スパイスを紹介
スパイスは燻製の大切な味付け要素です。そしてその昔ヨーロッパ地方の人々が世界各地を探し回ったことでも知られるように、この世界には数多くのさまざまなスパイスが存在します。スパイスの語源はラテン語の薬品から来たものだと言われており、植物性のものがそれを指します。使用される部分はさまざまで、種や実や根や葉、他にはおしべや木の皮などそのスパイスによって違います。また料理の薬味として利用されるだけではなく、漢方など薬品としても多く利用されており、医学の世界でもスパイスはかかせない存在となっております。ここでは燻製作りによく使われるスパイスをいくつか紹介いたしますので、皆様の燻製作りの参考にしていただきたいと思います。
各種スパイスの特徴を紹介!
オリジナルの燻製を完成させるために必要なスパイス。食材の臭みを消し、風味豊かな香りをつける効果があります。ここでは一般的に使われるものをいくつか紹介いたします。スパイスの分量はそれぞれ小さじ1杯~2杯程度となります。
セージ
セージはシソ科で原産地は地中海地方です。食材に対して消臭と香り付けの作用があります。肉類やソーセージなどと相性が良くさわやかな香りをつけます。また薬用としては解熱作用などがあります。
ローリエ
ローリエはクスノキ科で原産地は地中海沿岸地方です。ローリエは日本では月桂樹と呼ばれ、消臭と香り付けの作用があります。魚類に適しており、強めの香りとやさしい甘みをつけます。また薬用としては発汗作用などがあります。
ナツメグ
ナツメグはニクズク科で種を乾燥させたものです。原産地はインドネシアで日本ではハンバーグなどによく使われています。こちらも消臭と甘い香り付けの作用があります。肉類全般に適しており、ほのかな苦味があります。
タイム
タイムはシソ科で原産地は南ヨーロッパ地方です。甘酸っぱい香りが特徴で、ほのかに苦味があります。食材に対して殺菌・防腐作用があり、魚類やハム・ソーセージに適しています。
パプリカ
パプリカはナス科で原産地は南アメリカ地方です。パプリカは赤や黄色や白などカラフルで8種類の色をもつ、ピーマンのような形をした野菜です。特徴は甘酸っぱい香りをもちビタミンCが大変豊富で肉類、ハム・ソーセージに適しています。
フェネル
フェネルはセリ科で原産地は地中海沿岸地方です。甘みがありさっぱりとした香りが特徴です。フェネルは魚類に適しており、魚の脂臭さを消す効果があります。また食欲増進や視力アップなどの作用があります。
コショウ
コショウはコショウ科で原産地はブラジル地方です。日本人にはなじみのスパイスで、食欲増進・エネルギー代謝促進・殺菌作用があります。コショウは食材すべてに適した万能スパイスで、辛味のあるスパイシーな香りです。
カルダモン
カルダモンはショウガ科で原産地はスリランカ地方です。カルダモンは防腐作用のほか、口臭防止にも効果があります。香りが強くカレーなどよく使われ、肉類、ソーセージなどに適しています。
シナモン
シナモンはクスノキ科で原産地は中国南部地方です。シナモンは洋菓子などによく使われ、甘みと香りとほのかな辛味があります。肉類やベーコンなどに適していて、発汗作用や頭痛緩和などの作用があります。
クローブ
シナモンはフトモモ科で原産地はインドネシア地方です。日本では「丁子(ちょうじ)」などとも呼ばれています。肉類に適しており、抗菌作用や頭痛緩和などの作用があります。
以上のようにいくつか紹介しましたが、スパイスは他にもたくさんの種類やそれぞれに特徴があります。刺激の強いものや、さまざまな香りをつけ、臭みを消してくれるものなど、自分の好みに合うスパイス探しをしてみてはいかがでしょうか。意外な発見があるかもしれませんよ。
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