静電気ってなぁに?
冬になると、ドアを開けるときにパチッと音がなって手がしびれる感じがする。友だちの手や服に触っただけで、2人ともビリッと痛い思いをする。ということがありますよね。音がなって電気が走っているときのことを、静電気(せいでんき)と呼びます。静電気は小さなカミナリと同じもので、暗い部屋で静電気が起きたら線香花火のような小さな火花を見ることができます。痛いからイヤだなぁ…と思ってしまうかもしれませんね。静電気がどうして起きてしまうのでしょうか。イヤなものだけれど、良いことはないのかなぁ? と考えてみましょう。イヤであれば、静電気を予防してしまえばいいのです。
静電気はどこで発生しているの?
ビリッとなる痛い電気、静電気はどのようなときに発生しているのでしょうか。人も物も絶対に電気を持っています。電気は流れることができるものです。人の目は、カミナリを見ることができますよね。カミナリが、光を出して落ちるときには電気が流れているからで、空気の中でも電気はあります。物に触るとき、人に触る時には小さなカミナリがおきています。
下じきをこすってみよう
本当は見えない静電気をどうやって感じることができるでしょうか。下じきを使って遊んだことはありませんか? 服で下じきをこすって頭の上に近づけてみると、かみの毛がどんどん下じきにくっついていきますよね。みんな、試してみたことがあるでしょうね。下じきをこすったあとに、手を近づけてみてください。手にフワフワと感じるとおもいます。それが、パチッとならないけれども弱い静電気なのです。人間の手はあたたかくて、水分がたくさんあるので弱い静電気であれば、痛くなりません。でも、空気がとても乾燥している場所では痛いほどの静電気を感じるかもしれませんね。
静電気の測定
静電気測定器という静電気を測るための機械があります。この測定器は、学校にはないかもしれませんね。数字で見ることができると、どのくらいの静電気が発生しているのかを見ることができます。静電気は、V(ボルト)やkV(キロボルト)の単位であらわします。人間が感じられるのは1kV(1000V)よりおおきなもので、1kVよりも小さな静電気は気がつくことがありません。
静電気を測る?
静電気を測る必要があるの? と思いますよね。静電気って実は、いる物になったりいらない物になったりするのです。痛い思いをするのはイヤだけれど、下じきや風船で遊ぶための静電気は楽しくて必要ですものね。静電気を測る必要があるとき、それは小さな部品を作るときです。電池を使って動くゲームや携帯電話の中には、とても小さなボタンや画面がありますよね。もちろん大きな自動車の中にも小さな部品があります。それを作るとき、もし火花が出るほどの静電気が発生してしまったら、部品はこわれて使えなくなってしまいます。工場の中では静電気が起きやすい関係の金属と服はくっつけたくありません。他にも、強い静電気が起きて部品が壊れてしまわないように使うものすべてを静電気測定器で調べる必要があるのです。
静電気をためない方法
静電気を発生させないためには、まず部屋の湿度を高くしましょう。静電気は、乾燥している空気の中でいきなりバチッとなることが多いのです。身体の中にためられている電気を逃がしてあげることで、痛い思いをしなくてすみます。電気がたまりやすいもの、たまりにくいものがあるので相性の悪いものを近づけないことも良いかも知れません。そして、できるだけ身体の中の電気を外に逃がしてあげましょう。ドアノブに触る前にカギを開けるのであれば、カギを金属の部分につけて電気を流してから触るようにすると静電気は起きません。静電気防止グッズがたくさん売られているのでそれを活用するのもいいですね。キーホルダーやストラップになっているものもあるので、いつも使うカギや携帯電話につけておくだけでも、痛い思いが少なくてすみますよ。
|