ジャン=バティスト・カミーユ・コロー(Jean-baptiste Camille Corot)

ジャン=バティスト・カミーユ・コロー(Jean-baptiste Camille Corot)

  • 写実主義 バルビゾン派
  • 1796年7月26日‐1875年2月22日

フランスでの風景画の地位を確立させ、のちの印象派の画家たちにも大きな影響を与えたコローは、風景画家として早くから有名になっていました。他の画家仲間の誰からも信頼された優しいコローの性格は、絵画にまでその優しさが伝わってくるような明るく、やわらかな色やふでづかいを感じとることができます。名前は知っているけれどどんな絵をかいていたのかはよく知らない、名前も作品もよく知らない、という人もここで『コロー親父』の作品を見て覚えてくださいね。

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コローのプロフィール

1796年にパリの裕福な織物商人の子供としてコローは生まれました。両親はコローが仕事をつぐことを望んでいましたが、コローは子供のころから画家になりたいと考えていました。親に反対され続けていましたが、26歳のときにやっと父親から画家になることを認められました。
当時古典的風景画家として有名だったミシャロンのもとで、自然をしっかりと観察してそのままに表現する方法を学んだのです。
またコローは1825年~1843年の間に3回イタリアに旅行しています。イタリア絵画を見たコローは、そこで明るい色の使い方や光の取り入れ方の影響を受けて、その後のコローの絵画にも取り入れられています。
コローは1840年ころからサロンでも入選し、政府がコローの絵画を購入するようになりました。それがきっかけでコローの絵画は売れはじめました。パリ万博の美術展でも非常に評価が高く、画家としての地位をかためていきました。サロンでの審査員も行うほどの有名な画家となったのです。
そんなコローは晩年、貧しい画家やモデルたちに援助をして『コロー親父』と親しまれていたのです。1875年にパリでなくなりました。

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  • コンスタブル
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  • ゴッホ
  • ゴーギャン
  • ロートレック
  • スーラ
  • ルソー
  • ピカソ
  • ダヴィッド

コローの絵画の特徴

コローは写実主義や自然主義と呼ばれ、自然の風景を明るい色彩と光を描きいれることでよりリアルに見せていました。コローは後の印象派のモネやルノワールの絵画に、大きな影響を与えています。最後の写実主義の風景画家であり、最初の印象派の風景画家であるともいわれているほど、コローの絵画は印象派におおきな影響を残しています。

コローの有名な絵画

生前から画家として認められていたコローは数多くの絵画を残しています。日本の各地の美術館でもコローの絵画を見ることができますので、機会があればぜひ一度コローの絵画を見てくださいね。
モルトフォンテーヌの思い出
モルトフォンテーヌの思い出 - コロー
サロンに出展された作品の中で、コローのこの作品が最も人気をあつめました。この絵画はサロンでの展示が終了後、皇帝ナポレオン3世が買い取った作品です。現在もコローの風景画の代表作として知られています。銀色のような灰色のような色が全体にあり、かすみのようにも見えます。ルーブル美術館にあります。
真珠の女
真珠の女 - コロー
風景画を多く描いていたコローですが、めずらしく肖像画を描いています。この絵画を制作したときのコローはリウマチで身体が思うように動かず、写生旅行にいくこともできませんでした。そんな中で描いたこの作品は、風景画とは違ってりんかくがはっきりしています。また、構図はモナリザを意識しているんですよ。コロー自身、この絵画をとても気に入っていました。ルーブル美術館にあります。
コローは後の印象派たちの絵画の技法に大きな影響を与えています。モネやルノワールたちは外にでて、風景の一瞬ごとを描いていた方法はコローの方法を参考にしているのです。今もコローの絵画は多くの人に人気があります。

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