もろみ酢には色々な成分が含まれていますが、その成分を少しずつ毎日続けて摂取することが健康に良いといわれています。ダイエットを行う人が手軽にもろみ酢の成分を続けて摂取できるように、もろみ酢のサプリメントも通販などで販売されているのを見かけるようになりました。
もろみに使われる「もろみ」は「さけ」や「しょうゆ」作る過程で残る軟らかく発酵した原料のことを言います。最近よく耳にするもろみ酢は沖縄県で作られている「アワモリ」を蒸留したときに残った液体から作る「琉球もろみ酢」を指していることが多いようです。琉球もろみ酢の原材料に使われているものは「タイ米」と「黒麹(クロコウジ)」で、この2つを発酵させたときに出来る「もろみ」から作られています。琉球地方、つまり沖縄ではこの残ったもろみを「カシジェー」といい豚などの家畜のエサとして使っていました。そのうち「カシジェー」を与えた豚肉の品質が良いということからその成分が注目され人間の健康に良いことが解り人間用に作られた「もろみ酢」が広まりました。他の酢に比べてクエン酸が多く含まれていることで体内のクエン酸サイクルがスムーズに行われ、新陳代謝を活発にする効果があるといわれています。また、酸味がきつくないということから飲料向きの酢として使も飲みやすくダイエットや健康維持や健康管理に取り入れる人が増えています。このもろみ酢にしそのエキスを混ぜた「しそもろみ酢」や沖縄特産のシークワーサーのエキスを混ぜたもろみ酢なども作られています。
もろみ酢は名前に「酢」という言葉が付くため、一般的なほかのお酢と同じような感覚で捕らえられがちですが実はちょっと違います。通常、穀物酢や醸造酢などの一般的な調味料としてのお酢に含まれる「酸」は「酢酸」ですが、もろみ酢は「クエン酸」が主な成分です。そのため味は一般的なお酢のようなすっぱい刺激臭ではなく、まろやかな甘味とコクのある旨味の感じられる酸味が特徴的です。酢を原料や発酵の違いで分けるとこのもろみ酢は「粕酢」という種類のお酢として考えられます。もろみ酢以外にも「粕酢」はありますが、どれも独特の香りと褐色味のある色をしていることが特徴的だといえます。市販や通販などで扱われているもろみ酢は、ドリンク用として取り扱われているものが多く、酢ではなくクエン酸の清涼飲料水として販売されているものが主のようです。一般的なお酢の酢酸も体内に入るとクエン酸やコハク酸など何種類もの酸に変化する「クエン酸サイクル」によって新陳代謝や脂肪燃焼効果がおこります。もろみ酢の場合、体内に入った際にすでにクエン酸として入っていくためクエン酸が体内にスムーズに吸収されやすく体にかかる負担が少ないも特徴の一つです。
もろみ酢をダイエットに取り入れたいと考えている人も多いと思います。もろみ酢の酸味がきつくないという特徴を生かして、手軽に飲めるドリンクとして利用している場合が多いようですが、もろみ酢ドリンクの効果的な飲み方としては運動をする30分~1時間前に飲むのが良いでしょう。体内に入ったもろみ酢が吸収され、クエン酸サイクルで脂肪を燃焼しやすくする状態になるまでに20~40分ほどかかります。クエン酸サイクルが活発に行われている時に体を動かすことで、より効果的にもろみ酢を使ったダイエットが行えると思います。
もろみ酢はドリンクとしての使い方が一般的にも多いようで、水やミネラルウォーターなどだ簡単に割って飲むのが一番手軽かもしれません。しかし、料理に混ぜて使ってもコクがでて美味しくなりクエン酸も摂取できますので一石二鳥です。是非色々な料理に使ってもろみ酢料理のレパートリーを増やしてみてください。
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