生活上、あまり馴染みのない麻の実。しかし、麻の実が持っている健康効果は、目を見張るものがあります。また、料理に加えて一味違う料理にしてみたり、ヘルシーで健康効果の高い料理に早変わりさせてみたりするなど、麻の実は、使い方によってはとっても便利な香辛料です。ですが、麻の実の使い方ってイマイチよくわからないですよね?でもご安心!ここでは、麻の実の使い方、レシピなどについてです。
麻の実の使い方
麻の実は、ホールと粉にしたもので若干使い方が変わってきます。どちらもあまり、味付けには使いませんが、香ばしさや、歯ごたえなどを楽しむために使われたり、麻の実に含まれる健康効果を狙ったりして、料理に加えることがあります。また、麻の実から抽出された麻の実のオイルも販売されており、通常の油と同様に使うことができます。ですが、どちらかというと、ゴマ油のように使うのがオススメです。
麻の実と相性の良い食材
麻の実は、洋風の料理よりも、ちらし寿司やつくねといった和風の料理に活躍する香辛料です。それ以外には、実の状態であれば、七味唐辛子に使われたり、おそばの原料として使われたりするなどの方法があります。また、実の状態でも、粉状にした状態でも、麻の実をパンの生地の材料として使うと、パンが香ばしく焼きあがります。麻の実から抽出された麻の実オイルは、ドレッシングやマリネに使うのもオススメです。
麻の実による効能
麻の実から得られる健康効果は、腸の働きを良好にしたり、女性であれば、美肌を維持したり、老化防止効果を持っています。というのも、麻の実には、多くの栄養素が豊富に含まれており、麻の実は大豆よりも豊富なたんぱく質が含まれています。さらに、必須脂肪酸、食物繊維や現在人に不足しがちな亜鉛や鉄分といったミネラル分も豊富に含まれています。
麻の実を使った料理のレシピ
ワカメと麻の実のふりかけ
麻の実(ナッツ) 乾燥ワカメ |
大さじ1~2杯 10g |
1) まず、麻の実(ナッツ)を熱したフライパンに入れて、軽く乾煎りしておきます。
2) 次に、ワカメは水分を飛ばすためにオーブンに入れて、ワカメがカリカリになるまでしっかり焼きます。
3) オーブンでしっかり乾燥させたワカメを、ブレンダーもしくは、フードプロセッサーに入れて、軽く砕いてください。
4) 軽く砕いたワカメと麻の実を混ぜ合せて、密閉容器に入れて保存するか、ご飯などにかけていただきます。
たい唐蒸し(4人分)
鯛(小) 塩 ごぼう 乾燥きくらげ 銀杏 ごま油 麻の実 さけ 砂糖 しょうゆ おから |
4尾 少々 1/2本 1枚 12個 少々 少々 カップ1/2 大さじ1 大さじ1 200g |
1) 鯛のうろこを、包丁を使って取り、とり終わったら水洗いして、鯛の背に包丁を入れて中骨をとります。中骨を取ったら、薄く塩をしておきます。
2) 次に、ささがきにしたごぼうを水に浸して灰汁抜きと、きくらげを水にいれて戻しておきます。ごぼうときくらげを水に浸しているうちに、銀杏は半分に切っておきます。水で戻したきくらげは、千切りにしておきます。
3) 鍋にごま油ひいて熱し、ごぼう、きくらげ、銀杏と麻の実を入れて煎ります。ある程度煎ったら、さけ、砂糖、しょうゆを加えてから更に煎ります。
4) さらにある程度煎ったら、鍋の中におからを加えて、鍋の中の汁気がなくなるまで煎っておき、煎り終わったら冷ましておきます。
5) さばいた鯛の中に鍋で煎った材料を詰めこんで、詰め込んだ鯛を蒸し器に入れて、およそ20分間蒸します。蒸し終わったら、皿に盛りつけて完成です。
元々は、縄文時代などに主食として食べられてきた八穀に含まれる穀物であり、今ではあまり親しみがないといっても過言ではないのですが、日本においては昔から親しまれてきた食材のひとつなのです。その当時は、香辛料としてではなく、主食のひとつとして使用するのがメジャーだったようです。
話が変わって薬味として、トッピングとして使われることの多い胡麻。現在では、麻の実よりも親しみのある食材ですね。しかし、ゴマに「胡麻」という名前が付いた理由は、なんと麻の実に理由があったのです。元々、ゴマは、中国西域の「胡」という国から中国へと伝わりました。そして、ゴマは麻の実に似ているところから、胡の国の麻の実ということで、胡麻と名づけられたのです。元々は、麻の実の方が、メジャーな穀物だったのに、現在では胡麻の方がメジャーというなんともいえないお話です。
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