「大ういきょう」や「スターアニス」など様々な別名が存在する八角、フェンネルとも似た強い甘みと僅かな苦味と辛味を持っています。欧米ではアニスの代用として用いられる事も多く、日本のシキミとは近縁にあたります。中国では日常的に使用されており、北京ダックや杏仁豆腐の独特な風味は八角によって生み出されているのです。また、同じく中国でよく使用されている「五香粉(混合香辛料)」の原料の一つとして使われる事もあります。
八角の使い方
下味や匂い付けに用いたり、肉や魚の臭みを取るのにも役立ちます。甘さだけでなく微量に苦味もあり、少量でもかなり香りが強いので使用する際は量に充分注意して下さい。密封容器に入れて常温、または冷蔵庫で保存しましょう。
八角と相性の良い食材
ペキンダッグなどの中華料理やエスニックデザートに使用するのが一般的。あまり知られていませんが、日本人も好んで食している杏仁豆腐にも使用されています。少量であれば、カレーに入れる事でまろやかに仕上げる事も可能です。
八角による効能
喉の炎症を抑え、鎮静作用・冷え性の改善(緩和)・消化促進作用・強壮作用・抗がん作用に効果を発揮します。風邪などで体が弱っている時に摂取すると良いでしょう。その他にも新陳代謝の活性化を促す効果もありますので、少量であればダイエット中にも適した香辛料と言えます。
抗インフルエンザ剤「タミフル」の原料である事で知られていますが、大量に摂取するのは人体にとって良いとは言えません。特に妊娠中の女性は少し控えめに摂取した方が安全です。
八角を使った料理のレシピ
鶏レバー八角煮
鶏レバー ネギ 八角 しょうが 水 さけ 醤油 砂糖 |
300g 1本 4個 1/2個 1カップ 大さじ6 大さじ3 大さじ1 |
1) レバーをしっかり水ですすいで血抜きをします。
2) 食べやすい大きさに切り分け、熱湯で湯通しをしてざるにあげます。
3) 鍋に薄切りにしたしょうがとネギ・レバー・水・砂糖・醤油・さけ・八角を入れます。
4) 中火で30分前後煮込んで完成です。
ピリ辛チキン
骨付きの鶏肉 ネギ ブイヨン 唐辛子 にんにく 生姜 八角 醤油 |
500g 2本 1と1/2個 2個 1個 1個 6個 大さじ3 |
1) 鶏肉を鍋で表面が焼けるまで炒め、水を加えてアクを取りながら沸騰させます。
2) 沸騰してきたら、残りの材料全てを投入して蓋をします。
3) 中火で煮汁が少なくなるまで煮込み、器に盛って完成です。
中華風お汁粉
八角 水 水 さらしあん 白玉粉 砂糖 コーンスターチ 片栗粉 杏仁粉(無くても問題ありません) コーンフレーク |
1個(4粒) 2と1/2カップ 大さじ6 80g 80g 130g 大さじ1 大さじ1 大さじ1 適量 |
1) 鍋に水・砂糖・八角を入れて火にかけて砂糖を溶かします。
2) 砂糖がしっかりと溶けたらあんを加え、木べらでサッとかき混ぜましょう。
3) 沸騰するまでの間、しっかりとアクを除きながら水で溶いたコーンスターチでとろみをつけます。
4) ザルで漉してから荒熱を取り、しっかりと冷やします。
5) ボールに白玉粉を合わせて練り混ぜて、小さな一口大に丸めます。
6) 一気に下茹でしたら、冷水でしっかりと冷やしてから団子の水気を取ります。
7) 冷やしておいた器に4を入れてから白玉粉とコーンフレークを盛れば完成です。
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