色鉛筆
最近ブームになっている塗り絵コーナーの横に色鉛筆が並んでいるのを見かけます。色鉛筆は子供が使う画材としてのイメージが強いかもしれませんね。ですが、昔色鉛筆を見て感じたワクワク感は、大人になった今も変わることはありません。
色鉛筆の特長
一口に色鉛筆といっても、その種類や品質は様々です。製造方法はほとんど同じでもメーカーやシリーズの違いで大きく異なります。全体的に言えることは描き手の感性やほかのアイテム(例えば画用紙など)の品質、色鉛筆の使い方によって、色鉛筆画の雰囲気は変化していきます。軟らかいタッチで描くと、鮮やかな色やくすんだ色を出せるし、硬いタッチだと微妙な色のニュアンスや強い調子のラインを表現することもできます。さらに表面が硬い画用紙には硬質の色鉛筆、軟らかい質感の画用紙には軟質の色鉛筆が適しています。このように色鉛筆の特長は一本の色鉛筆で絵に様々な表情をつけることができる点にあるのではないでしょうか?また、色鉛筆には、すんなりと滑らかに細い線が描けたり、逆にごわごわした粗い線が描けるものなど各メーカーによっても色んな特長があります。なので、自分が描きたい鉛筆画のスタイルに合うかどうか、色々使い比べてみるといいですよ。
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色鉛筆の種類
色鉛筆は、おもに油性色鉛筆と水彩(水溶性)色鉛筆に2種類に分けられます。
油性色鉛筆
私たちに馴染み深いのは油性色鉛筆のほうですね。油性色鉛筆はロウが含まれているため、滑らかで独特の光沢があり、専用のぼかし液でぼかすこともできます。最近では市販されている油性色鉛筆も70色を超えるものまであるんですよ。芯の太さも様々なタイプがあって、太い芯は広い範囲を描くのに向いていて、細い芯は細かい部分を描くときに便利です。この色鉛筆の芯の太さは芯の削り出し具合にも左右されます。
水彩(水溶性)色鉛筆
水彩(水溶性)色鉛筆の最大の特長は水に溶かして混色することができる点ですね。ぼかす作業が簡単にできてしまいます!油性色鉛筆ほどではありませんが、40色と豊富な色のセットも販売されています。色彩色鉛筆の詳しい説明は、「大人の塗り絵」の項目でまたしようと思います。お楽しみに♪
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色鉛筆画の基本的な線描法
デッサンする際の大切なポイントは線とタッチ以外にも芯先の形や描く強さ、線の方向性などが挙げられます。ここでは最も基本的な3タイプの描き方を紹介しましょう。
ハッチング
ハッチングとは方向性を持つ線で形を描くことです。これは色鉛筆画の一番簡単な技法で、お互いに重なり合わない一群の平行線で陰影をつける方法です。
クロスハッチング
クロスハッチングはハッチング、つまり一群の平行線を描いて、もう一つ同じようなものをある角度で交差させます。例を挙げると、水平な一群の線に一群の斜線や垂直線を重ねて描きます。
スティップリング
スティップリングは点を打つことで質感の効果を出す技法です。色鉛筆の芯先を変えると点描の跡も変わります。果物の表面の凹凸を表すのによく使います。
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色鉛筆の使い方・塗り方
では、色鉛筆の使い方・塗り方のポイントを簡単に説明しましょう。
油性色鉛筆
色鉛筆をメインに使う時は凹凸のある紙を、マーカーなど他の画材をメインにする時は、キメの細かいケント紙など用意しましょう。
*外枠にマスキングテープを貼ってから、下塗りをします。
色のはみ出し防止のため、枠にマスキングテープを貼りましょう。下塗りは。淡い色から濃い色の順に何色かの色を重ねていきます。
*ハッチングなどの技法も織り交ぜながら、色を重ねます。
油性色鉛筆の場合は筆圧で濃淡をつけます。また、様々な技法を使うことで絵に変化を持たせることができますよ。自分なりに色んな技法を駆使して自由に描いてみて下さいね。
*仕上げに定着液をかけましょう。
最後にスプレータイプの定着液を吹きかけて、完成です。
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水彩(水溶性)色鉛筆
キャンソン、コットマン、マーメイドなど、水彩画用の紙を使いましょう。
*外枠にマスキングテープを貼ってから、下塗りをします。
油性色鉛筆と同様、枠にマスキングテープを貼りましょう。それから下塗りを開始します。最初は淡い色、次第に濃い色というふうに重ねていくと失敗しないですよ。
*色を重ねていきます。
重ね塗りをするときは、横に別の紙を置いて、色加減を試しながら塗ることをおすすめします。筆に水をのせ、色を広げていきます。この時、色ムラに気をつけましょう。乾いたら、また色を重ね、水をつけてという作業を何度か繰り返します。色の濃淡も水で調節して下さい。
*色鉛筆で微調整して、定着液をかけましょう。
水彩色鉛筆を使って「塗ってぼかす」作業を繰り返すのは、3回が限度です。紙がゴワゴワにならないうちに仕上げましょう。最終調整は色鉛筆の芯先に水をつけて描きます。あとは絵の全体に定着液をスプレーします。最後にマスキングテープをゆっくり慎重にはがして完成です。
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