焼き鮭
鮭は多くの料理法がありますが、その中でもここで説明する焼き鮭は定番中の定番であり、基本でもあります。焼き魚ベスト5なんてアンケートをとったら鮭は多分入ってくるんじゃないでしょうか。朝食のおかずとしても普通に出てくるようなものですしね。それくらい日本人には馴染みがあり、人気のあるものでもあります。
焼き鮭に使われる鮭
焼き鮭として使われる鮭は、日本においてはほとんどがシロザケかベニザケです。ギンザケも焼き鮭の食材として使われることがあります。勿論、他のキングサーモンなども焼き鮭として食することはできますし、おいしいですが、他の料理の食材として使われることも多いのと、入手が他の鮭に比べて難しいことから、容易に入手できるシロザケやベニザケが使われています。
焼き鮭のレシピ
焼き鮭のレシピといっても、特に難しいことはありません。しかしながら、鮭料理の基本ですから、焼き鮭の作り方をちゃんと知っておくことは非常に重要です。
- 鮭を食べやすく焼きやすい状態に切る
市販されている鮭の切り身であればこの時点で適度な大きさに切ってありますし、塩も振ってありますから特に加工する必要はありませんが、新巻鮭の場合は塩抜きが必要ですし、丸ごと鮭を購入した場合には塩水に漬けて味付けしなければなりません。塩味が好きではない人は塩味をつける必要はありませんが、塩味がついていたほうがおいしいですからね。魚独特の生臭さがいやな人は少し酒を馴染ませてあげると生臭さが取れます。
- 焼き網、グリルなどでお好みの焼け具合になるまで焼く
鮭は多少焼きすぎても全然食べられなくなるということにはなりませんが、あまり焼きすぎると鮭の脂が蒸発してしまって身がぱさついてしまいますし、極端に焼きすぎると炭のようになってしまうこともあるので注意しましょう。焼き具合は個人の好みに合わせればいいと思いますが、鮭の皮がぱりぱりになるくらいまで焼くのが一番ポピュラーなようですね。
後は、焼きあがった鮭を皿に盛り付けて頂くだけです。ほんの少し手間がかかる程度で、レシピ自体は至って単純ですから、誰にでも簡単に焼き鮭が作れると思います。
焼き鮭の応用1-鮭のマヨネーズ焼きのレシピ
焼き鮭は鮭料理の基本であり、工夫次第によって様々な応用の利く非常に便利な鮭の調理法ですが、その焼き鮭の応用として有名なものに鮭のマヨネーズ焼きというのがあります。ツナにマヨネーズをかける人が多いように、海産物とマヨネーズの相性はよく、そのため鮭をおいしく頂く方法の一つとして鮭のマヨネーズ焼きが編み出されたものと思われますが、割と有名な料理なので、いつごろから作られ始めたのか、また、誰が発明したのかなど詳しいことはわかりません。しかし、鮭をおいしく食べられるのであれば誰が発明したものであろうと関係なく、我々はありがたく頂けばよいのです。
- 鮭を食べやすい大きさに切り、下味をつけておく
この辺は普通の焼き鮭と余り変わりありません。塩だけでなく、好みによってこしょうをふる人もいるようです。
- 鮭の上にマヨネーズ(と好みによってはチーズなど)をのせ、オーブングリルで焼く
鮭以外につけあわせとして焼きポテトなどを添えることもできます。この辺はお好みでいいと思います。
焼きあがったら後はおいしく頂くだけです。普通の焼き鮭とは一風変わった食感が楽しめます。
焼き鮭の応用2-鮭フレークのレシピ
鮭フレークという鮭の身を粉々にしたようなものが瓶詰めで売られているのを見たことがある人も多いと思いますが、あれもある意味焼き鮭の応用と言えます。まあ、ただ単に焼いた鮭の身をほぐして粉々にしたものというわけではありませんが、簡易的なものでしたら焼き鮭をそのままほぐしたものでもいいと思います。焼き鮭はそのままで十分おいしいですが、お子さんなどは鮭の身を上手にほぐせないこともありますし、そういった場合にはこの鮭フレークが大いに役立ちます。
- 鮭の切り身を用意する
例によってこの鮭は塩抜き、もしくは塩味をつけたものを使います。
- 熱したフライパンに鮭の切り身をいれ、蒸し焼きにする
蒸し焼きにしている時点で焼き鮭とはかけ離れているような気がしないでもありませんが、そこは鮭フレークの見た目が焼き鮭っぽいということで(?)。
- 蒸し焼きにした鮭から皮と骨をとり、フライパンに戻して炒める
ここで、鮭をフレーク状になるまでばらばらにほぐしながら炒めます。炒めるときには普通の油ではなく、ゴマ油を使うとより風味が引き立ちます。
後はそのままご飯にかけてお召し上がりください。鮭フレークは保存もできますので、さめたらビンやタッパに詰めてとっておくこともできます。ちょっとおかずがさびしいと思った時や、お弁当のお供として使うこともでき、非常に有用性の高い料理ですね。