クローブ【魔法の香辛料ノート】

クローブ

辛さ2
香り5
色付け2

クローバーなら聞き覚えがあっても、クローブは、あまり聞き覚えのない名前ですよね?また、使い方もイマイチ分からない方が多いのではないでしょうか?ですが、クローブは肉の臭み取りや、焼き菓子には欠かせない香辛料です。また、元々日本では漢方薬として、体の調子を整えるためにも使われるなど、香辛料として以外にも使われていた、万能選手ともいえる香辛料(ハーブ)です。


クローブの使い方

辛い料理、甘い料理、基本的には色々な料理に合います。通常のハーブとは違い、葉ではなく、花蕾を使います。肉に使う場合は、肉の臭みを取るために使いますが、クローブは非常に香りの強い香辛料で、なおかつその香りを苦手とする方もいらっしゃいますので、クローブが、好きかどうかが分からない人に出す料理に、クローブを使う場合は、肉の臭みを消すだけにとどめ、クローブの香りは前面に押し出さない方が良いでしょう。また、洋菓子にバニラエッセンスと一緒に加えることによって、香ばしさがまして、美味しい焼き菓子に仕上がります。

クローブと相性の良い食材

相性の特別悪い食材もなければ、特別良い食材もありません。主に、ハンバーグやミートソースなどの肉料理に使ったり、クッキー、サブレ、シフォンケーキなどの焼き菓子に使用したり、その他の料理に香り付けとして使用するなどの方法があります。相性の良い料理でも、クローブを使いすぎると、クローブの香りで食材の良さが失われたり、クローブの香りが苦手な方には、大打撃を与えたりするので、食材との相性よりも使いすぎに、尾注意ください。

クローブによる効能

クローブは和名では、丁子(チョウジ)とよばれており、漢方薬としても重宝されています。ですから、クローブに秘められた効能は多く、胃腸の消化機能を促進したり、体を温めたりする作用があるます。また、クローブの芳香性からなる健胃薬として、消化不良、嘔吐、下痢、お腹を冷やした場合に来る腹部の痛みを押さえる効果などがあります。さらにそれだけではなく、しゃっくり、吐き気を押さえる効果にも応用されています。
また、クローブは歯が痛いときにも使うことのできる香辛料で、ホールのものを噛んでいると歯の痛みが抑えられると言われていますが、クローブの香りが苦手な方はこの方法を試すことはおすすめできません。舌がマヒするうえに、若干気分が悪くなります。

クローブを使った料理のレシピ

はちみつクローブ豚(3人分)

素材

豚肩ロースかたまり

はちみつ

醤油

さけ

クローブ

にんにく

ショウガ

  分量

500g

適量

適量

適量

10粒

4かけ

2かけ

1) まず豚肉は、4スライスに分けておいて、分けた豚肉の筋を全て切っておきます。豚肉の下ごしらえが終わったら、にんにくはつぶして、ショウガはスライスしておきます。

2) はちみつ、醤油、さけ、クローブ、つぶしたにんにくとスライスしたショウガを混ぜ合わせて漬け汁を作ります。分量は、個人の好みの甘さ、塩からさで調節してください。

3) 密閉できる袋(例ジップロック)を2枚用意して、漬け汁を2等分にしていれて、豚肉を各2枚ずつ袋に入れて、ある程度もみこんでから冷蔵庫で8時間以上漬けておきます。

4) 豚肉を8時間以上漬け込んだら、220度のオーブンでにんにく、ショウガと一緒に15分焼いて完成です。

ジンジャースナップ・クッキー(約48枚分)

素材

無塩バター

砂糖

メイプルシロップ

薄力粉

ベーキングパウダー

クローブ(粉末)

シナモン(粉末)

ジンジャー(粉末)

  分量

150g

1カップ

1/4カップ(50cc)

1個

2.5カップ

大さじ1

小さじ1

小さじ1

小さじ1

小さじ1/4

1) 室温に戻したバターに、砂糖を加えて白っぽくなるまで、泡だて器を使ったよく混ぜ合わせます。混ぜ合わせたら、メイプルシロップと卵を加えて、さらに混ぜあわせます。

2) 薄力粉、ベーキングパウダー、クローブ、シナモン、ジンジャーをバターなどとは別にして混ぜ合わせてふるいにかけたら、バターなどの入ったボウルに加えてヘラを使ってしっかりと混ぜます。粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせたら、冷蔵庫で1時間以上ねかせておきます。

3) 生地をねかせ終わったら、ピンポン玉よりも1まわりほど小さいサイズのボウルにして、プレートに並べます。並べ終わったら、160度で約10分間焼き上げます。焼き上げたら、平らなところで完全にクッキーを冷やすとサクサクなクッキーの完成です。

※ また、一気にすべての生地が焼き上げることができない場合は、焼いている間、残った生地は全て冷蔵庫に戻しておきます。生地は、冷えていないと、上手く丸め留ことができません。焼き上がりはしっとりしています。平らなところで完全に冷やすとクリスピーな(サクサク)クッキーの出来上がり。

コラム

クローブは、ホールの状態を見ると一目瞭然なのですが、見た目は非常に面白い形をしています。このホールのクローブ形…、よく見ると釘の形に見えなくもないですよね?元々クローブ、丁子(チョウジ)とは、釘のことを意味しています。また、クローブはあまり日本に馴染みのない香辛料ですが、以外にも奈良時代から使われてきた、歴史の長い香辛料なのです。しかし、そのようとも主には香辛料ではなく、王冠の飾り付けに使われたり、染め物に使われたりしていました。そのほかにも、クローブの殺菌作用などから、防虫、防カビ対策用のアイテムとして使用されたようです。
因みに、現代でもクローブは害虫対策に使用できる優れものです。その対策対象となる害虫とは、ゴキブリです。ゴキブリは、クローブが嫌いなようで、エッセンスをゴキブリのよく現れる場所に振りまくなどの対策をとるだけで、ゴキブリの数が減るそうです。しかし、すべてのゴキブリが退散するわけではないことをお忘れなく。



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