男性の髭は、男性にしかできないファッションであるといえます。しかし、ファッションとしての髭（ひげ）が全ての女性に受け入れられると言うわけではないようです。男性には男性の好みとしてのヒゲがあるように、女性にも女性の好むひげがあるのです。そんな女性から見たヒゲの好みについて検証していきます！
女性にモテる髭・モテない髭の違いとは？
最近はひげを生やす芸能人やスポーツ選手が増加傾向にあり、ひげをおしゃれの1アイテムとして考える男性向けファッション雑誌も増えてきています。しかし、「ヒゲを生やせば即モテる」というわけではないようで、ヒゲを剃っても生やしてもモテない男性も多いのです。
髭文化の未成熟が髭の評価を低くした？
日本においては、剃刀でひげを剃るようになった江戸時代以降はひげを生やすことそのものが敬遠されてきました。明治維新後は政府の要職に付いた元維新志士が西洋式にヒゲを伸ばすようにしていたことも、ひげを生やすことが文化に根付かなかった一因と考えられています。そういった「髭＝権威の象徴」という固定観念が根付いてしまったため、ファッションとしてのヒゲに対するイメージが余りよいものではないままになったのです。
髭を生やしても生やさなくても同じ？
しかし、男性ファッションの根本的な問題としてしばしば取りざたされるのが「イケメンだったら何を着てもどんな髭を生やしてもモテる」ということです。つまり、男性のファッションは「まず顔ありき」であると考えられている節があるのです。実際、ファッション雑誌のモデルを務めているのは「顔の造作が整ったイケメン」ばかりであるので、固定観念を助長する結果になっているのです。
カッコイイ髭とモテる髭は別物？
つまり、「女性にモテる髭」とは「イケメンの生やす髭」となっているのが現状なのです。そこをはっきりさせないまま、「ひげを生やしてモテる！」といっても説得力がないのです。自分に自信を持った上で生やさなければ、ひげは意味が無いのです。ヒゲをファッションの一要素として捉え見直していくことが、これからの髭文化を発展させる大きな一助となるのです。
どのような髭が女性にモテるのか？
では、どのようなヒゲを生やしていけば女性にモテるようになると言うのでしょうか？
最近流行の髭はマスタッシュ
近年人気の高いひげのスタイルとされているのがマスタッシュです。俳優のオダギリジョーやショーン・コネリーなどが生やしているひげで、野生的な印象が強い髭の形として認識されていますが、最近では男性の魅力を引き出す髭として人気が高くなっています。マスタッシュは、比較的伸ばしやすい形のひげなので人気が高まっていますが整える手間が掛かるヒゲでもあるので、無精に伸ばしているだけでは減点要素になっていまいます。
大人の風格漂う口髭
また、愛好者が多い髭としては口髭があります。一箇所に集中して伸ばすひげなので、整える手間は掛かるものの、強い印象を与えられる髭です。一口に「口髭」と言っても整える形も様々にあるため、最大限に個性を引き出すことの出来る髭であるといっても過言では無いでしょう。最近では巨人に移籍した日ハムの小笠原選手が生やしていたことで有名です。
人気のない頬髭
無精髭にならぶ「モテない髭」とされているのは、モミアゲと繋げた頬髭です。モミアゲを伸ばすのが流行った時期がありましたが、伸ばしすぎて頬髭があごのラインに達している人も大勢居ました。今考えると、あれはみっともないものでした。頬髭は「ヒゲとして伸ばす」のではなく「モミアゲとして伸ばす」ことが多いため、手入れをしない人の方が圧倒的に多いのです。その為、モミアゲブームが去った今では頬髭はモテない髭として扱われています。
「モテない髭」とは何か？
では、モテないヒゲの条件とはどのようなものなのでしょうか。まず、一番重要だと考えられるのは「清潔感」です。ただ伸びるままに伸ばしている髭はどんなに長くても無精髭と同じです。手入れされないヒゲはみっともないだけなのです。ひげの場合、ハサミを入れて刈り込んだほうが伸びやすいというデータも散見されます。第二には「全体の雰囲気を損なうこと」です。世の中には髭を生やさない方がいい顔立ちの人も居ます。無理をしてひげを伸ばしても合わなければ意味が無いのです。
髭を生やす上で重要なこと
モテる髭・モテない髭を生やす上で大事なのは、なんと言っても「自分の顔の形にあった髭を生やす」ことです。顔の形を見極めたうえで髭を生やさなければダメなのです。ひげには輪郭線をマスキングする効果があり、頬や顎の気になるラインを曖昧に出来るのです。口髭の場合はそういった効果が期待できないので、ヒゲを生やす際は慎重に考えるべきなのです。それがモテる髭を作るための第一歩なのです。
