ガーパイクのプロフィール 和名:ガー(ガーパイク) 学名:Semionotiformes 目:ガー目 科:ガー科 体長:30~60cm 分布:北アメリカ、中央アメリカ 環境:淡水 |
ガーパイク、ガー。この名前を聞いたことはあるでしょうか?おそらく、熱帯魚に興味のある方ならば知っているかもしれませんが、わからない方が多いかと思います。このガーパイクとは、恐竜が生存する時代から生態を変えずに生きている古代魚なのです。
ガーパイクの生態について
ガーパイクの出現時期
2万年前からその生態に変化がないといわれているガーパイクですが、実際のところは、ジュラ紀から白亜紀にかけての間に多少の変化はあったようです。ですので、ガーパイクの出現時期はジュラ紀ではなく、厳密に考えるとガーパイクの出現時期は、白亜紀になるのではないかと言われています。
ガーパイクの形態的特長
ガーパイク。この名前は、ガーパイクの形態的特長を表現しています。「ガー」の意味は槍。「パイク」は槍or矛です。この言葉からも分かるように、ガーパイクは槍のように尖った口と鋼のような魚体を持っています。また、種類によっては、ワニのような強靭なキバをもったガーパイクもおり、あまり安全な熱帯魚とはいえないでしょう。
ガーパイクの生態的特長
魚類が呼吸時に使用する部分はえらで、酸素を取り入れる主な方法はえら呼吸です。ですが、ガーパイクの呼吸方法はえら呼吸だけではないのです。なんと、ラビリンス器官という部分を使って空気呼吸ができるのです。そのため、ガーパイクは、陸上でも短時間であれば生存できるといわれています。
ガーパイクの餌と捕食方法
槍という意味を持つガーパイク。危なそうな特徴からも分かるとおりにガーパイクは肉食です。飼育環境下では、稚魚であればメダカやアカヒレを食べ、成熟するとエビなどを食べるようになります。ガーパイク特有の細長くも大きな口でバクリと餌に食いつきます。
ガーパイクの飼い方
熱帯魚として知られているガーパイクですが、厳密に言うと熱帯魚ではありません。というのも、北アメリカに元々生息している古代魚なのですから、暖かい環境でなくては生きられないということは考えにくいですよね?ですから、ガーパイクは熱帯魚ではありません。――ということは、水温設定にはあまり気を配らなくとも問題ないでしょう。しかし、水質はその限りではなく、きちんと厳重に管理します。
ガーパイクは、種類によっては水族館レベルの水槽を用意してあげなくては生きられない種類もいます。ですので、200~300cmほどにもなる大型の種類であるアリゲーターやジャイアントの飼育はさけるのが、正しい飼育者としての判断です。また、小型のものでも40~50cm程にはなるので、幅120cm、奥行き60cm以上の水槽をおくことのできる場所がないご家庭にはあまりオススメできない生き物です。
ガーパイクの生息地域と見られる場所
小さな個体などは、ペットショップなどで比較的容易に見ることができます。ですが、大きな個体を見たいとなると、やはり水族館やガーパイクの原産地となる北アメリカ、中央アメリカに行く必要があります。しかし、もしかすると国内の琵琶湖やその他の湖などでガーパイクを見ることができるかもしれません。実は、心無い元ガーパイク飼育者が、ガーパイクを飼いきれなくなって湖に逃がしてしまうということがあるそうです。そのため、琵琶湖などでは、自然繁殖すら起きているようです。
ガーパイクの種類
ガーパイクについて紹介してきましたが、ガーパイクは非常に種類の多い古代魚です。そのため、個体によって大きさはもちろん、体色から模様まで変わってきます。では、ガーパイクの中でも有名なものについてご紹介します。
スポッテッド・ガー
最も一般的なガーパイクです。サイズも、他のガーパイクに比べると大きくならず、小型のガーパイクといえます。しかし、それでも、ガーパイクはあくまで大型の古代魚なので、40~50cmぐらいになります。ペットショップなどでもよく見られるので、一度見てみてはいかがでしょうか?
アリゲーター・ガー
ガーパイクの中でも、最大級のガーパイクといっても過言ではない種類がこのアリゲーター・ガーです。アリゲーターとはワニのことを指しており、このアリゲーター・ガーをワニと間違える人もいるそうです。流石に、古代魚とはいえ魚と爬虫類を間違えることはないだろうと思っても、このアリゲーター・ガーは最大300cm近くにもなる超巨大古代魚なので、あながち否定できませんよね。
トロピカル・ガー
とても華やかな名前の付いたガーパイクです。成長すると100cm前後に成長します。このトロピカル・ガーの大型種に当たるトロピカル・ジャイアント・ガーという種類のガーパイクがいますが、そのガーパイクになると、最大200cm近くになりますので、間違ってもトロピカル・ジャイアント・ガーは、購入しない方が良いでしょう。