冬至に「かぼちゃ」を食べるのはなぜ?
冬至に食べるものといったら、カボチャですよね!冬至にカボチャを食べると風邪をひかないと言われています。でも、なぜ冬至に食べられるようになったのか知っていますか?今でこそ一年中野菜が手に入りますが、昔は冬に収穫できる野菜が少なかったうえ、保存できる野菜もあまりありませんでした。そんな中で「かぼちゃ」は長期保存ができて、しかも保存中でもほかの野菜に比べて栄養素が失われにくいというメリットがあります。なので、冬至の時期の貴重な栄養源だったのです。この時期に不足しがちなビタミン類を補給するため、江戸時代中期から「かぼちゃ」を冬至に食べる風習が根付いたと考えられているんですよ。
冬至って?
冬至とは北半球で一年のうちで昼が一番短くて、夜が長い日です。じゅあ、いつ冬至なのかというと毎年1~2日の差があるので同じ日ではありません。ちなみに今年(2007年)の冬至は12月22日となっています。この日を境にまた昼間の時間が少しずつ長くなって、だんだん春に近づいていきます。
シンデレラと「かぼちゃ」の馬車
小さい頃、誰もが一度は絵本で読んだことがある「シンデレラ」。この物語の中でカボチャが馬車に変身します。このことからカボチャは昔から一般的な食材として家庭のキッチンにあったことが分かります。また、これはヨーロッパの民話なので日本ではハロウィンでお馴染みの「おばけかぼちゃ」がモデルになっているのかもしれません。シンデレラはディズニーのアニメでも有名ですが、子供のころは「カボチャが馬車になった!」とすごく驚きながら観ていましたね♪シンデレラも毎日「かぼちゃ」を食べていたのでしょうか?
シンデレラのあらすじ
あるところに父親と病気の母親と小さな可愛い少女が三人で仲良く暮らしていました。けれど、しばらくして母親は天国に旅立ってしまいました。少女が美しく立派に成長した頃、父親が再婚して、その母親の娘たち二人も一緒に暮らすことになったのです。姉たちより美人だった少女は継母と姉たちにボロボロの服を着せられ、たくさん働かされて、かまどのそばの灰の上で寝かされていました。そして、いつも彼女はシンデレラ(灰かぶり)と呼ばれていました。そんなある日、王子様の妃を選ぶための舞踏会がお城で開かれることになり、一人行けずに泣いていたシンデレラのもとへ魔法使いがあらわれ、ドレスとガラスの靴を出してくれたのです。かぼちゃは馬車に、ネズミは御者(ぎょしゃ)に変わり、シンデレラはお城へ。12時の鐘の音が聞こえるまでという約束で…。王子様はその美しさの魅せられますが、12時の鐘の音でシンデレラ階段にガラスの靴を片方落としたまま急いで帰ってしまいました。すると、王子様は「この靴がぴったり合う娘を自分の妃にむかえる」というおふれを出してシンデレラを捜しはじめました。こうしてシンデレラの家にも順番がまわってきて、姉が試しましたが小さすぎて入りません。シンデレラも呼ばれて試してみるとピッタリではありませんか!彼女は隠していたもう片方の靴を取り出して見せました。王子様はシンデレラを妃にむかえて、お城へ連れて行き、幸せに暮らしました。
ハロウィンと「かぼちゃ」の関係とは?
ハロウィンは日本でいう、お盆にあたる行事といえます。万聖節の前夜祭のことです。もとはケルト人が秋の収穫を祝って、なくなった家族や友人をしのぶための行事だったと言われています。アメリカでハロウィンはクリスマスに次ぐ、大きなイベントで毎年10月31日は街中がにぎわいます!子供たちはジャックオランタンと呼ばれる「かぼちゃ」で作ったちょうちんを持って、Trick or Treat!(なんかくれ。さもなきゃ悪さするぞ)と言いながら近所の家をまわり、お菓子をもらいます。
ジャック・オー・ランタンの由来
ハロウィンで子供たちが持ち歩く「カボチャちょうちん」の名前の由来についてお話しましょう。この名前はアイルランドの伝説をもとに付けられたと言われています。よっぱらいのジャックが飲み代を払えなかったため、あらわれた悪魔。ところがジャックは悪魔が自分自身で銀貨に変身するように言い、お財布に閉じ込めました。そして10年間は彼の命を取らないと約束させました。10年後、出てきた悪魔にジャックはリンゴが食べたいと頼んで木に登らせ、動けなくさせてしまいました。こうした生前の悪事のせいで、ジャックは天国にも地獄にも行けず、罪を償うために彷徨い続けました。このことから「ジャック・オー・ランタン(ちょうちんのジャック)」と呼ばれるようになったそうです。
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