当「変化球スピリッツ!」は変化球を投げることをメインに考えたサイトです。しかし、ただ投げるだけならそんなに難しいわけではない(ナックルなど、一部は鬼のように難しいですが)変化球ですが、それを実際に試合で使おうと思うと、とたんに厳しくなってくるかと思います。どんな球を覚えて、どんなときに投げればいいのか、どのような変化球が自分にはあっているのかなど。まずは変化球の理論について考えてみましょう。
プロのピッチャーなら、何十種類もの変化球を投げるのか? といえばそんなことまずないですね。変化球主体のピッチャーであっても、ストレートを含めて5,6種も投げれば多いほうでしょう。球種が多ければ多いほど有利なはずなのに、どうしてプロのピッチャーはたくさんの変化球を覚えないのでしょうか。それは、変化球が難しいからです。カーブを例にとってみましょう。カーブは、ただ投げるだけであれば意外と簡単で、握り方と投げ方を聞けば、ボールは曲がってくれるでしょう。曲がり方には個人差があるとはいえ、ほとんどの人が1日でカーブを投げられるようになるはずです。この時点で、カーブの投げ方は覚えたと言っていいでしょう。しかしこれを実戦で使ったら、滅多打ちされるかフォアボール連発するか・・・いずれにせよ、実戦で使えるレベルではないはずです。これを実戦で使えるようにするには、ここから努力と練習が必要になってくるのです。つまり、プロであっても使えるレベルまで変化球を育てられるのは数少なくなってくるのですね。「覚えた」と「使える」はまた別物です。
では、実戦で使える変化球というのはどういうものなのか? 再びカーブを例にとってみましょう。基本的に速球に比べればカーブは遅い球です。バッターにしてみれば見やすい球ですね。打ち頃です。しかし、その変化が予想以上に曲がれば、または速球並みの速度で軽く曲がったら? 打者はついていけずに凡打に打ち取れるでしょう。これが実戦で使える変化球ということです。使える変化球を投げるためには、まず変化球のメカニズム、なぜ曲がるのか、どういう変化球が打たれにくいのかなどを考えなければいけません。詳しくは変化球のメカニズムのページで。
変化球は、相手を迷わせる材料としてこれ以上ない働きをしてくれます。しかし、なにも考えずに投げても相手に読まれてしまうでしょう。次はカーブが来ると読まれていては相手が迷うこともなく、恐らく打たれてしまうでしょう。そのためにも、変化球を使うタイミングがとても重要になってくると言うわけです。
速球に比べると変化球は疲れるし、無理な投げ方をしたり、多投したりすれば身体への負担もあります。さらにコントロールは難しいし、投げそこなったり読まれたりすれば速球以上に長打されやすいと、数々の短所がある変化球。それでも変化球を投げるからには、相応の長所もあると言うことです。では、どうしてそういったリスクをおかしてまで変化球を投げるのか? といったことについて考えてみましょう。詳しくは変化球を投げる目的のページで紹介します。
変化球変化球としつこいくらいに使っていますが、実際のところ変化球って何種類くらいあるのでしょうか? ぱっと野球辞典など開いただけでも20以上、さらに細かい分類(カーブだけでも10種くらい載ってます)を行うなら恐らく100以上、さらに投手のクセなどで変わるその投手独特の変化球を加えると無数にあるという結論に達してしまいます。さすがに全部説明できませんので、いくつかに分類手段を考えてみました。まずは、投げ方や握り方によって、ボールに回転を与えるもの、逆に回転をさせないものについて分けてみました。そのうち回転させるものについては、回転方向によって変化する方向が変わるのでさらにいくつかに分けてみました。
詳しくは変化球の種類のページをご覧くださいね。
上で紹介する変化球の種類ですが、もう一つの分類方法も考え付いたので、そちらでも分けてみました。つまりその変化球を投げる目的です。相手を打ち取るときに適した変化球、または凡打を誘う変化球。変化球のキレや、状況にもよりますが、「狙いやすい」変化球ということで大雑把に分類してみました。同じく変化球の種類のページをみてくださいね。
これはまあ、知らなくてもいい雑学です。でも、世界で初めて変化球を投げた投手ってだれだろう? といったこと考えた事はありませんか? きっと野球、ピッチングの革命だったんではないかと思います。私は結構そういう雑学が好きなので、つい調べてしまいました。野球理論とかいって小難しい話が並んでしまったので、息抜きがてらどうでしょうか。詳しくは変化球の歴史でどうぞ。