共通である「桂皮(シナモン)」「陳皮」「丁香(クローブ)」とその他に2種類含まれた計5種類のスパイスが使用されている複合香辛料。しかし五香とは「数種類の」と言う意味で、5種類と指定されているわけではありません。原産地である中国だけでなくベトナムなど東南アジア方面で多く用いられる傾向があります。少量入れただけで中華系の味に変えてくれるので、中華料理とは切っても切り離せない存在と言えます。
五香粉の使い方
魚やレバーなどの匂い消しや、中華を思わせる味付けの料理に使用します。ごま油を一緒に加えると更に風味が増します。肉部分だけでなく内臓部も柔らかくする働きもあります。保存方法としては普通の香辛料と同様、しっかり蓋をして高温多湿の場所を避けて保管して下さい。
五香粉と相性の良い食材
当たり前の如く中華料理全般、特に麻婆豆腐やチャーハン、煮込み料理に適しています。他の国の料理にも使用されており、マレーやインドシナの料理とも相性が合います。
五香粉による効能
脱臭効果や強壮、消化促進作用、抗菌作用と防腐(防虫)作用など。その他にも食欲を促す効果や鎮静作用、そして新陳代謝の活性化や肥満の防止にも効果があります。食欲を出しつつ肥満を防ぎますので、体調が悪い女性にオススメです。副作用は熱がある時に避ける以外、使用上での注意点は特にありません。しかし、含まれるスパイスによっては多く取りすぎると悪影響を及ぼす可能性のあるものもありますので、一度に多量使用するのは避けましょう。
五香粉を使った料理のレシピ
五香粉風の唐揚げ
鶏もも肉 醤油 さけ ごま油 生姜汁 砂糖 五香粉 片栗粉 サラダ油 |
2枚 大さじ3 大さじ1 大さじ1 小さじ2 小さじ1 少々 適量 適量 |
1) 肉を一口大に切って、片栗粉とサラダ油以外の調味料を混ぜ合わせます。
2) そこに肉を1時間漬け込み、片栗粉をまぶしてサラダ油で揚げれば完成です。
五香粉ビスコッティ
薄力粉 そば粉 ブラウンシュガー くるみ 卵 卵黄 ベーキングパウダー 五香粉 塩 |
150g 80g 80g 60g 1個 1個分 小さじ2/3 小さじ1/2 ひとつまみ |
1) ボールに卵と卵黄を入れて泡だて器でしっかり混ぜ、ある程度混ざった段階でブラウンシュガーと塩を加えて再び混ぜます。
2) 粉類をふるって混ぜ合わせ、まとまってきたら砕いたくるみを入れます。
3) サッと混ぜ合わせ、オーブンシートをひいた鉄板に生地を半分にしてから手で粉をはたき、なまこの形をかたどって170度のオーブンで20分焼きます。
4) 一度取り出して1cm幅の斜め切りにしてから150度のオーブンで裏表10分ずつ焼き上げれば完成です。
東坡肉(トンボーロウ)
豚バラ肉 長ネギ しょうが 五香粉 醤油 さけ 砂糖 |
400g 1本 1片 少々 1/2カップ 大さじ3 大さじ3 |
1) 豚バラ肉を熱湯に入れてサッと茹でます、この際にしっかりアクを除きましょう。
2) お湯を捨てて長ネギを10cm程度の長さで切り分け、しょうがをスライスします。
3) 厚手の鍋に肉の油面を下にして入れ、2と醤油・砂糖・さけを加えます。
4) 肉が漬かる位の水を入れ、煮立つまで強火で煮込みます。
5) 煮立ってきたら火を弱めてアクを取り、1時間経ったら肉をひっくり返して再び1時間煮込みます。
6) 肉を2cm程度の厚さに切り分け、野菜などと一緒に盛り付ければ完成です。
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