ガラムマサラはインド料理においては欠かせない存在で混合香辛料の一つです。「シナモン」「クローブ」「ナツメグ」と言った基本の3種類プラス様々な香辛料から作られており、ガラムは「暑い(熱い)」マサラは「混ぜた物」を意味します。この為、辛いものと考えられがちですが、実際には辛味よりも香り付けを目的に考えられています。
ガラムマサラの使い方
香り付け、または辛味を付ける時に使用します。香りが飛びやすいので、完成間近に少量加えると香りを逃がさずに調理出来ます。自分で作った場合は数ヶ月もちますが、市販の物は比較的香りが飛びやすいのでしっかりと密封して保存し、出来るだけ早めに使い切ってしまいましょう。
ガラムマサラと相性の良い食材
インドの鶏を使った料理、カレー、グリル料理に適しています。その他にも、卵や米料理、豆を使った料理とも相性が良く、比較的どの素材にも使用出来る香辛料です。
ガラムマサラによる効能
様々な香辛料が合わさって作られたもので、その家庭などによってもブレンドするものは異なっています。ですから一概に効能はこうと言い切れませんが、基本となる香辛料の一つであるシナモンには鎮静作用や強壮効果、食欲の増進や発汗作用が含まれています。そしてクローブには消化促進や健胃効果、ナツメグは血液の循環を促す作用や不眠症の改善と言った効果を持っています。
これらに副作用そのものは特にありませんが、念の為に妊娠中(または授乳中)の方は大量摂取を避ける様に心掛けて下さい。
ガラムマサラを使った料理のレシピ
手作りガラムマサラ
カルダモン シナモン クローブ ナツメグ ローリエ クミン ブラックペッパー スターアニス |
小さじ1 小さじ1 小さじ1 小さじ1 4枚 小さじ1 小さじ1 小さじ1 |
1) シナモンスティックとローリエを細かく刻んで、カルダモンも手で軽く潰します。
2) 1をフライパンでサッと炒め、ナツメグを除く材料を加えます。
3) 焦がさない様に注意しながら火が通るまで炒めたら、荒熱を取ります。
4) すり鉢にナツメグと一緒に入れ、すり棒でパウダー状にすれば完成です。
本格的チキンカレー
鶏肉 タマネギ にんにく 水煮トマト 生姜 サラダオイル 無糖ヨーグルト ターメリック 粉末唐辛子 ガラムマサラ 塩コショウ イチゴジャム |
400g 1個 1片 2個 2cm 大さじ3 大さじ2 小さじ1 小さじ1 小さじ1と1/2 少々 小さじ1 |
1) 豚肉をぶつ切りにしてからヨーグルトをまぶし、30分ほど置いておきます。
2) 熱した鍋にサラダオイルを入れ、すりおろしたにんにくを入れて中火で焼き色がつくまで炒めます。
3) トマトを手で潰してから2に入れ、一緒にターメリックと唐辛子を入れます。
4) 3分しっかりと炒め、肉(ヨーグルトも)を加えてサッと炒めて塩コショウをふります。
5) 肉が漬かる位に水を入れ、弱火にした状態で30分煮込みます。
6) この間、水が無くならない様に注意しつつ、イチゴジャムを加えて10分煮ます。
7) 仕上げにガラムマサラを加え、10分煮てから塩コショウで味を整えて完成です。
タンドリーチキン
鶏もも肉 タマネギ にんにく プレーンヨーグルト 醤油 レッドペッパー サラダ油 ガラムマサラ カレーパウダー |
3本 1/3個 3片 大さじ2と1/2 大さじ3 小さじ1 大さじ2 少々 少々 |
1) 鶏肉の全体にフォークで穴を開け、肉以外の材料を合わせておきます。
2) それに肉を2日漬けて味を馴染ませ、オーブンを220度で予熱します。
3) アルミホイルを敷いた網を鉄板に乗せて、肉を並べます。
4) オーブンで40分間、途中で裏返しつつ両面をしっかり焼いて完成です。
最も、カレーパウダー自体も他の用途に使用されていますので、この説に完全には当てはまりませんが。要は使用用途と原料となる香辛料が若干違うものと解釈すれば良いのではないでしょうか。
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