足や耳なども美味しい豚肉!

豚は胴体のほかにも足や耳、内臓など食べられる部位が多いのが特徴です。豚足や豚の耳を料理に使う沖縄料理は全国的にも知られていますよね。ティビチやミミガーを食べたことがありますか?沖縄料理店などに行かなければ、食べる機会もそう多くはないはず。ここでは豚肉のその他の部位として胴体以外の様々な部位についてです。

豚肉と沖縄

肉といっても牛肉、豚肉、ラム肉と色々ありますが、沖縄では肉と言ったら豚肉のことを指します。よくテレビなどで、「沖縄の人たちは豚肉をたくさん食べているから健康で長生きできる」ということを聞きますよね。全国でも豚肉の消費量は沖縄が第1位とされています。ですが、どうして他の都道府県に比べて、沖縄では日常的に豚肉が食べられているのでしょう?「鳴き声とひづめ以外は全部食べることができる」と言われていて、豚の頭から耳の皮、足、内臓、骨にいたるまで料理の食材として、市場で売られています。沖縄県の食生活は、昔の一般的な日本人のそれとは基本的に違うものでした。高温多湿の厳しい気候条件の中で生活している沖縄の人たちはタンパク質と脂肪分不足に気をつけなければなりません。そこで、豚の登場です!肉中心の食生活というと、コレステロールの蓄積や動脈硬化、肥満などが気にかかるところですが、豚肉はビタミン豊富でヘルシーなため、そんな心配は無用です。また、沖縄では豚肉と野菜や海藻を一緒に食べるのが一般的になっています。これで、ちょうどいい栄養バランスを保っているんですね。

いろんな部位

それでは、それぞれの部位を紹介していきましょう。

豚足

文字通り、豚の足です。豚足は日本だけでなく、韓国や中国でも美容食として食べられています。市場で売っている状態の豚足を見ると、正直美味しそうには見えないですね…私には。まだ勇気がなくて食べたことはないのですが、とても美味しいとか。豚足の一般的な調理法は煮込みです。豚足にはコラーゲン、エラスチンなどのタンパク質が豊富に含まれているため、長い時間煮込むとタンパク質がゼラチンに変わり、口の中で溶けるほど柔らかくなるんですよ。

豚の耳(頭)

豚の耳と書きましたが、正確には耳の皮ですね。豚の耳皮を使った定番料理として、ミミガーが挙げられます。このミミガーは、豚の耳皮を味噌や酢で和えて作ります。コリコリとした食感を楽しめる部位です!また、豚の頭の皮を使ったチラガーという料理もあります。

豚の内臓

豚の内臓は中身(ナカミ)と呼ばれ、イリチーという炒め物のほか、内臓と昆布やコンニャクを一緒に入れた中身汁などがあります。中身汁はお正月やお祝いの席などのおめでたい時に出される料理です。内臓にはハツ(心臓)、レバー(肝臓)、ガツ(胃)、マメ(腎臓)、ヒモ(小腸)、ダイチョウ(大腸)、タン(舌)、コブクロ(子宮)があります。中でもヒモ、ダイチョウ、コブクロは煮込み料理に最適ですよ!さらに内臓はどれもタンパク質やビタミンB1・B2、鉄分などが多く含まれ、独特の食感を楽しめるものばかりです♪

豚骨

豚骨はたいていの場合ラーメンスープのダシをとる際に使われます。骨髄に含まれている旨み成分で、いいダシがとれるんですよ。特に「げんこつ」と言われる足の関節部分の骨からは良質のダシがとれます。九州・博多で人気の「豚骨ラーメン」は今や、全国的に有名なものとなりました。同じ「豚骨ラーメン」でも九州地方では「サッパリ系」が多く、スープも白く濁っているのが特徴です。一方で、関東地方では豚の背脂を使った「こってり系」が人気です。ちなみに、豚骨は特有の臭みがあるため、「紅ショウガ」を加えたり、刻んだニンニクで香りづけした油を使うこともあります。

沖縄料理の定番・ティビチ「レシピ」

ティビチは沖縄風の「おでん」とでも言ったところでしょうか?コラーゲンたっぷりの豚足を使ったティビチのレシピを紹介しましょう。この「ティビチ汁」で、あなたもツヤ肌になってみませんか?

材料(4人分)

●豚足:1.2kg ●結び昆布:適量 ●大根:1/2本 ●揚げ豆腐:1枚
●ダシ汁:10カップ(2000cc) ●あわもり(日本シュでもOK):1カップ(200cc)
●あさつき・塩・しょうゆ:各少々

作り方

1豚足は圧力鍋に入れて、数回ゆでこぼしをしてアクを取り、約20分ゆでます。

2大根は食べやすい大きさに、揚げ豆腐も三角形の一口大に切りましょう。昆布は水でもどしましょう。

3ダシを入れた鍋に豚足を入れて、アクを取りながら約30分ゆでたら、あわもりを加えます。

4そこに大根と揚げ豆腐、昆布を加え、柔らかくなるまで煮ましょう。

5塩としょうゆで味付けし、器に盛り付けて、あさつきを散らして出来上がりです。


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