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燻煙材質の特徴

これまで燻煙材そのものについて説明してまいりましたが、ここで紹介させていただくものは燻煙材の材質に関する内容です。燻煙材には2つの形のタイプが存在することがおわかりいただけたかと思います。細かく刻んでチップ状にした「スモークチップ」と圧縮させ棒状の塊にした「スモークウッド」の2つです。しかしこの燻煙材はどんな木を加工して作っているのでしょう。そのような疑問も浮かんでくると思いますが、使われている木にはさまざまな種類があり、一般的に樹脂があまり無い広葉樹が使用されています。広葉樹と言えばナラやケヤキなんかが有名ですね。広葉樹とは反対に針葉樹は樹脂をたくさん含み、香りもあまりよくなくススが多くつくことから、燻煙材として使用されることはありません。杉や松やヒノキなどがこの針葉樹にあたります。このようなことから広葉樹が利用されているわけですが、広葉樹といってもいろいろな種類がありますよね。そんなさまざまな種類によって作られた燻煙材は各それぞれに特徴があり、出来上がった燻製の色や香りに変化をつけます。ですから木の種類によって食材と相性の良さということも関係してくるので、このチップ選びも重要なポイントのひとつになります。

材質の特徴を紹介!

チップ選びは燻製作りのこだわりのひとつでもあります。今回はあの食材を使うから、甘い香りがつくあのチップにしようかな!などスーツに合うネクタイを選んでいるかのように、使う食材にもっとも似合うチップを選び出します。それではこれから紹介する材質の特徴を参考にしていただき、みなさまが選んだ食材に合うチップを探してみると良いでしょう。

サクラを紹介

はじめに紹介する燻煙材は「サクラ」です。サクラと言えばみなさまもご存知のように春になると美しい花を咲かせ、その桜の木の下でお花見など、日本人に一番よく愛されている木なのではないでしょうか。そんな桜の木は燻煙材としても人気があり、一般的によく使用されているもののひとつです。このサクラの特徴はわりと強めの香りをつけるので、クセのある食材に適しています。例えば豚肉や羊肉、魚系では秋刀魚などに相性が良いです。

リンゴを紹介

次に紹介する燻煙材は「リンゴ」です。リンゴと言えば甘い果実を実につけるリンゴの木として知られております。そのような果実を持つリンゴの木にはどんな特徴があるのでしょうか。リンゴはサクラとは違い、香りが甘くやわらかくとても上品です。ですからクセのない白身魚や鶏肉などタンパクな食材に相性が良いです。

クルミを紹介

次に紹介する燻煙材は「クルミ」です。クルミと言えばその優れた強度から高級家具として利用されることが多いことで有名です。「ウォルナット」といった名前は家具屋さんなどで耳にしたことがあるのではないでしょうか。それがクルミの木です。そんなクルミを使った燻煙材は香りにクセがなく、色合いも無難なので肉類や魚介類など幅広い食材に適しております。

ナラを紹介

次に紹介する燻煙材は「ナラ」です。ナラと言えば家具や炭、他には椎茸を栽培するための原木としても使用されることが多いことで知られております。そんなナラは食材にやさしい香りをつけるのと、色つきも良いので魚類やチーズなどに使うときれいに仕上がります。初心者でも安心して使用できる燻煙材です。

ブナを紹介

次に紹介する燻煙材は「ブナ」です。ブナは北海道から九州までの幅広い地域に分布しておりますが、建築材などには向いていないのが特徴です。そんなブナはナラと同じく色つきが良い燻煙材ですので同じく魚類に適しているのと、ヨーロッパ地方ではハム、ソーセージなどに多く使用されています。

ヒッコリーを紹介

次に紹介する燻煙材は「ヒッコリー」です。ヒッコリーはスポーツ用品の材料に多く使われています。野球のバット、テニス・卓球のラケット、ゴルフにスキーその他さまざまなスポーツに利用されております。そんなヒッコリーは北米地方で古くから燻煙材として利用されていて、肉類全般・ハム・ベーコン、魚類ではスモークサーモンなどと相性が良く、個性の強い仕上がりになります。

ホワイトオークを紹介

最後に紹介する燻煙材は「ホワイトオーク」です。ホワイトオークはウィスキーの樽に使われている木として知られております。燻煙材として利用されるホワイトオークは木そのものではなく、ウィスキーの古樽を使用しています。そのため食材にウィスキーの甘い香りとほのかな渋みがつきます。ですからリンゴと同様にクセのない白身魚や鶏肉などタンパクな食材に相性が良いです。

このように燻煙材にはそれぞれに個性的な特徴があることをお分かりいただけたかと思います。サクラやリンゴやクルミなど一般的に良く使われているものから、その土地で古くから親しまれていたブナやヒッコリー。さらにはホワイトオークのように長い歴史が生んだものなどその特色は大変バラエティに飛んでおります。ここで覚えた情報は燻煙材選びの参考だけではなく、燻煙材のちょっとした雑学として知っておくのも悪くはないですね。

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