静電気おもしろ教室
痛い静電気って嫌なもの。でも、静電気の力を使って色々な楽しい実験をしてみると、ちょっぴり静電気が好きになってしまうかもしれません。科学の不思議を体験することができます。簡単な実験ばかりなので、小さな子供でもいっしょにできますよ。
みんな知っている静電気
冬にセーターをぬぐ時にパチパチと小さな音がたくさんなって髪の毛が浮いてしまったり、ドアを開けようとして手に電気が走ったりと、やっかいな静電気。でも静電気を使って遊ぶ方法はたくさんあるのです。下じきを服でこすって…髪の毛を逆立てる! これはみんなが知っている静電気の1つではありませんか? パチッとくる静電気は痛いけれども、下じきで遊ぶのはとてもたのしいですよね。風船やストローを使って静電気がどのように発生しているのか、遊びながら学んでしまいましょう!
実験するときの注意!
乾燥した部屋で実験する
静電気の実験をするときには、乾燥している部屋で行うことが理想です。冬は何もしていなくても乾燥する季節なのであまり気にしなくても大丈夫ですが、夏は湿気が多いので実験が上手くいかないかもしれません。夏には部屋の中を除湿して乾燥させてくださいね。
静電気を手で逃がさない
風船やファイルを使って実験しますが、静電気をためた部分を手で触ってしまうと電気が逃げてしまいます。こすって静電気を発生させた場所は実験する時には手で触らないようにしてください。
空飛ぶ電気クラゲ実験!
きっと、テレビや本で見たことある実験かもしれません。風船とスズランテープを使って海の中を泳ぐクラゲの動きを、空気の中でも見ることができます。たくさん足の生えているクラゲをスズランテープで作って静電気がいっぱい起こるようにします。そして、静電気をためた風船を使ってクラゲを浮かばせます。とても楽しく静電気が起こっている様子を見ることができますよ。
ふらふら人間とぴょんぴょんアルミ
ティッシュペーパーで作った人間を、ふらふらダンスさせてしまいます。静電気が起こっていることが見えなくても、ダンスをする人間を目で見ると静電気の力を知ることができる実験です。もう1つはアルミはくを使った実験で、プラスチックファイルの静電気と反応させます。アルミはくがファイルに吸い寄せられていく様子がはっきりと見ることができます。この実験から、静電気の力がわかってホコリを吸い取る空気清浄機が作られました。意外ですが静電気はプリンタやコピー機など、たくさんの電化製品につかわれているのです。
静電気は水にも反応する!?
静電気は乾燥しているときに良く起こるものですが、水とは反応するのでしょうか? 水は電気を通しやすく、ためやすいものです。電気が起こりやすいと静電気にも反応するはずですよね。風船を使って水との関係を調べることができます。プラスチックのストローは静電気をためやすいものなので、いろいろな実験をすることができます。家にあるもので簡単に実験できるので、自分で実験方法や材料を考えて静電気のことをまとめてみるのも良いかもしれませんよ。静電気が、まわりにあるものほとんどに発生していることがわかります。
みんないっしょに静電気ライデンびん
始めて電気をためることができたライデンびんと呼ばれるものを、実際に作ってみましょう。ライデンびんは電気をためて、1回だけだすことができます。今となってはかかせない電池が作られる元にもなったほど、ライデンびんは大きな発見でした。プラスチックのコップと、アルミはくを使うだけで電気をためられて感じることのできる実験です。ひとりだけではなく、何人でもいっしょに電気が体の中を通っていくことがわかります。少しビリッとなりますが安全ですよ。
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