つけ髭を本格的にする男性は、それほど多いわけではありません。しかしパーティなどの場では皆さんも、1度はつけヒゲを付けた経験があるのではないでしょうか?ここでは、なぜ(どんな場合に)つけ髭を付けるのか、使われる素材にはどんなものがあり、それぞれにどんなメリットがあるのでしょう。
つけ髭とは
つけ髭とは、文字通り本来生えていない口の周りの毛を人工的に付け足したものです。ヒゲの濃い・薄いは、男性ホルモンの量やバランスが影響しているので、体質によってはひげを生やしたくても上手に生やせない場合があります。そんな時には、市販されているつけヒゲの出番です。ちなみに歴史的には、古代エジプト女王・ハトシェプストが、女性でありながら王としての威厳を醸し出すために、つけ髭をして公務をこなしていたことがわかっています。
つけ髭を付ける理由
つけひげを付ける理由は、現代社会では以下のような場合が考えられます。
つけ髭を付ける理由1・威厳
先ほど紹介したエジプト女王の場合と、本質的に同じ理由ではありますが、現在でも男性としての威厳を出すために、つけ髭を付ける方がいらっしゃいます。日本では特に、ひげを生やしている男性には、「男らしい」「怖そう」というイメージがあるので、無意識のうちにそういう面を意識している方がいるようです。
つけ髭を付ける理由2・パーティ
誕生日・クリスマス・結婚式などの各種パーティの場では、変装アイテムとしてつけヒゲは人気のあるグッズです。なぜこのようなパーティの場でつけ髭は人気があるのか分析すると……
・つけひげを付けると、顔の雰囲気が普段と比べガラリと変わるので、場が盛り上がる
・つけひげを付けることで、自分の中の変身願望が叶えられる
といった理由が多いと考えられます。いずれにしても、この場合のつけヒゲにはコミカルなイメージが伴うので、つけ髭によってパーティの雰囲気を盛り上げようというのが大きな動機になっているのです。
つけ髭を付ける理由3・変装
つけ髭を付ける理由には、変装もあります。パーティでつけヒゲを付けるのも変装の一種なのですが、ここで言う変装は、そのような場合と比べると少し意味合いや動機が変わります。つまり、つけひげを付けて恋人と密会したり、自分の身分を偽ったりして、自分の存在が公にならないようイメージチェンジを狙うパターンです。人間も長い間生きていると、人に知られたくない行為の1つや2つは誰にでもあるものです。そんな時に役立つのも、つけ髭なのです。ただし、つけ髭で変装して法律を破る行為をするのだけはやめましょう。必ずバレちゃいます。
つけ髭に使われている素材
現在つけひげに使われている素材には、以下のような種類が主流を占めています。
つけ髭の素材1・人毛
本格的なつけ髭の場合、伝統的に人毛が使われます。このような人毛のつけヒゲのメリットは、何と言っても見た目が自然なことです。しかし、人毛は一種の生き物なのでアフターケアが大変だというデメリットもあります。
つけ髭の素材2・ナイロン生地、ポリウレタン生地
パーティグッズ用のつけ髭には大抵、ナイロン生地かポリウレタン生地が使われます。このような生地で作られたつけひげには、たいへん丈夫で手ごろな価格で購入できるというメリットがあります。ただし、このようなひげは不自然さが目立つので、本格的なつけ髭としては使わない方が無難でしょう。
つけ髭の素材3・ヘアコンタクト
ヒゲの話題からは少しずれますが、カツラ業界で今話題の商品がこのヘアコンタクトです。ヘアコンタクトとは純粋には、ひげの素材ではありません。具体的には、【(目に付ける)コンタクトのカツラバージョン】をイメージするとわかりやすいでしょう。ヘアコンタクトは、どこからがカツラなのか全くわからないほど、自然に見えるのが大きなウリです。このヘアコンタクトは、頭部だけでなく口の周りにも装着可能なので、つけ髭にも応用されているのです。つけひげの場合にも髪の毛の場合と同様のメリットが適用され、自然な感覚で本格的なつけ髭を付けることが出来るのです。