香辛料としてよりも、生野菜としての方が馴染みの深いセロリーですが、香辛料としても使用される香草だということを知っていますか?生の状態では、マヨネーズなどをつけて生で食べることの多いセロリーですが、香辛料として使うとその料理の幅は格段に広がります。いつもとはちょっと違うセロリーの匂いが香る美味しい料理を作ってみませんか?
セロリーの使い方
香りの強い香辛料なので、肉や魚の臭み取りなどに使用されます。また、セロリーの香りをドレッシングに使いたい時にも、ドレッシングを作る時に、セロリーパウダーを加えるか、セロリーのオイルを加えるなどしてセロリーの独特の香りを得ることができます。また、セロリーはブーケガルニとしてスープやシチューのベースを作るためにも用いられます。
セロリーと相性の良い食材
香辛料としてのセロリーには、葉や茎を使ったものや種子を使ったものの2種類があります。葉や茎を使ったセロリーは、サラダやドレッシングなどに加えて使い、種子を使ったセロリーシードはピクルスやスープといったどちらかというと野菜料理に使用します。もちろん、香辛料としてではなく、生のセロリーとしてサラダに加えたり、マヨネーズで頂いたりするのも美味しいです。さらに、生の葉っぱをそのままスープなどに使用するのもオススメです。
セロリーによる効能
セロリーの香りには、食欲増強の効果があります。それは昔からよく知られている効果で、薬のひとつとして扱われるほどでした。また、セロリーには食欲の増強以外にも、解熱や鎮痛効果、さらに血圧降下作用までがあります。香辛料としては、これらの効果しか得られませんが、生食した場合には、食物繊維も得られるので、整腸効果が得られ、お通じが良好になります。さらに、コレステロールを下げる働きもあるので、ダイエットにむいているともいえます。
セロリーを使った料理のレシピ
スパイシーフォー(1人分)
米麺(フォー) 鶏ガラスープ 香菜 セロリーシード ブラックペッパー オニオンソルト 豚肉 水菜 卵 |
1人分 小さじ2 少々 少々 少々 少々 50g 1束 1個 |
1) まず、乾麺(米麺)を茹で上げます。茹で終わったら、水を使って米麺についたぬめりを取って、ザルにあげておきます。
2) 分量分の半分の水菜と、豚肉全部を好みの大きさに切り、切り終わったら、熱したフライパンで炒めて、オニオンソルトをふりかけます。
3) 2カップ分の水を鍋に入れて、鶏ガラスープとセロリーシード、香草、ブラックペッパーを加え入れます。もし、味付けが薄いようであれば、塩を足して味を見てください。
4) 最後に、電子レンジを使って、卵を半熟状態にして、盛り付ける器に麺、スープ、炒めた水菜と豚肉、炒めなかった生の水菜、半熟卵を乗せて完成です。
ポテトサラダ(4人分)
じゃがいも たまねぎ お酢 塩 オリーブオイル マスタード キャラウェイシード 胡椒 セロリー パセリ ツナ |
小3~4個 1個 適量 少々 適量 適量 少々 少々 少々 少々 適量 |
1) じゃがいもの皮をむいて、自分の好みの大き目のサイズに切って、多めに水を入れて沸騰させた鍋でじゃがいもを茹でてください。
2) じゃがいもを茹でている間に、たまねぎをスライスもしくは、みじん切りにして水に入れて、たまねぎ独特の辛味と臭みを和らげておきます。
3) 茹でていた芋が柔らかくなったら、お湯だけを捨て、再度じゃがいもだけを火にかけて、粉吹き状態にします。じゃがいもが暑いままの状態で酢を入れて、キャラウェイ、玉ねぎ、塩、マスタード、セロリー、パセリ、ツナを加えて、最後にオリーブオイルをたらして、馴染ませてください。また、最後にオリーブオイルをかけなくても美味しくいただけます。
4) じゃがいもの粗熱が取れたら、冷蔵庫で冷やしたら完成です。
セロリーの原産地は、地中海地方の湿地帯と言われています。セロリーの歴史は意外にも古く、古代エジプトの王族が眠る場所であるピラミッドから、野生種のセロリーで作られた花輪が見つかっています。さらに、古代ローマ人もセロリーを、強い香りを持っている香草なので、高貴なものとして使ったり、薬草としても使ったりセロリーはローマの人々に使用されてきました。現在では、生野菜として食べることの多いセロリーですが、基本的には香草――香辛料として使われるのがベターであって、野菜として食べ始めたのは長いセロリーの歴史の中では、割とつい最近のことなのです。また、セロリーが日本において比較的頻繁に食卓に並ぶようになったのも、セロリーの歴史の中では、最近のことといえます。
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