髭剃りをしていると、カミソリ負けを起こしてしまったり、肌がカサカサになったりといったトラブルが起こることがあります。そういった髭(ひげ)に関するトラブルを回避するためにシェービングフォームを使うのですが、肌の潤いだけはシェービングフォームでは補い切れません。そこで登場するのがプレシェーブローションとアフターシェーブなのです。
髭剃り、プレシェーブ、アフターシェーブ
プレシェーブローションとアフターシェーブはそれぞれ「ヒゲを剃る前に塗る化粧水」「ひげを剃った後」という意味を持っています。つまり、髭剃りの前と後において重要な役割を果たすものなのです。特に、電気シェーバーでの髭剃りにおいてはプレシェーブローションの必要性は高く、シェービングローションに続く人気を持つ髭剃りの必需品となっています。
髭剃り時に、プレシェーブ・アフターシェーブが必要な理由とは
髭剃りには垢擦りをするのと同じ効果があるといわれています。肌の表面にある角質層は古くなった皮膚細胞や皮脂で構成されています。つまり角質は身体から出る垢と同じものなのです。髭剃りは、髭と共に皮膚表面を薄く削り取るので、角質層を削りとって瑞々しい肌を露出させるのです。しかし、角質層には肌の水分を保持する役割がある皮脂が含まれているため、ひげを剃ることによって角質と共に皮脂が取り除かれ肌の水分が保持できなくなるのです。
髭剃り時に、プレシェーブ・アフターシェーブする理由
「男は化粧しないから肌の手入れをしなくても大丈夫だろう」と考えるのは間違いです。肌の張りや潤いが衰えるとカミソリ負けしやすくなる上、傷の治りが悪くなってしまいます。そうすると、肌の不調を整えるために身体の栄養が多く使われることになるため、体調を崩すことにも繋がりかねないのです。そういった肌荒れから来るトラブルを回避するためにプレシェーブやアフターシェーブが必要になってくるのです。
プレシェーブ・アフターシェーブが、髭剃りにもたらす効果
プレシェーブが髭剃りにもたらす効果とは
プレシェーブローションはもともと、シェービングフォームを使わない電気シェーバー用や女性の無駄毛処理などの目的の為に開発されたものです。シェービングフォームなどの石鹸を主原料にするものは、脂肪分や汚れを洗い流すのが目的なので水分を保つための皮脂までも必要以上に洗い流してしまうのです。プレシェーブローションは、髭などを剃る時に求められるカミソリの滑りを良くするための成分や毛を柔らかくして剃りやすくする成分のほかに、肌の水分を保つための保湿成分などが含まれているので、ある意味ではシェービングフォームよりも優れていると考えられるのです。
アフターシェーブが髭剃りにもたらす効果とは
それでも、「泡立てた石鹸やシェービングフォームでないと髭を剃った気にならない」と言う人も多いかと思われます。石鹸やシェービングフォームを使った髭剃り「ウェット・シェービング」の後に活躍するのがアフターシェーブ用品です。アフターシェーブに使われるのは化粧水や乳液などの基礎化粧品に分類されるものです。アフターシェーブは髭剃りや洗顔で失われた皮脂の代わりを果たす保湿成分を補給するのを目的としたもので、肌の艶と張りを高める効果を持っています。また、メンソールを配合して毛穴を引き締め、爽快感を高めた化粧水や発毛を抑制する成分を含んだローションなどもあります。
髭剃りと、正しいプレシェーブ・アフターシェーブの仕方
では、どのような作法でプレシェーブやアフターシェーブをして行けば肌に良いのでしょうか。プレシェーブローションの使いどころや、アフターシェーブの手順などを紹介していきましょう。
髭剃り時におけるプレシェーブローションの使いどころとは?
プレシェーブローションは基本的に電気シェーバー用のものがほとんどです。肌が弱っている時に電気シェーバーでひげを剃ったら、痛みを感じたり肌が荒れたりした人も少なくないでしょう。電気シェーバーは肌の潤いに関係なくヒゲを刈るので、肌自体の強さがある程度ないと肌に負担を掛けるのです。プレシェーブローションは、適量を手に取ったら両手で肌全体に馴染ませるようにしながら広げてゆき、2~30秒ほど時間を置いてからシェーバーで髭を剃るようにしましょう。塗って時間を置くことで、プレシェーブローションが肌に浸透し潤いを与え、滑り心地を高め皮膚を保護する働きが最大限に発揮されるのです。
髭剃り時のアフターシェーブの手順は?
アフターシェーブは、電気シェーバーによるドライシェービング、カミソリによるウェット・シェービングを問わず大事な工程になります。基本的に、アフターシェーブは髭剃りで失われた皮脂と皮膚の水分を補うためのものです。なので、水分を補充し油分で水分が逃げないようにすることになります。髭を剃って顔を洗い流した後、タオルで水分をふき取ったら化粧水を顔全体に行き渡るようにつけたら軽く叩いて肌に染み込ませます。化粧水で水分を補ったら、乳液をつけて油分を補給していきます。ムラが無いように顔全体に乳液を広げて、乳液が乾けば完了です。