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シェーバー・バリカン

シェーバー・バリカン

通勤・通学の関係で朝早くに起きて、朝食も髭剃りもそこそこに最寄りの駅に向かわなければならないと言う男性は相当多いことと思われます。そんな、世の忙しい男性の味方となるのが電気シェーバーです。そして、身だしなみに髭(ひげ)を整えるために力を発揮するのが電気シェーバーとバリカンなのです。

シェーバーとバリカンについて

シェーバーの歴史

電気シェーバーは、1921年に替え刃式カミソリを発明したアメリカのジェイコブ・シック氏によって考案されたものが原型となっています。シック氏は、アメリカ陸軍所属時代にアラスカ地方に配属されたことがきっかけで、「冷たい思いをしないで、水を使わなくてもヒゲが剃れるカミソリはできないものか」と考えるようになったのです。カミソリの改良においては既に実績のあるシック氏は、瞬く間に肌を濡らさなくてもひげを剃れる電気シェーバーを発明しカミソリの文化に大きな足跡を残したのです。

バリカンの歴史

現在、バリカンと言えば電動のものがその大勢を占めていますが昔は手動式のものがほとんどでした。バリカンが発明された時期ははっきりしないのですが、日本に輸入されてきたのは明治時代のことであることはわかっています。そもそも、「バリカン」という名称は日本でのみ使われているもので、バリカンの発祥の地であるフランスでは「tondeuse」、英語では「hair clippers」と呼ばれているのです。バリカンと言う和名の語源は、バリカンの発明者であるバリカン氏と、彼が興した会社「バリカン・エ・マール」に由来すると言われています。

シェーバーの利点

シェーバーがカミソリよりも優れている点は、「濡らさなくてもひげを剃れる」という点が第一に挙げられます。シェーバーは手動のカミソリよりも力が強く、皮膚を傷付けにくい構造になっているので水で顔を濡らしてヒゲを柔らかくしなくても良いのです。第二の利点は「時間を掛けずに髭剃りが出来る」と言う点です。顔を濡らしてから髭を剃るウェット・シェービングは石鹸を泡立てて顔全体に塗り、剃り残さないように丁寧にカミソリを当てる必要がありますが、シェーバーなら石鹸も水も必要としないので短時間で髭を整えることが出来るのです。第三の利点は、「安全に深剃りできる」ことです。シェーバーはカミソリと構造が違うので、カミソリのように皮膚の表面を削ることなく髭だけを剃ることが出来るので、めったにカミソリ負けが起こらないのです。

バリカンの利点

バリカンの持つ利点として考えられるのは、「髪の毛や髭を簡単に、均等な長さに切り揃えられる」という点です。床屋などで髪を刈り上げにしてもらう時、バリカンであっという間に刈り上げられた後、時間を掛けてハサミで切り揃えていくことを思い出していただければ判ると思います。バリカンは櫛状の刃で一遍に多くの毛を同じ長さに切り揃えることが出来るのです。バリカン第二の利点は、「特別な技術を必要としない」ということでしょう。家庭用の散髪セットもあることにはあるのですが、家庭用のバリカンの方が種類も多く出回っていることを考えれば納得できるかと思います。ハサミで丁寧に刈り込むにはそれなりの技術が必要ですが、バリカンならば刃の長さを調節して刈り込んでいけばいいだけなのです。バリカンは、人間の毛を刈るだけでなく動物の毛を刈ることにも使用されているほどに、簡単で効率のよい道具なのです。

シェーバーとバリカンで髭を整えるには

では、シェーバーとバリカンを使って髭を整えていくにはどのようにすればいいのでしょうか。

シェーバーで大まかに髭の形を作る

シェーバーは、「皮膚表面を削るように剃る」カミソリと違って、「髭(ヒゲ)を起こして切る」道具なのです。その為、ある程度以上の長さがある髭を剃るにはシェーバーは不向きです。しかし、このシェーバーの特性を使って髭を「残したい部分」と「剃りたい部分」を分けるようにすることが出来ます。剃りたい部分にシェーバーを当てて短くすれば、はっきりと分けることが出来るのです。

バリカンで髭の長さを揃える

カミソリで剃りたい部分を剃り落とした後や髭が長くなってきたと感じたのなら、バリカンの出番です。手動式・電動式問わずバリカンは髭の切り揃えに強い威力を発揮します。髭も髪の毛のように長さを揃えておいた方が見栄えも良くなり、清潔さが保てるのです。それに、髭の長さを揃えておくとシェーバーで剃りやすくなると言う利点があるのです。

シェーバーとバリカンを使う時の注意点

幾ら安全性が高い道具であるとはいえ、シェーバーもバリカンも刃物の一種です。手入れが充分でなければ肌を傷付けることだって充分起こりうるのです。そういったシェーバーとバリカンの注意点を列挙していきます。

使った後は刃を掃除する

髪の毛や髭には、毛穴から分泌される皮脂が付着していることがあります。この皮脂が刃に付着したままになっていると切れ味が鈍ってしまいます。切れ味の悪い刃物を使う時は、どうしても普段よりも強い力が掛かってしまうのです。なので、使用後は毛を落として刃を綺麗にしておくようにします。シェーバーやバリカンの中には刃を水洗いできるものもあるようです。

切れ味が落ちた刃は交換する

シェーバーやバリカンは、どんなに綺麗に掃除していても刃の切れ味が落ちていきます。シェーバーに使われている刃は、薄い金属板を数枚並べている構造になっているので普通のカミソリよりも切れ味が落ちやすいのです。なので、切れ味が落ちてきたと感じたら刃を交換するのも大事なのです。

剃る時・刈る時は頭を動かさない

床屋でバリカンを使っているときに「動かないでください」と言われたことはないでしょうか? バリカンの特性は「ボディに当たっている頭を基準にして毛を切り揃える」ことなので、基準となる頭が動くと長さが揃わなくなるのです。なので、髭を整える時もなるべく頭を動かさず手を動かすようにしましょう。

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