塾にも通った他に、自宅でそろばんの練習をする人も多いでしょう。そろばんの検定試験には制限時間があります。
ストップウォッチやキッチンタイマーを使って時間をはかり、本番さながらで練習しなければダラダラと計算してしまい、効果がありません。自分で計算の練習をするときも、きちんと時間をはかってやってみましょう。
一玉をあげるときは親指を使います。その他の動作は全て人差し指になります。五玉や一玉を払うときです。中指、薬指、小指は軽く握りますが、筆記用具を握りながらそろばんをはじいた方がやりやすいです。
そろばんを使いこなせて暗算も堪能になると、実際そろばんに触れることが少なくなってきます。そうすると、しばらくぶりにそろばんを使うと、頭が先にいって指がついてこなくなりますので、暗算ばかりではなく、指を使ってたまにはそろばんもはじくようにしましょう。
読み上げ算を計算するとき、読み手が問題を読み上げますが、必ず最初に『願いましては』と言ってから問題を読み始めます。この言葉の意味は何なのでしょうか。
江戸時代、数字は漢字で書き表されていて、しかも縦表記でした。一人では大変計算しづらかったのです。そこで、読み手が数字を読み上げ、もう一人がそろばんをはじいて計算するという、現在で言う読み上げ算の方法がとられていたのです。この読み手がそろばんを使う人に対し、これから計算をお願いしますとの意味をこめて『願いましては』と最初に言うようになったのです。
また、数字を読み上げるときに、数字だけではなく、必ず『○○円也』と読み上げます。これは、そろばんを使って計算するものはお金の計算に関係するものが多かったため、『円』という言葉が使われるようになりました。
数字の最後に『也』とつけるのは、昭和31年に発酵された『珠算辞典(暁出版(株))』によると、『数ごとに「区切り」を入れるため』とされています。
このサイトを見ているということは、自宅にパソコンがあり、インターネットができる環境がおありでしょう。
現在、フラッシュ暗算のサイトが数多くありますが、暗算だけに使うのではなく、初心者であれば、簡単な見取り算の練習にもなります。
必ずしもそろばんを使わなくてもいいのです。フラッシュ暗算のサイトで、そろばんの練習をしてみませんか? 繰り返し何度でもできるので、とても便利です。