紙生活
昔ながらの遊び

昔ながらの遊び

紙を使った昔ながらの遊びはたくさんあります。ゲームなどのおもちゃが贅沢品だった時代からある遊びで、手作りでできるものも多く今の子供達にはかえって斬新でおもしろい遊びにうつるかもしれませんね。

昔の遊びはこうだった

昭和30年代の子供達は家の中で遊ぶということをあまりしませんでした。メンコにベーゴマ、鬼ごっこ。馬乗りやチャンバラなどお金のかからない遊びをする天才でした。新聞紙で作った兜をかぶり、新聞紙を細長く丸めた刀を持ってチャンバラをしました。広告で折った音の出る鉄砲などを持って暗くなるまで遊び回っていました。女の子もままごとは庭にゴザを敷いて外で遊んだのです。おもちゃなどは高級品で、中々手に入らないものでした。野球盤をねだりにねだって買ってもらってもすぐに飽きてしまい、結局は外を走り回って遊ぶのを好んだのです。昔の子供の方が健康的だと思いませんか?

昔の紙遊び

昔の子供達はなんでも遊びに活用しました。空き缶を使って缶ぽっくりや缶蹴り。木に穴を開けて釘を打ち、玉をはじいて点数を競う手作りコリントゲーム。なんでもかんでも遊びの道具に変身させてしまいます。

福笑い

紙遊びの代表格のようなこのゲーム。顔の輪郭だけの大きな紙に、目隠しをした状態で目、鼻、口、眉などを置いていくゲームです。目隠しをはずして完成された顔の面白さに大笑いします。上手にできあがるよりもおかしな顔に出来上がる方が盛り上がるゲームです。おかめの顔の福笑いが普通でしたが、自分でカレンダーの裏などに輪郭を描いて、手作りの福笑いを作る子供も多い時代でした。

紙相撲

お菓子の箱の上や紙の上に土俵を描いて、紙で出来たお相撲さんで相撲をとらせるゲームです。紙を二つに折ってお相撲さんの絵を描き、その通りに切ります。紙のお相撲さんを向かい合わせに立たせ、土俵をトントンと指で叩いて相手を土俵の外に出したり倒した方の勝ちになります。丈夫な紙で作ると安定感もあって強いお相撲さんができます。

ちぎり絵

ちぎり絵は下書きをした紙の上に、ちぎった折り紙や色のついた和紙、千代紙などを貼って完成させる絵です。中には子供の作品の域をはるかに超えて、芸術作品と呼べるものまであります。でもちぎり絵の第一歩は子供の下絵に沿った貼り絵のようなものからでしょう。

手作りかるた

50音の言葉を頭文字にして読み手が読む言葉と同じ札を取っていくゲームです。百人一首もかるたですね。百人一首を手作りすることは大変ですので、いろはがるたを手作りしてみませんか? 子供と一緒に言葉を決めて、1枚1枚絵を描きます。自分は読み札を書きましょう。紙を絵を描くものと読み札とを合わせると100枚もの数になってしまいますが、手作りだともしも無くしてしまったり破いてしまっても、1枚だけ作り足すこともできますので便利です。自分で作ったかるたは子供も大事にするでしょう。夏休みや冬休みの自由研究にもいいかもしれませんね。

凧揚げ

昔は空き地で凧揚げをする子供達が大勢いました。今では凧を揚げる場所がないため見かけることもなくなりましたが……。手作り凧を作る子もいましたがバランスがむずかしく、駄菓子屋さんなどで売っている凧を誰が一番高く揚げられるかを競争しました。後にビニールでできた三角型のとてもよく揚がる凧が売り出されましたが、昔ながらの凧揚げの方が風情があっていいですね。今では地方のお祭りとして揚げる凧がほとんどで、遊びのために凧を揚げる子供はほとんどいなくなってしまいました。凧を揚げられる親もすくないのではないでしょうか。

現代の子供の遊び

昔の子供と現代の子供の遊びの決定的違いがわかりますか? 友達同士で、外で遊ばなくなった事だとは思いませんか? 昔の子供は新聞紙でも遊びの材料にしていました。現代の子供は紙といえばお絵かきするくらいでしょうか。一人でも公園や空き地で遊んでいた昔の子供と違い、現代の子供は遊ぶ約束は電話でのやりとり、遊ぶ友達がいなければ家にこもってゲーム三昧。友達が遊びにきていてもゲームばかりやっているような現状です。鬼ごっこやかくれんぼ、チャンバラをやったことのある子供はいるのでしょうか。昔の子供の方が子供らしいと思うのは自分だけでしょうか。


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