製図用鉛筆
文字を書いたり、絵を描いたりする以外に製図をする際にも専用の鉛筆が必要です。ですが、私たち一般人は実際に製図用鉛筆を使う機会はないですよね。見たことがない人も多いかもしれません。製図のルールや製図用鉛筆などの道具について見てみます。
製図とは?
製図とは読んで字のごとく、図面を製作することを言います。製図するときは、ちゃんとした規格があり、それに従ってやらなければなりません。頻繁に製図する職業として建築士やインテリアコーディネーターなどが挙げられますが、彼らも現在はCAD製図することが多いようです。CADとはコンピュータ援用設計を意味します。もっと分かりやすく説明すると、コンピュータ(パソコン)を使って設計すること、またはコンピュータによる設計支援システムのことですね。コンピュータ社会になっている現在も鉛筆による手書きで製図している人は多いようです。細かい部分の修正などには鉛筆で製図するほうがいいのかもしれません。
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製図のときの線の決まりと線の引き方
製図する対象物の用途に応じて、いつくかの線の太さや種類に分類されます。
線の太さ
●太い線 ●中くらいの線 ●細い線
線の種類
●連続した線の実線
●短い長さの線が並んでいる破線
●線と一つの点が交互に並んでいる一点鎖線
●線と二つの点が交互に並んでいる二点鎖線
線の引き方
線の引き方も当然のことながら、どんな線を引きたいかによって変わってきます。
直線
なるべく鉛筆(シャープペンでもOK)の芯の部分を定規にまっすぐ当てて、引くようにして線を引きます。押したり、何度も引いたり、往復したりせずに一度で書ききるようにしましょう。
水平線
直定規を使って、左から右へ引きましょう。
垂直線
三角定規の左側を使って、下から上へ引くとキレイに引けますよ。
水平・平行線
三角定規を2つ使います。一つの定規の下側のほうを手で押さえて、もう片方の上側の三角定規をスライドして左から右に平行線を引きます。
垂直・平行線
水平・平行線と同じ要領で、三角定規の右側を使って上から下へ線を引きます。この方法だと水平線と垂直線が同時に引けますね。
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鉛筆・その他製図に必要な道具
製図用鉛筆
まず、製図に使われる鉛筆のことから書きましょう。「鉛筆の濃さ」の項目のところでも少し触れましたが一般製図には2H~6H、精密製図の場合は7H~8Hと、普段私たちが使っている鉛筆よりも少し薄めの鉛筆がおもに使われます。製図用鉛筆といっても普通の鉛筆と比べて特に変わった機能などは付いていません。製図用鉛筆の中でも根強い人気なのが、ドイツの某有名ブランドのものですね。折れにくく、摩擦が少なくて、書き味の滑らかなものを選ぶといいでしょう。
直定規&三角定規
製図のとき直線や曲線、角を引く際に必要なものが定規です。直定規は直線定規とも言います。製図のほかに、日常生活の中で何かちょっと線を引きたいときにも大変便利ですよね。一方で三角定規は、エッジが斜めにカットされている面取りタイプと、目盛りつきタイプ、何もしてない標準タイプがありますが、はじめのうちは使いやすい標準タイプを選ぶことをおすすめします。
字消し板・消しゴム
字消し板は、字だけでなく、余分な線も消すことができます。慣れないと使いにくいのですが、慣れてくると欠かせないものになりますよ。普通のステンレス製のもので十分使えますが、一押しはステンレスの部分がメッシュになっているものです!下が透けて見えるので、大切なところまで間違って消してしまう心配がなくて安心です。消しゴムは製図用のプラスチックのものが消しカスも少ないため、いいですよ。もっとおすすめなのは、カスがまとまるタイプのものです!キレイに製図するコツは、まわりを汚さないことですよ。
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