今の野球を見ていると、どんな豪速球を投げるピッチャーであっても、大抵そのほかにいくつかの変化球を持っています。どんなに速い球でも、それだけでは相手に読まれてしまうからでしょう。このサイトは、これから変化球を覚えたい、または球種を増やしたいと思っている人のために変化球について知っていて欲しいことを話していきます。
ようこそ、「変化球スピリッツ!」へ。変化球スピリッツ!は、変化球の理論や、投げ方を紹介するサイトですが、対象は小学生ではなく、高校生くらいからの大人を対象にしています。
中でも、草野球を楽しんでいる私と同世代の人たちに読んでもらえたらなあ・・・という思いがあります。なぜかと言うと、私くらいの歳になるとどうしても速球で打ち取るピッチングって難しいんですよね。ですから変化球を覚えてもらって、速球の球威が落ちた分をカバーして行こうじゃないか、とおもうわけです。バンバン打ち取るピッチングは出来なくても、技巧派としてならまだ現役で楽しめる。好きな野球を、少しでも長く楽しんでいきたいと思っている同志たちのお役に立てれば嬉しいです。
では、このサイトがどんな内容を書いているかも先に紹介しておきますね。まず、変化球の投げ方については、握り方の写真を加えてなるだけわかりやすくしてみました。さらに、なぜ変化球を投げるのか? なぜ変化球は曲がるのか? といった理論や目的も考えています。
そして、私はこれが一番大事だと思うのですが、いかに変化球を投げつつ身体に負担をかけないか、肩を壊さないようにするか・・・といったケアも紹介しています。サイトの目的どおり、長く野球を楽しむために、ぜひ読んでみてもらいたいと思います。
ピッチャーが、自分のモーションや握り方、投法などにより、ボールに任意の変化を加えたものです。カーブやシュートのような横に変化するもの、フォークボールのように縦に変化するものなどさまざまなものがあります。
その変化を与える手段にも色々あり、ボールに回転を与えることで強制的に変化させるもの、逆に回転を与えないことにより変化を生み出すもの、中にはチェンジアップのように、球種の変化はないものの、速度に変化をつける変り種もあります。
「落ちることが(来ることが)わかっていても打てない」とまで言われた、野茂選手のフォークボールなどは別として、普通は相手にどの球種がくるかバレれば、それだけ打たれやすくなります。その意味で、変化球を覚える事は相手の選択を増やさせることになります。これは本格的に野球をやっている人であれ、草野球をのんびり楽しむ人であれ一緒です。あなたも、今ある球種に1つでも変化球を加えてみませんか? きっとピッチングの幅が広がること間違い無しです。まあ、覚えたのが嬉しくて、そればっかり投げて打たれても責任は取れませんけど。
ちょっと大雑把な例えかもしれませんが、あなたがストレートしか投げられないとします。すると、バッターはあなたがどんな球種を投げてくるかの予想がつきます。そうなればバッターとしては、ボールが飛んで来るコースにだけ気をつけていればいい訳ですね。でも、もしあなたがストレートの他にカーブ、シュートを持っていれば、相手はまずこの3択に正解しない限りヒットは難しくなるでしょう。
単純に計算するなら、打たれる可能性は1/3になるわけです。実際は、モーションを読まれるとか、カーブが打ちやすい人だとかあるから、そう上手くはいきません。しかし、少なくとも「次はカーブがくるかも?」といった不安がバッターに現れるはず。それだけでもあなたの投球の幅は広がり、相手には選択肢を増やすことが出来るのです
例えば、140kmの速球を投げ込むピッチャーがいたとします。めちゃくちゃ早いですから普通の人にはまず打てないでしょう。ところが、時々バッティングセンターでは140kmを打ち込んでいる人がいますね。なぜでしょうか? 簡単に言うと、バッティングセンターのボールは回転が少ないからです。つまり、初速は140km出ていたとしても、バッターの手元では空気抵抗を受けて随分減速してしまうのです。しかし、人間が正しく投げ込んだストレートであれば、上に縦回転しています。そのため、ボールがバッター手前でも減速しにくく、かつ予想以上にボールが落ちない・・・つまり、ボールが伸びるのです。そう考えると、ストレートと言うのは「上に上がる」変化球ということになるでしょう。実際は重力がありますから、上がるまではしませんが。
まずは、普通のストレート。さらに、わざと回転がかかりにくくする手があります。こうすれば同じようなフォームから、予想通り来る球と、予想を上回ってくる球の2種類が出来るわけですね。さらに、故意に速度を落とす作戦も考えられます。よくチェンジアップと言うのがこれですが、速球を予想している相手には効果絶大です。
以降のページは大きく4つに分かれています。それぞれの簡単な説明を載せておきますので、自分の興味のあるところを読んでみて下さい。
変化球を初めて投げた人は? とか、なぜ変化球は曲がるのか? といった、変化球に関する情報を紹介するページです。まずはここを読んで、変化球を理解するのがいいと思います。
カーブなどは昔からある変化球ですが、最近ではさらに改良が加えられ、さまざまな変化球が作られました。そうした現代の「魔球」と呼ぶべき最新の変化球について触れていきます。
では変化球の投げ方を解説・・・する前に、変化球の危険性や、身体に与える影響などを紹介しています。小学生がなぜ変化球を禁止されているのか、変化球を投げた後のケアはドウするべきか? など、投げる前、練習する前にどうしても知っていて欲しいところを紹介します。
ここで変化球の投げ方について紹介していきます。どの変化球も身につければ、ぐっと戦略が広がることでしょう。ただし、どの変化球も無茶な投げ方をしないように、正しい投げ方を身につけてくださいね。そのためにも、ここを読む前には上の「変化球を投げる前に!」のページには一通り目を通してください。