米を原料としている「米酢(ヨネス)」は何百年も昔から使われている日本の代表的なお酢の一つです。米から作られているため、和食とも馴染みやすく酢飯や和え物など酢を使った料理も色々あります。保存食に利用したり疲労回復・コレステロールの低下作用など、米酢に含まれる成分や効能には注目するべきものがいっぱいあります。
世界中で色々なお酢が作られていますが、米を主食押していた日本の米酢は、日本の食生活文化の中で自然に生まれたものではないかという説と、中国から酢の製法が伝わったのではないかという説があります。中国でも米を原料とした米酢が作られていたのですが、中国で米酢を作るときに使われる麹と日本の米酢に使われる麹は種類が異なり、酢酸発酵するときの酢酸や気温も違っています。そのため、米酢は日本で自然に生まれたという説が強くなっていますが、中国から伝わったものだとしても次第に日本人に合った日本独特の米酢が作られたのではないかといわれています。日本の風土に合った米酢は日本の食生活に馴染み、和食では酢を使った料理も多く見られます。最近では馴染み深い米酢の成分が注目され、料理以外にも家庭内の掃除に重曹と共に様々な場面で利用されることが多くなっています。肌荒れや水虫の改善にお風呂に入れて入浴剤として使ったりリンス代わりに使う人も増えています。
米酢は米を原料とした穀物酢の一つです。米酢つくりに利用される米には、玄米・白米・外砕米・白糠(しろぬか)・もち米・発芽玄米などがあります。米酢に使われる原料の違いによっても白米だけを使ったものは「純米酢」玄米だけを使った米酢は「玄米酢」と呼ばれます。さらに米酢を熟成させたものが「黒酢」と呼ばれ玄米酢を熟成させた米酢は「玄米黒酢」と呼ばれています。餅米を利用したもの比較的栄養価が高く、玄米酢は低いものが多いようです。通常米酢は米を蒸して蒸米にしたものに麹を使って発酵させます。ここで、米の中のでんぷんが糖に変化する糖化が行われるのですが、最近では蒸米ではなくアルファ化された米(アルファ米)を利用することで米を蒸す工程を省略化して作られえる米酢も出てきました。さらに、米酢独特の強い酸味や香りを軟らかいもの味と香りに仕上げるように製造工程において色々な工夫がされています。以前は米酢が苦手だった人でも最近の米巣は比較的使いやすいものがおおくなってきています。米酢に含まれる酢酸などの成分にも注目が集まってきているため、料理や果実酢つくりなどにも手軽に利用される穀物酢として人気も高くなっています。
米酢は自分で作ることも出来ます。手作り調味料の一つとして健康食やロハスブームで、人気が高まっています。ちょっと手間がかかるように思えるかもしれませんが、慣れると簡単に作れます。自分で作った米酢でドレッシングやマヨネーズを作ったり、熟成させて黒酢にするのもいいですよね。
もし、米酢うを作っている途中でマジックペンのインクのような臭いがしたら発酵が失敗している可能性が高いので、作り直してください。原料になる米に玄米を使って「玄米酢」を作る場合は、糖分が足りなくなる場合があります。その場合にはイーストの量を加減して調整しましょう。
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