さあ! いよいよ葉脈実験を行いましょう。始める前の注意事項として、炭酸ナトリウム溶液を目や皮膚につけないようにすること! 着ている衣服にもつけないように、エプロンなどをしましょう。使い終わった炭酸ナトリウム水溶液はそのまま流さずに、お酢などで中和してから捨てましょう。
実験に使う葉の汚れをきれいに落とし、水洗いしてかわかしておきます。
鍋に炭酸ナトリウム水溶液を入れ、実験に使う葉を入れて加熱します。 ※じゅうぶん換気(かんき)を行って、けむりは吸わないようにしましょう。
水溶液が茶色ににごるまで葉をにます。ふっとうさせずにコトコトと火にかけましょう。
じゅうぶん色が出てにえたら取り出してヌメリが取れるまでやさしく水あらいします。
水あらいした葉を歯ブラシでやさしくトントンとたたくと、葉の「肉」がはがれ落ちてきます。 ※お皿にあてて、たまに水で流しながらたたくときれいに取れます。
葉の肉が取れて葉脈だけになったら、キッチンペーパーなどでおさえて水分をとります。ちぎれやすいので注意しましょう。 これで葉を葉脈だけにする実験は成功です。
食紅などの染料(せんりょう)で、取り出した葉脈を染めてみましょう。実験で取り出された葉脈がかわく前に、水に溶いた染料(せんりょう)に葉をひたします。取り出して余分な染料(せんりょう)をキッチンペーパーで吸い取ります。これをかわかして、できあがりです。
実験で作った葉脈で、標本を作りましょう。どこで取った葉なのか、なんの葉か、葉によってにる時間がちがったかどうか、実験をしてみての感想などをまとめるといいでしょう。台紙を作ってしおり作りもいいですね。好きな色の台紙に葉脈だけになった葉をカッティングシートではさみこんで、パンチャーで穴をあけてリボンをつけたらしおりのできあがりです。