「せんべい」は焼くときに、どうしてふくらむのか?本当に健康食品なのか?湿気らないためには?など、ここでは普段はなかなか聞けない素朴な疑問にお答えします!
みなさんが「せんべい」について不思議に思っていることをココで少しでも解決するお手伝いができれば嬉しいです♪
「せんべい」を作っているところを見たことがある人ならわかると思いますが、生地を焼くとふくらみます。煎餅に限らず、お米で作られているお菓子はみんな、熱を加えるとふくらむんですよ。どうしてなんでしょうね?
生地自体の力と生地に含まれる水分の蒸発力のバランスが上手にとれたときに、ふくらむわけです。そんなわけで、水蒸気の力が強すぎる場合は「せんべい」の生地が破裂してしまいます。こうして破裂してしまうと生地はやわらかくなって食べやすくなりますが、その代わりヒビが入って肌荒れ状態になってしまいます。
見た目はあまりキレイではなくなりますね。けれど、これが煎餅の場合、おいしそうに見えるポイントということもできるでしょう。
お米を使っていることが多い「せんべい」は太ると思っている人もいるのではないでしょうか?ところが、アメリカなどではダイエットにお米を用いるなどヘルシーな健康食品として注目されているんですよ。また、日本国内でもパンを食べるよりもご飯のほうが太らないと、お米の良さが見直されてきています。このことから煎餅も「ヘルシーおやつ」と言えるでしょう。
さらに堅めの「せんべい」をよく噛むことで、たくさんの唾液(だえき)が消化・吸収を助けます。そのほか、煎餅にはもう一つ良いことが!甘さが少ないので虫歯になりにくいという利点があります。しかも、着色料などの添加物がほとんど使われていないので、安全性の高い健康食品なんですよ!
うっかり食べ残していたのを忘れていて、湿気ってしまった「せんべい」を食べたという経験がある人はいませんか?最近は一度開けた袋をまた密閉するための器具がありますし、湿気のない冷凍庫に保存する方法もありますよね。
少し湿気っただけなら、袋の口を開けたままで冷蔵庫や冷凍庫に入れておくだけでも、もとに戻ります。我が家では一回目で食べ切れなかった煎餅の袋はガムテープを貼ったり、ホッチキスで留めたりして保存しています。だたし、できるだけ二回目で食べ切るようにしていますね。けれど、ついやらかしてしまったときも、あきらめないでください!
炊飯器を使えば、パリパリの「せんべい」を復活させることができます!炊飯器の内釜をはずします。そこに湿気った「せんべい」を入れ、ふたを閉めて炊飯状態にしましょう。 そして数分後、ふたを開けてみると、もとのパリパリのせんべいに戻っています。さらに焼きたての香ばしさまでが復活します。ぜひ一度、お試しください!
「おかき」はもち米を使った焼き菓子の一つです。「かきもち」とも呼ばれ、漢字で書くと欠餅になります。これは、お正月に飾った鏡餅を鏡開きのときに手や木づち(ものをたたく道具)で割ることに由来しています。
そのあと、掻餅(かきもち)として販売されるようになりました。今、私たちが目にする「おかき」は機械で作られ、種類も豊富になっています。ちなみに昔、女性たちのあいだで「かきもち」は「おかき」と言われていました。
「あられ」も「おかき」と同じように原料にはもち米が使われています。奈良時代の記録には「あられもち」と記されていますが、これは干したもち米を煎ったものです。煎るときに音をたてて跳ねながら、ふくらんでいくのが「あられ」に似ていることから名付けられました。
江戸時代に入ると、作り方がちょっと変わって、小さく切ったもちを乾燥させてから煎ってふくらませ、それに醤油と砂糖で味付けしたものが出回りました。