日本に箸を広めたのは?
聖徳太子といえば、十七条憲法や冠位十二階などの政治のことや、数々の寺院を建立して仏教を広めた人物として有名ですが、日本に箸を普及させたのも聖徳太子と言われています。日本に箸が入ってきたのは6~7世紀と言われていますが、誰もが面倒臭いと言って手づかみで食べ物を食べ、あまり普及しなかったのです。きっかけは遣隋使の派遣でした。もちろん衛生面もありますが、太子が隋に持たせた手紙で、これからは対等につきあっていきたいとの意向を示していました。これが手づかみで食事をするとなると面目が丸つぶれになってしまいます。そこで太子は箸を使うことを奨励しました。遣隋使の使節団の歓迎の会では、なんとか全員が箸を使い、恥をかくことなくやりすごしました。これをきっかけに、日本に箸が普及したのです。