一時期、モミアゲをルパン三世のように伸ばす髪形が流行っていたことがあります。モミアゲは、髪の毛の中でも伸ばしやすい部位に当たるので手軽なお洒落として認知されているのです。しかし、頬髭とモミアゲの違いを聞かれて即座に返答できる人はどれほど居るのでしょうか? ここではヒゲとモミアゲの違いについて迫ります。
髭とモミアゲの違いとは何か
モミアゲとひげを区別する方法を知る前に、私たちはモミアゲを今一度詳しく知る必要があります。モミアゲと呼ばれるようになった経緯や、モミアゲの活かし方を紹介していきます。
髭とモミアゲの基礎知識・モミアゲの由来とは
モミアゲは「揉み上げ」と書き、耳と目の間に生えてくる髪の毛です。なぜ「揉み上げ」と呼ばれるようになったかと言うと、江戸時代の武士がモミアゲに松ヤニとロウを混ぜた整髪料を揉み込んで、上になで上げて固めたことに由来していると言われています。この「揉み上げ」説には幾つかの反論もあるのですが、一番判りやすい説なのでここではこの「揉み上げ説」で通していきます。
髭とモミアゲの融合
髭とモミアゲをファッショナブルに融合させる方法を紹介します。
髭とモミアゲの融合・モミアゲをファッションに活用する
モミアゲに注目したヘアスタイルと言えば、「テクノカット」が真っ先に上がるかと思われます。モミアゲを耳に掛からないように刈り上げたテクノカットは、1980年代前半に流行し現在でもモミアゲのカットの基本となっているほどです。また、認知度の高い「ルパン三世」に憧れて、モミアゲを伸ばすヘアスタイルもまた人気が高くなっています。
髭とモミアゲの融合・モミアゲの綺麗な伸ばし方とは
しかし、モミアゲは簡単に伸ばせる髪の毛ですが伸ばし放題にしているとどうしても太く濃くなるのが難点です。モミアゲは髪の毛の中でも、襟足にならぶ太さを持っている部分なのです。モミアゲも髭と同じく手入れをこまめに行わなければ、みっともない惨状になってしまうのです。
髭とモミアゲの融合・モミアゲを手入れするには
モミアゲを綺麗に手入れするためには、やはりハサミをこまめに入れていく必要があります。使用する道具は眉をカットするハサミなどで充分です。櫛で残す長さを調節しながら、ハサミで切り揃えていきます。モミアゲを手入れする時は、手鏡以外の鏡を使うようにしましょう。片手が手鏡で塞がっていると綺麗に切り揃えられないからです。モミアゲの長さは、顎に近い方が一番短くなるように傾斜を付けていきます。
髭とモミアゲの境界線とは
では、髭とモミアゲの境界線になるのは一体どこからなのでしょうか?
髭とモミアゲの質は同じ?
まず、ひげとモミアゲの区別を付けづらい理由から考えていきましょう。ひげは体毛の中でも太い部類に入り、その固さは同じ太さの銅線に匹敵するほどです。モミアゲの毛も、髪の毛の中では太い部類に入り真っ直ぐに生えてきます。これらのことから、ヒゲとモミアゲは外見などからほとんど見分けがつかないものとされています。
髭とモミアゲの伸びる速さに違いはあるか
では、伸びる速さで見分けることはできないのでしょうか。人間の髪の毛の伸びる長さは一日辺り約0.3mmとされています。髭は一日辺り約0.4mm伸びるとされています。しかし、毛は湿度や圧力によって伸びたり縮んだりするので、モミアゲと髭の長さの違いで見分けることが出来るかどうかは難しいことです。
髭とモミアゲの境界線の目安とは
理容業界では、ひげとモミアゲの境目を明確な形で定義しています。それは「顔の一部を標準線の目安にする」ことで、誰でも髭とモミアゲを明確に区別できるようにしたのです。では、髭とモミアゲの境界線となるパーツとは何なのでしょうか。それは「耳」です。『耳たぶから鼻に向かって引いた線』が髭とモミアゲの境目になるのです。この境界線の決定によって、髭とモミアゲは明確に区別されるようになったのです。