても困るものなので適宜摂取を心がけたほうが良いでしょう。

ホタテの美味しい食べ方

ホタテの握り寿司

ホタテは貝類の中でもかなり甘くてねっとりとした食感を楽しめます。そのため子供から大人まであまりホタテの握り寿司を嫌う人はいないように思います。貝柱を中間点で半分に割った形で握られることが多いのですが、そうすると柔らかく溶ける様な舌触りです。

ホタテの煮ツメ寿司

ホタテを軽く煮付けて、アナゴなどと同様に煮ツメを塗った寿司です。甘いホタテがさらに濃厚な甘みになるのでややお子様向きかもしれません。しかし甘めの味付けが好きな人なら大人でも充分美味しくいただけると思います。

直感寿司占い・ホタテ編

一番始めにホタテ(帆立)の寿司ネタを選んだアナタはずばり「感受性豊かなタイプ」でしょう! ホタテは刺身で食べると甘い味覚ですが、揚げたり焼いたりすると、風味豊かな味覚に変化します。一つの食材でさまざまな味覚を堪能できます。そんなアナタは、周囲からのよい刺激を素直に受け入れることの出来る感受性溢れた人物と言えます。そのため著しく成長していきます。ただ素直すぎて、他人におちょくられたり、時にはだまされたりすることもありますので、悪意のある人とそうではない人との区別をつけることのできる人を見る目を養うことが大切です。

ホタテのお話

養殖ホタテ

ホタテは日本人の食生活にしっかり根付いた感がありますが、意外と歴史は新しかったりします。しかしホタテ特有の濃厚な甘みや食感、そしてなによりも「養殖が出来て年中安定供給が可能」といったところを最大の強みとしてまたたく間に日本中に広がっていったのです。面白いことにこのホタテ、生まれたときはみんなオスですが半分ほどが途中でメスに変わるのだそうです。ということはホタテの稚貝はみんなオスなのですね。

コラム

その他の寿司ネタ:貝編

このサイトで紹介している貝の寿司ネタはホタテと赤貝だけなのですが、その他にもいろいろありますのでいくつかを簡単に紹介してみましょう。

・ 浅利(アサリ)
煮たものをいくつかまとめて寿司ネタにします。
・ 青柳(アオヤギ)
バカガイとも言われますが、小柱を軍艦にするなどして食べます。
鮑(アワビ)
高級食材ですね。独特の食感が楽しめます。
・ 蛤(ハマグリ)
煮ハマという言葉があるように煮たものを食べることが多いようです。
・ 北寄貝(ホッキガイ)
煮ても生でも美味しい貝。大きめなので握りに使いやすいです。
・ 石垣貝(イシガキガイ)
結構ポピュラーで、回転寿司でもたまに見かけます。

このほかにも結構な数の貝の寿司があるのですが、よく見かけるものを重点的に選んでみました。


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