ザワークラウトは口にすると、とても酸っぱいものですが、酢を使っているわけではありません。ドイツを中心として食べられているキャベツの漬け物です。

ドイツ＝ソーセージという訳でもないのでしょうが、ソーセージによく合います。あの酸味は、酢を使っていないのにどうしてあんなに酸っぱくなるのでしょうか。それはキャベツを乳酸発酵させているからです。発酵によって酸味が出ていたのですね。

ビタミンCも豊富で健康的な食べ物です。

作り方は基本の作り方がありますが、日本でも同じ漬け物でもその家庭によって味が違うように、ドイツでも様々な作り方で色んな味のザワークラウトが作られているようです。

塩漬けされた牛肉とザワークラウトをサンドイッチに挟んだものを、ニューヨークではルーベンサンドと呼んでいます。ドイツを中心に食べられていたザワークラウトですが、ドイツからフランスへ移り住んだユダヤ人の料理としても多く使われています。

ドイツはソーセージに付け合わせるのに対して、ユダヤの人々は牛肉や魚の付け合わせにします。豚肉を食べることが禁じられているからですね。

私たちがレストランなどで口にするザワークラウトと違って、本場で食べられているザワークラウトはとても酸味が強いそうです。スーパーなどで売られているものも、酸味が強すぎて日本人の口には合わないかもしれません。

仮に本場に行ってザワークラウトを購入する場合は「味付け」と表記されているものを購入しましょう。本場のものは玉ねぎやブイヨンで味付けしなければ、ただ酸っぱいだけでとても食べられないそうです。

ザワークラウトは体にとてもいい効果を持っています。さて、どんな効果をもたらしてくれるのでしょうか。

キャベツには胃を元気にしてくれる効果があります。胃腸の粘膜を健康に保つ働きを持つビタミンUが豊富です。

上記以外にもキャベツの葉2枚分でレモン2/3個分のビタミンCが含まれています。肌にもいいということですね。

キャベツは野菜の中で最もビタミンKを多く含みます。ビタミンKが不足すると鼻血が出やすくなったり、月経過多や血尿など、血に関する疾患が出てきます。慢性のビタミンK不足は骨粗しょう症の引き金にもなります。キャベツがどれだけ体にいい野菜かお分かりになれましたか？　キャベツで食べるのにも限界がありますので、保存食としてザワークラウトを作って食べてみてはいかがですか？

ザワークラウトにぴったりなレシピといったら、やはりソーセージですよね。酸味がありますので、酸味を必要とする料理の食材としても使えます。

ザワークラウトに使われている香辛料、キャラウェイシードは消化を促進してくれる効果があります。お茶として飲まれることもある香辛料で、肉料理にぴったりのものです。

この香辛料には素敵ないわれがあり、恋人を引き留めるという魔法の力がそなわっているといわれています。なんだかロマンチックですね。

後ほどザワークラウトを使ったレシピなどを紹介していきます。欧米の漬け物は体にいいものばかりですね。次の項では自家製ザワークラウトの作り方を紹介していきましょう。

キャベツが安くて丸のまま購入したけれど、どうにもこうにも食べきれないという場合は、ザワークラウトにしておいしく食べちゃいましょう！