それぞれのヒゲの形には、それに最もよく似合う髪形というものがあります。
「髭の形」で紹介した、それぞれの髭スタイルに最もよく似合う髪型を探してみませんか。
三大髭に似合う髪型
最初にヒゲの代表的なスタイルである、「口髭」「あご髭」「ほお髭」に最もよく似合う髪型を紹介します。
口髭に似合う髪形
例えそれがカイゼル髭やどじょう髭であっても、口髭が似合うのは【黒髪もしくは薄いブラウンヘアーで、ミディアム~ショートの髪型】でしょう。また、歴史的には口髭を蓄える場合、七・三のようにガチガチに髪型を決めるのがスタンダードでしたが、最近では髪をナチュラルに流す感じのスタイルに人気が集まっています。いずれにしても現在では、口髭の存在がしつこくならないように髪型をセットするのが普通です。
あご髭に似合う髪形
あご髭は伝統的に、欧米の方によく見られるヒゲスタイルです。そして、それに似合う髪形を単刀直入に言うと、【スキンヘッド】です。スキンヘッドにあご髭が生えていると、男としての落ち着きや深みを出すことができます。このように、あご髭にはどうしても重厚なイメージがあるので、若い方よりもお年を召した方にオススメします。
ほお髭に似合う髪形
ほお髭は野性味と包容力を両方醸し出す髭なので、髪型も間を取った【ミディアムロング】が一番似合うでしょう。また純粋なミディアムロングというよりも、髪の色を少し茶色っぽくした方が、髭と髪のバランスが映える傾向にあるようです。
その他の髭に似合う髪形
ラウンド髭
結論から先に言うと、ラウンド髭もあご髭同様、【スキンヘッド】にするのが一番良いでしょう。また、このページのテーマからは少し外れますが、ラウンド髭の場合髪型がどうというよりもむしろ、体格の方が重要です。ガテン系並のガッシリした体格をしていなければ、ラウンド髭を蓄えても、怪しい雰囲気を出すだけです。また話が逸れたついでにもう1つ紹介すると、ラウンド髭には白い肌がよく似合うので、日サロなどに行って日焼けをするのはゲンキンです。
フルフェイス
アメリカ南部を思わせるフルフェイスは、似合う髪形もかなり限定されてきます。フルフェイスはある意味顔中がヒゲだらけなので、ロングにすると首から上が毛だらけに見えてしまいます。逆にショートだと、髪に比べてひげの存在が目立ちすぎます。ですから、フルフェイスに似合う髪形はズバリ、【前髪は眉毛にかかるかかからないか程度、後ろ髪は襟にかかるかかからないか程度、サイドは耳を少しだけ覆う程度】にするのがよいでしょう。
無精髭
私たち日本人が、実際に最も生やす機会が多いのがこの無精髭です。無精髭を生やすと中性的な顔の雰囲気を、野生的な雰囲気に変えてくれます。そのため、柔らかい顔立ちの多い日本人がイメージをワイルドに見せたい場合には、無精髭が最適なひげの形なのです。また無精髭にはたいていの髪型が合うので、オールマイティなひげスタイルと言う事ができます。しかしあえて、無精髭に最も似合う髪形を紹介すると、【黒(orうす茶)のロング(orセミロング)を、ナチュラルにセットしたスタイル】と言えるでしょう。
髭と民族性、年齢
それぞれの髭の形にどのような顔の輪郭が似合うのかについては、このサイト内の「髭の形」のページで紹介した通りです。ここでは趣を少し変えて、各民族性とひげの向き・不向きについて紹介します。最初に結論を言うと、ひげが良く似合うのは欧米・イスラム圏の人たちです。彼らの間には、何百年も昔から現在に至るまで、ひげがスタイルとして息づいているので、その存在が自然に見えるというのも一因です。しかしあえて日本人の顔立ちに似合うひげの形を考えた場合、それは口髭か無精髭ということになるでしょう。
髭と年齢
ここではほぼ一貫して若者がひげを伸ばす場合に、それに対応する髪型を提案してきました。しかし、年配の方がひげを伸ばす場合には、かなり趣が変わってきます。年配の方の場合、髭や髪をボーボーにしているとだらしなく見えるので、どんなヒゲスタイルをするにせよ、ムースなどでガッチリと毛を固めた方が見栄えが良い傾向にあります。特に年配の方が「口」「あご」「ほお」に髭を生やすと、非常に落ち着いた印象を相手に与えられます。