ピラミッドの不思議
エジプトのピラミッドには不思議なことがたくさんあります。謎や神秘的なことが数多くあり、多くの研究者が長年に渡り追求しようとしてきました。ピラミットの謎の全てが解明されるときは来るのでしょうか。解明されてないからこそ、ロマンを感じるのかもしれませんね。
不思議1
ピラミットの不思議なことは、東西南北を正確に向いているということです。太陽や星の動きを参考にしていたとする説があります。ギザの三代ピラミッドを例に挙げると、この三つのピラミッドは同時期に作られたものではありません。
最初に作られたのはクフ王のピラミッドです。このときの星の位置から計算していくと、残る二つのピラミッドの東西南北も恐らく太陽や星の動きから方向を決めたのだろうと推測できます。しかし、太陽や星の動きを参考にすると年代が違うのでズレが生じてきます。
確かに3~14分のズレが生じていますので、太陽と星の動きを基準にしたのではないかと言われてきましたが、反論する説もあります。このズレの差を計算すると、クフ王のピラミッドは定説よりも古くなければいけないのです。こうして様々な説が論じられていますが、結局は解明されていないのです。
不思議2
かつては王の墓だと信じられていたピラミッドですが、どうもそうではないようです。なぜならピラミッドの内部にはファラオの棺は置かれていませんでした。
かの有名な黄金マスクのツタンカーメンが発見されたのは、ピラミッドではなく「王家の谷」と呼ばれる場所からでした。ではピラミッドの存在の意味って一体何なのでしょうか。
これにも様々な説が飛び交っています。「大規模なポンプ」とする説や、「暦を正確に伝えるための日時計」とする説、「ナイル流域を測量するための経緯儀」とする説まであります。数多くある説の中に、「ピラミッドの存在が永遠の暦」とするものまでありますが、真偽のほどはやはり分かっていません。
不思議3
現在ギザのピラミッドは、観光地として内部に入ることができるようになっています。その入り口は中心部よりも横にズレているのです。
これはあとから入り口として開けた穴で、上部に本来の入り口があります。しかし、この入り口も横にズレており、人為的にふさがれていたことが分かっています。
東西南北を正確に向いているピラミッドに、このようなズレが存在するのでしょうか。また、わざわざ入り口を塞いだわけは? あくまでも憶測ですが、どうやらピラミッドは建造したあとに、外部からの侵入をできないようになっていたようです。
そして現在発見されている入口とされている場所がズレているのは、恐らく反対側に対になっている入り口があるのではないかという事です。内部調査でも、分かっている控えの間や大回廊、王の間など、現在確認されているピラミッドの中も対になっていると考えられています。
これも超音波の検査結果からの憶測であり、内部を壊して確認したわけではないので、本当のことは分かっていません。
COLUMN
ピラミッドは調べれば調べるほど不思議な建物です。どんな目的で建てられたのかが謎のままで憶測だけが飛び交っています。
その憶測自体も神秘的で、魂となったファラオが船に乗って地球を回り、朝になったらピラミッドに戻り、ピラミッドに秘められたパワーを補給して再び夜になったら飛び立って行く。そんな魂の休息場所だとする説もあります。
そのため人間がピラミッドの中に入る必要はなく、だから入り口がないのだという説もあります。魂となったファラオが乗る船も発見されていますし、古代のエジプトでは太陽信仰がありましたので、もしかしたらピラミッドの存在の意味はその魂のためなのかもしれませんね。
古代の人々が汗水流して築き上げたピラミッド。はるか昔、そこに人々が生活をしていて、今なお残る建造物を残していきました。古代エジプトに思いを馳せると、そこには壮大なロマンがありますね。
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